2024年05月03日
憲法記念日。 『鳥人王』(額賀澪・著)
今日5月3日は、国民の祝日の一つ「憲法記念日(Constitution Memorial Day)」です。1948年に「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する日」として定められました。
日本国憲法は1946年11月3日に公布され、翌1947年5月3日から施行されました。
日本の“明日”を考える一日でしたか。
本書の題名そして表紙を見たとき、棒高跳びの世界記録を何度も更新した「セルゲイ・ブブカ」氏を思い出しました。出場する大会で優勝するのは当然で、いつも世界記録を塗り替えていたような記憶があり、「鳥人」と呼ばれていました。
本書の舞台そして主人公が取り組むのが“棒高跳び”、ミステリー雑誌『ジャーロ』No.84からNo.87に連載された作品です。
連載が始まったとき、著者は次のように紹介しています。
“いい歳した大人達の青春スポーツ小説”の『鳥人王』(光文社・刊)を読みました。面白く、一気に楽しく読めました。
主人公は、アスリート芸人の 御子柴陸 だと思い読みましたが、パリオリンピック代表を目指す大学生 犬飼優正 の存在感は主人公かも、さらに国産の棒高跳用ポールを開発する研究者 狐塚翠 の語りで話が進むなど、個性豊かな登場人物がみな主人公のようでした。
陸上が大好きな番組プロデューサー 綿貫紅一、御子柴と競い合うM30の日本記録保持者 漆原翔も、重要な登場人物です。
コンビ解散となるアスリート芸人、仮面をかぶった大学生アスリート、その二人が出会い、交わり、変わっていく…。
闘う気持ちは…。
限界はどこに…。
登場人物のようす、周りのようす、心の動き…、語られることが“映像”となってその場を描きます。
その場の“熱”が伝わってきます。
陸上競技や棒高跳びに詳しくなくても、スポーツが苦手でも、“手に汗握る”楽しみがある小説です。
みなさんにお薦めです。
テレビ番組「アスリートCharenge(通称 アスチャレ)、実際に放送しないかな…。
【関連】
◇額賀 澪(@NUKAGA_Mio)( X )
◇額賀澪 公式サイト
◇電子書籍で刊行中 ミステリー雑誌のジャーロ
◇『風は山から吹いている』(額賀澪・著)(2021/07/15 集団「Emication」)
日本国憲法は1946年11月3日に公布され、翌1947年5月3日から施行されました。
日本の“明日”を考える一日でしたか。
本書の題名そして表紙を見たとき、棒高跳びの世界記録を何度も更新した「セルゲイ・ブブカ」氏を思い出しました。出場する大会で優勝するのは当然で、いつも世界記録を塗り替えていたような記憶があり、「鳥人」と呼ばれていました。
本書の舞台そして主人公が取り組むのが“棒高跳び”、ミステリー雑誌『ジャーロ』No.84からNo.87に連載された作品です。
連載が始まったとき、著者は次のように紹介しています。
「連載|鳥人王」(2022年10月2日)
9月30日(金)発売の「ジャーロ No.84」より、新連載「鳥人王」がスタートしました。
タイトルの通り、『競歩王』からゆるりと続くスポーツ小説です。
バラエティ番組で活躍するアスリート芸人が棒高跳に挑むことになり、パリ五輪の日本代表候補選手を相棒(?)に、マスターズの日本記録を目指すストーリーです。国産の棒高跳用ポールの開発に奔走する研究者、スポーツに異常なほどの愛を注ぐ番組プロデューサー、芸人の仕事がないためにバイトをしすぎてそろそろ店長になれそうな相方などなど、さまざまな人物が登場する「いい歳した大人達の青春スポーツ小説」を書いていけたらなと思っています。
“いい歳した大人達の青春スポーツ小説”の『鳥人王』(光文社・刊)を読みました。面白く、一気に楽しく読めました。
俺の人生、もっと高く跳べるはず
売れない芸人と五輪代表候補の大学生。二人を繋ぐのは棒高跳だった。
明日を迎えるのがきっと楽になる、夢と現実のその先にある物語。
「不思議なんですよね。漫才のコンテストで落ちたのは仕方ないって思ったのに、棒高跳で負けて、悔しいって思うんだなって」
お笑いでは芽が出ず、身体能力ばかりが評価され、番組の企画で棒高跳に挑戦することになった崖っぷちの芸人。その番組を通じて共演するのは、パリ五輪が目標のいけ好かない大学生アスリート。出会うはずのなかった二人、それぞれの跳躍の先に広がる景色は――。
主人公は、アスリート芸人の 御子柴陸 だと思い読みましたが、パリオリンピック代表を目指す大学生 犬飼優正 の存在感は主人公かも、さらに国産の棒高跳用ポールを開発する研究者 狐塚翠 の語りで話が進むなど、個性豊かな登場人物がみな主人公のようでした。
陸上が大好きな番組プロデューサー 綿貫紅一、御子柴と競い合うM30の日本記録保持者 漆原翔も、重要な登場人物です。
コンビ解散となるアスリート芸人、仮面をかぶった大学生アスリート、その二人が出会い、交わり、変わっていく…。
「当たり前でしょう。世間の皆様は、品行方正で好感度の高い、健やかで爽やかなアスリートを求めているんですから。そうじゃないアスリートなんていらないんですよ」何を、何処を、目指して…。
闘う気持ちは…。
限界はどこに…。
登場人物のようす、周りのようす、心の動き…、語られることが“映像”となってその場を描きます。
その場の“熱”が伝わってきます。
陸上競技や棒高跳びに詳しくなくても、スポーツが苦手でも、“手に汗握る”楽しみがある小説です。
みなさんにお薦めです。
テレビ番組「アスリートCharenge(通称 アスチャレ)、実際に放送しないかな…。
contents 目次
第一話 そのポール、十万するんで折らないように気をつけて
第二話 嫌ですね。十万もする得体の知れない棒で信号機を飛び越えるの
第三話 全人類がキプチョゲの夢を知ってる前提で話さないでくださいよ
第四話 馬鹿の一つ覚えみたいにカツ丼でも食えばいいんじゃないですか?
【関連】
◇額賀 澪(@NUKAGA_Mio)( X )
◇額賀澪 公式サイト
◇電子書籍で刊行中 ミステリー雑誌のジャーロ
◇『風は山から吹いている』(額賀澪・著)(2021/07/15 集団「Emication」)
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