2022年08月28日

『齋藤孝が読む カーネギー『道は開ける』』(齋藤孝・著)

種0828。 曇っていた空が、徐々に青空になり、晴れました。吹く風、トンボ…、秋を感じる一日でした。



 花壇で7月24日に開花し、夏を過ごした「はるかのひまわり奇跡のひまわり」が枯れてきたので、花を取り、茎などを片付けました。
 この向日葵は、阪神淡路大震災で亡くなった はるかちゃん の「はるかのひまわり」です。“神戸の復興の花”として大切に育てられ、東日本大震災の後、東北へ届き、そして復興を願う方たちの手により全国へ広がった向日葵です。
 勤務した千郷中学校へ岩手県大船渡市から「奇跡のひまわりの種」が届き、その後、毎年花を咲かせてきました。

 ◇「奇跡のひまわりプロジェクト」 代表 紙谷充昭さん(穂っとネット東三)
 ◇はるかのひまわり順調に成育(2022/07/14 東日新聞)
 乾燥させた後、来年に向けて種を採ろうと思います。



 先日、デール・カーネギーの名著を題材にした『まんがでわかる D・カーネギーの「人を動かす」「道は開ける」』を紹介しました。
 本書は、「22歳からの社会人になる教室」として、齋藤孝氏がD・カーネギーの著作を紹介するうちの一冊『齋藤孝が読む カーネギー『道は開ける』(創元社・刊)です。

 はじめにで著者が
 悩みに関するいろいろな本を買って読むより、この本が1冊あれば「ああ、全部書いてあったんだ」と納得できる内容になっています。
 ただ、カーネギーが生きた時代は100年ほど前ですから、悩み自体は昔から変わらないとはいえ、今の日本の状況に必ずしもフィットしない部分があるかもしれません。そこで私が現代風にアレンジしてお届けするという形にしています。
と、名著にもつ力があるとしながらも、今の時代に合わせた“解説”となっていることを述べています。

 7章28項目について、1項目数ページで説明し、最後を「カーネギーのアドバイス」と「○○をするプラクティス」でまとめています。
カーネギーのアドバイス
 快活に考え行動すれば、自然に愉快になる
【幸せな精神状態を養うためのプラクティス
 ○ 落ち込んだときこそ、フルだけでも元気で楽しそうにふるまおう。
 ○ 最後まで希望を失わないようにしよう。
 ○ 今日だけは上機嫌でいよう、と毎日思おう。

 原著や前書から「このときは…」「この事柄を…」「この言葉に…」と分かったこと、考えたことに、新しい視点や解釈に気づかせてくれます。
 慌ただしい日々を過ごしていませんか。悩みを抱えて疲れていませんか。そんなあなた、D・カーネギーの著作を読みやすいものから手に取ってみませんか。



 はじめにより
○ なお原本の最初には「本書から最大の成果を得るための九ヵ条」として次の9つがあげてあります。簡単に要約してみます。
 第一条 「真剣に学ぼうとする向学心」と「悩みを断ち、新しい門出をしたいという固い決意」を持って読んでほしい。
 第二条 各章を速読し、もう一度同じ章を精読してほしい。
 第三章 読んだ内容についてどう活用できるか自問する
 第四章 赤鉛筆やペンを持ち、役立ちそうな箇所にはを引いたり二重丸をつける。
 第五章 目の前に本を置いて、拾い読みしたり、内容を思い出す時間をとろう。
 第六章 線を引いた部分を再読しよう。
 第七章 本に書かれている内容に違反した場面を家族に見つかったら、罰金を払う。
 第八章 毎日、または毎週自己反省と、それを踏まえて、翌日または翌週の予定をたてよう
 第九章 この本の原則を応用して成功した事例を日記で記録する

   もくじ

はじめに
原著『道は開ける』について
第一章 悩みに関する基本事項
第二章 悩みを分析する基礎技術
第三章 悩みの習慣を早期に断つ方法
第四章 平和と幸福をもたらす精神状態を養う方法
第五章 悩みを完全に克服する方法
第六章 批判を気にしない方法
第七章 疲労と悩みを予防し心身を充実させる方法
おわりに
付録『道は開ける』名言集

【関連】
  ◇[特設サイト]22歳からの社会人になる教室「齋藤孝が読むカーネギー」(創元社)
  ◇22歳からの社会人になる教室 (全3巻) Kindle版(Amazon)
  ◇[特設サイト]D・カーネギー世界的ロングセラー(創元社)
  ◇『道は開ける 文庫版』(創元社/D・カーネギー・著/香山晶・翻訳)
  ◇『新訳 道は開ける 文庫版』(角川書店/D・カーネギー・著/田内志文・著)
  ◇『人を動かす 文庫版』(創元社/D・カーネギー・著/山口博・翻訳)



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Posted by ガク爺 at 17:00│Comments(0)読書
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