2021年07月31日

美化活動。 3.(1-3.3) 変わっていく農業 (わたしたちの村)

美化活動0731。 朝の空には雲の目立ち,予報が「9時ころから雨が降り…」と伝えていましたが,昼前に雨が降ることはありませんでした。
 昼になってぽつぽつと降り出した雨が,一気に強い雨に変わり,大きな雷鳴が響きました。
 連日の豪雨です。1時間ほど豪雨が続き,その後の“青空”を期待しましたが,雷が鳴り雨の降りそうな天候でした。



 今日,地区の美化活動を行いました。例年の重点箇所の草刈りとともに,カーブミラー清掃,集会所の掃除をお願いしました。
 側溝土砂の片付けも予定していましたが,“本格的に取り組む”ことが必要で,今日は行いませんでした。

 熱中症,感染症への予防をして,ケガに気を付けての作業でした。
 地区内がすっきり綺麗に,集会所が使いやすくなりました。霞んでいたカーブミラーが見やすくなり,交通安全の助けになります。

 作業の後の防災訓練(炊き出し)と懇親会は,昨年に続き,新型コロナ禍のもとでの内容でした。
 「もしも」に備えての確認と,地区で備蓄している非常食の更新を行いました。

 ありがとうございました



 郷土読本『わたしたちの村 つくで』(1995・平成7年 改定発行)の「三、作手村の産業」からです。
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特産物0731。    (一) 変わっていく農業

   3 自然を生かした農業
    (3) お茶
 わたしたちの村では,むかしから自分の家で飲むだけのお茶は,ほとんどの農家が作っていました。
 その後,若芽から若葉のころにかけて霧が多く,強い日ざしが当たらないという作手村の気候が,かおりと味のよいお茶を作るのに適していることがわかりました。こうして1954(昭和29)年には,見代,田代でお茶(やぶきた)づくりが始められ,村のあちらこちらに広がりました。その後,南部地区において主に生産されており,1992(平成4)年には,茶畑は11ヘクタール栽培されています。
 こうしてできたお茶は,大きな産地である静岡県にも送られていますが,大半は,作手茶として売り出されています。

    (4) じねんじょ
 作手村の特産品としてのびている物に,じねんじょがあります。むかしは山でほられていましたが,1984(昭和59)年から,パイプ栽培が始まり,現在では,ほとんどが畑で作られるようになりました。毎年,8~10トンほど生産されるようになり,山の村らしいおくり物としてよろこばれています。
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 注)これまでの記事は〈タグ「わたしたちの村」〉で
 注2)郷土副読本は,小学3,4年生に向けて「ふりがな・るび」がたくさん付いていますが,掲載にあたっては省いています。
 注3)多くの写真や図版が載っていますが,すべてを紹介(掲載)していません。ご了承ください。  


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2021年07月30日

『ジソウのお仕事』(青山さくら・川松亮・著)

サギソウ0730。 「今日もよい天候で…」でしたが,昼頃に“激しい雨”が降ってきました。

 不安定な天候が続いています。しばらくは雨への備えをしてでかけないと不味そうです。



 図書館の新刊書のコーナーに,笹竹を持つ子供がこちらを見つめ,題名の「」が色を変えてある『ジソウのお仕事 50の物語(ショートストーリー)で考える子ども虐待と児童相談所』(フェミックス・刊)がありました。
 すぐには「ジソウ=児童相談所」であることに気づきませんでした。

 副題を見て,「子どもの虐待」がテーマであり,「児童相談所」が舞台だろうと思い,読み始めました。

 著者の青山氏が隔月刊誌『くらしと教育をつなぐwe』に連載している「ジソウのお仕事」から50の話をまとめたものです。
 子供の悲しいニュースで「児童相談所」の存在を聞きますが,その実際は詳しくはしりません。
 子ども虐待について考えてほしい。
 子どもたちとその家族の姿を知ってほしい。
 そして、ジソウ(児童相談所)とそこで働く人たちの思いや葛藤を伝えたい。
 青山氏が描く「知らざる児童相談所の日々」,「児童相談所職員の日々の泣き笑い,戸惑いややるせなさ」が,読み手に伝わってきます。

 児童福祉司の体験から綴られた50の物語(ショートストーリー)は,雑誌の掲載順に整理されており,その“時代”を思いながら読むと,著者とは違う背景が見えてくるような気がします。

 児童相談所で働く人たちの「日常」から,子供達の今と未来(あす)を考えてみませんか。



 読書メモより
○ 相談件数は年々増えるし,児童虐待への対応などしんどい仕事も多いせいか,児童福祉に熱意のあった人々も,出勤できなくなって児相を去っていくことも少なくない。私も年間100件以上の対応ケースを抱えて,精いっぱいの日々。いつまで続けられるかなあ…と,時々弱気になる。
○ 母親とMちゃんが暮らしていた公営住宅の有様を思い浮かべて,においというのは意外と記憶に残るんだなぁ…と考えていた。
○ 「サンデー,見たんですけど」って,小学生が児相に電話くれたら,いいなと思う。
○ 児相や児童福祉司が,子どもたちのとってもっと身近な存在であったら…「児童相談所」という名前の通り,子どもが相談できる機関になりたい。
○ やはり保護すべきだったと思う。親は保護には抵抗するだろうが,この親たちもひょっとしたら,誰かに虐待を止めてほしかったのではないだろうか。
○ 「(略)それが,また自由奔放な生活に戻ったら,あの子はきっと…。誰も私を助けてくれなかったと,周りのせいにして,恨んで生きていくんじゃないかと心配です」。
○ 市の担当者は「母のネグレクトでしょ。児相でなんとかしてください」と家庭に戻すことに反対。小学校も「登校せず,母親が治療機関に通わせないような子は,受け入れられない」と校長が電話をかけてきた。
 「みんな勝手すぎます。Aくんは,静かな部屋で(略)」。

   目次

はじめに 川松亮
1 ジソウはこわい?! 
 解説1 児童相談所ってどんなところ?
2 鬼は誰?
 解説2 子ども虐待対応の現状はどうなっているの? 
3 心に届く言葉は見つかるのか
 解説3 子ども虐待への支援はどうすればよいのでしょうか?
4 子どものしあわせって
 解説4 子ども虐待はどうしたらなくなるのか?
5 行き場を探して
 まとめ 児童相談所はこれからどうなっていくのでしょうか? 川松 亮
おわりに 青山さくら

【関連】
  ◇Femix[フェミックス]くらしと教育をつなぐwe
  ◇児童相談所虐待対応ダイヤル「189」について(厚生労働省)  
タグ :読書子育て


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2021年07月29日

3.(1-3.2) 変わっていく農業 (わたしたちの村)

花0729。 朝,天気がよく気温があがってきました。出先で昼前に,急に雷鳴が轟き,激しい雨が降ってきました。
 その急変に驚きました。
 30度を超えていた気温も,一気に5,6度下がり,涼しくなりました。

 “不安定な天候”で,晴れたり雨が降ったりした一日でした。



 先日,数学の話を聞いていて,数の変化を説明しながら「元々の数」と「元の数」と二つの表現をしていました。
 この2つの言葉,同じなのか,違うのか。

 この人に確かめませんでしたが,どうなのでしょう。意識して使い分けていたのでしょうか。
 みなさんは,使い分けますか。同じですか。



 郷土読本『わたしたちの村 つくで』(1995・平成7年 改定発行)の「三、作手村の産業」からです。
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作業0729。    (一) 変わっていく農業

   3 自然を生かした農業
    (2) 花
 トマトとともに,すずしい気候を利用した作物に花があります。このすずしさを利用して,収穫の時期をずらして出荷するために,高く売れます。また,一日の気温の差が大きいことや紫外線のえいきょうを受けやすいことも花の色のあざやかさに役立っています。
 1968((昭和43)年に,作手花き園芸組合が設立され,現在15けんの農家でビニールハウスによるポットマムさいばいが行われています。その後,ポットマムだけではなく,ポインセチア,クレマチスなども作られるようになりました。
 その結果,花きの生産額は年々ふえ続けており,村の重要な産業として期待されています。
花0729。
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 注)これまでの記事は〈タグ「わたしたちの村」〉で
 注2)郷土副読本は,小学3,4年生に向けて「ふりがな・るび」がたくさん付いていますが,掲載にあたっては省いています。
 注3)多くの写真や図版が載っていますが,すべてを紹介(掲載)していません。ご了承ください。  


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2021年07月28日

土用「丑の日」。 3.(1-3.1) 変わっていく農業 (わたしたちの村)

鰻0728。 今日は,土用「丑の日」です。暑さと鰻の似合う日でした。
 “土用”は,中国伝来の陰陽五行説に由来します。季節の移り替わる立春・立夏・立秋・立冬前のおよそ18日間が「土用」で,年4回あります。
 このうち,夏の土用の“丑の日”が,土用丑の日として一般的にいわれます。
本日丑の日」という張り紙を店に貼る
という,平賀源内がうなぎ屋に出した案により,それが功を奏して大繁盛しました。
 それが,「土用丑の日には鰻」の発端と言われます。
漁獲量0728。
 シラスウナギ(ニホンウナギの稚魚)の漁獲量が,昨年に続いて回復しているそうですが,鰻の価格は以前のようには戻っていないようです。
 古くからの
丑の日に『う』のつくものを食べると夏負けしない
と言われます。
牛,うどん,梅,瓜… いろいろな「」のつく食べ物も味わってみませんか。



 郷土読本『わたしたちの村 つくで』(1995・平成7年 改定発行)の「三、作手村の産業」からです。
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    (一) 変わっていく農業

   3 自然を生かした農業
 作手村は,標高500メートル以上の高原にあり,新城市と比べても,約3度ほどすずしい所です。また,雨が多いのもこの村の特徴です。農作物0728。夏でも気温が上がらず,湿り気の多い日が続くため,くだものや野菜・米などは生育が悪く,味も落ちると言われてきました。しかし米作りでは,いろいろな工夫で,この欠点をなくしていき,今のようにおいしい米が作られるようになりました。
 さらに,この村の特色ある気候を利用して,作手村ならではのものや,他の産地よりも良いものを作っていこうとする農家もふえてきています。
 現在は,トマトを始めとする高原野菜や,ポットマムなどの花,お茶,じねんじょなどが作られています。

    (1) トマト
 すずしい夏にあった作物として,キャペツ・タバコ・トマトなどが,1965(昭和40)年ごろから作られるようになりました。これらの中で,現在,最も多く作られているものは,トマトです。
 1970(昭和45)年から,菅沼地区で始められたトマトづくりは,夏の雨をさけるようにビニールハウスで行われました。このトマトは,たいへんひょうばんがよく,また,稲作から転作する農家もあり,さいばい量がふえました。今では,鉄筋の大きなビニール団地(菅沼)までできるようになりました。
出荷0728。 このトマトは,『桃太郎』という名で売り出されており,作手村の特産品となっています。
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 注)これまでの記事は〈タグ「わたしたちの村」〉で
 注2)郷土副読本は,小学3,4年生に向けて「ふりがな・るび」がたくさん付いていますが,掲載にあたっては省いています。
 注3)多くの写真や図版が載っていますが,すべてを紹介(掲載)していません。ご了承ください。


【関連】
 日本放送協会(NHK)とJA全中,JA都道府県中央会が主催する「第50回日本農業賞」の「集団組織の部」で,愛知東農業協同組合トマト部会大賞を受賞しました。
  ◇日本農業賞の集団組織の部で大賞(東愛知新聞)  


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2021年07月27日

『きみはぼうさいたいし』(にかいとしひろ・原作/すずきみゆき・文/かなざわまゆこ・絵)

花0727。 天気のよい暑い日になりました。
 午後,帰宅するとき小雨が降ってきました。夏の“夕立”になるかと思いましたが,小雨のままで済みました。



 最近,地震の発生が多いような気がします。小さな地震でエネルギーが放出され,大きな地震が起きずに済むことを願っています。

 図書館の児童書・絵本のコーナーに『きみはぼうさいたいし』(金の星社・刊)がありました。
 表紙に,“懐中電灯”を手にした男の子が大きく描かれ,裏表紙には,友達と“段ボールベッド”でくつろぐ子供達の姿がありました。子供達に向けた「防災」の取り組みや「防災士」の活動の話だろうと思いました。

 主人公はユウタ,そして友達のサヤカ,ユウキ,ノブオがキャンプに出かけます。
 楽しみにしているキャンプですが,前日は雨が降っています。
「ねえ,あしたからのキャンプ,はれるかな?」
「だいじょうぶ。さっき,ごりょうさんにおいのりしたから」
 ユウタが,何かというとお祈り,お願いする“ごりょうさん”とは…。

 ごりょうさんは,濱口梧陵のことで,ここから6ページ「いなむらの火」の話です。
 そして,お母さんの教えてくれたこと…。


 翌日,大学生のリーダーが付き添いキャンプに出かけます。ます。
 川の側に建つ廃校を利用したキャンプ施設に着き,川遊びを始めると,急に雨が降り始め,あっという間に土砂降りになります。
 川辺でキャンプしていた人達も廃校に避難してきますが,発電設備が動きません。

 真っ暗でみんなが震える中,ユウタが…。

 「だいじょうぶじゃよ…
 ユウタに,ごりょうさんが声をかけます。
 「ユウタ,しっかりしなさい。くらいときはどうするの?
 お母さんの声も聞こえてきます。

 大学生のリーダーも感心するユウタのアイデアに,皆が助けられます。
「さいがいは,いつ,どこで,なにがおこるか,わからない。
 でもふだんからやっていたから,ふたりのこえがきこえたんだね。
 そのこえで,ぼくは,じぶんいできることをかんがえられたんだ!」
 梅雨の時期,今年も大雨が降り,各地で被害がでました。これから台風が接近・上陸することも増えるでしょう。
 大きな地震への備えも大切です。

 お子さんと防災の話をいかがですか。



 表紙や内容では気づきませんでしたが,原作者が自由民主党 幹事長の二階俊博氏であることを奥付で知りました。
 二階氏の原作だからといって内容が変わるわけではありませんが,ちょっと…。



【関連】
  ◇きみは ぼうさいたいし (金の星社の絵本)(金の星社)
  ◇稲むらの火の館 濱口梧陵記念館・津波防災教育センター  
タグ :読書防災


Posted by ガク爺 at 17:35Comments(0)読書防災

2021年07月26日

3.(1-2.2) 変わっていく農業 (わたしたちの村) ミネアサヒ。

花0726。 今日も暑い日になりました。

 台風8号(ニパルタック)の進路・影響が気になります。
 今年の台風は,いくつ発生し,上陸するでしょう。大きな影響・被害が出ないことを願います。



 郷土読本『わたしたちの村 つくで』(1995・平成7年 改定発行)の「三、作手村の産業」からです。
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    (一) 変わっていく農業

   2 新しい米作り
    (2) 作手に適した品種改良
 戦争後(1945から),整備された田では,さかんに米が作られました。食べ物が不足していた時でもあり,たくさん取れ,しかも寒さに強い品種へと改良されていきました。こうして「米どころ作手」と言われるほど,米がたくさんできるようになったのです。
苗0726。 しかし,1980年ごろから,おいしい米を求める人がふえてきたため,新しい品種が作り出されました。現在では, 『ミネアサヒ』が,最も多く(70パーセント以上)作られています。

    (3) ミネアサヒ
 この米は,コシヒカリと喜峰をかけあわせたもので,味が良くて,取り入れが早くできるため,これからもますます生産されることでしょう。
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【関連】
 『ミネアサヒ』は,令和2年産米の食味ランキングで,「特A」にランクされました。
 これは,愛知県で初めての取得です。
  ◇食卓に「ミネアサヒ」を。『ふつう』(深澤直人・著)(2021/03/15 集団「Emication」)

  


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2021年07月25日

奇跡のひまわり。 3.(1-2.1) 変わっていく農業 (わたしたちの村)

ひまわり0725。 今日も天気がよく,暑い日になりました。

 暑い日が続き。花壇の「はるかのひまわり奇跡のひまわり」が,昨日開花しました。昨年は7月20日に例年より小ぶりな花をつけましたが,それより遅い開花となりました。

 この向日葵(ひまわり)は,阪神淡路大震災で「神戸の復興の花」として大切に育てられ,東日本大震災の後,東北へ届き,そして復興を願う方たちの手により全国へ広がったひまわりです。
 勤務した千郷中学校へ岩手県大船渡市から「奇跡のひまわりの種」が届きました。その後の交流そして育った向日葵から新たな種が増え,市内でも広がりました。

 大きく育て「はるかのひまわり奇跡のひまわり」!!



 郷土読本『わたしたちの村 つくで』(1995・平成7年 改定発行)の「三、作手村の産業」からです。
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    (一) 変わっていく農業

   2 新しい米作り
基盤整備0725。
    (1) 農地の基盤整理
 以前のわたしたちの村には,農作業のしにくい小さな田や沼田が多くありました。そこで,1965(昭和40)年から,村では,一枚あたりの面積を大きくしたり,沼田の水ぬきを始めました。その逆に,水のない土地には用水やため池(あまいけ)が作られ,必要に応じて水が取り出せるようになりました。また,あれ地を切り開いて田にした所もありました。
 こうした村の人たちの努力によって,米作りにあわなかった土地も,今ではりっぱな田になりました。
〔減反〕 米を作る面積をへらすこと
〔沼田〕 どろの多い,冷たく養分も少ない田
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   米作りの一年
もみまき0725。3月下旬 苗作り
 米作りの1年は,まず苗を育てるためのもみまき(種まき)から始まります。今では,もみまきの機械があって,1時間に350箱もまけるようになりました。
 まいた後は,30°Cに温度を上げたハウスで1週間育て,その後20°Cで20日ぐらい,苗が12~13cmになるまで育てます。

5月 しろかき
 田植えが近づくと田植えの準備としてしろかきをします。写真は34馬力のトラクターでしろをかいているようすです。
 20aの田のしろをかくのに1時間半くらいかかります。しろをかいて3,4日たってからいよいよ田植えです。

田植え0725。 5月上旬~5月下旬 田植え
 むかしは,1かぶずつ手で植えていましたが,今では6条植えの田植機で植えています。20アールの田1枚1時間くらいで植えてしまいます。しかも同時に化学肥料もやれるようになっています。

6月~8月 稲のせわ
 田植えから稲刈りまでの間,水の管理,消毒,草取り,肥料まきなどのせわがあります。消毒は病気や害虫を防ぐために行います。作手では共同防除といって大型の機械を使って,6月の終わりごろ,7月の中ごろ,8月の中ごろの3回,村内いっせいに行われます。草取りは,除草剤をまいて草をからせます。

9月下旬~10月下旬 稲刈り
 9月の終わりには,いよいよ稲刈りです。むかしは,稲刈り,かんそう,だっこくという作業をしていましたが,今ではコンバインで稲刈りとだっこくを一度にしてから,ライスセンターにもっていき,そこでかんそうと,もみすりを行います。
稲刈り0725。
  《ライスセンター
 コンバインで刈り取られたもみは,ライスセンターに運びこまれます。ライスセンターでは,まず40°C~50°Cの温度で,もみを10時間かんそうします。そして,かんそうすると自動的に,もみすり機の方へ運ばれ,もみともみをこすりあわせて,もみがらをむき,最後には玄米になって出てきます。

冬の間 土づくり
 稲刈りが終わると,米作りの1年は終わりです。冬の間は,次の年の春にそなえて田に堆肥を入れたり,トラクターでたがやしたりして土づくりをします。
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【関連】
  ◇被災地から受け継いだひまわりを全国へ広める「奇跡のひまわりプロジェクト」 代表 紙谷充昭さん(穂っとネット東三河)  


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2021年07月24日

オンラインセミナー。 『「気になる子」が通常学級に溶け込む! 10の理論・10の技法』(曽山和彦・著)

花0724。 雲の目立つ空でしたが,晴れて暑い一日でした。


 午後,『GIGA スクール構想実現に向けたオンラインセミナー ~中学校での最初の一歩から探究学習まで / 愛知県春日井市から学ぶ~』に参加しました。
 全国の小学生・中学生が“一人1台端末”を手にして学習を進め,深める環境が整い,今年度が始まりました。
 「GIGA スクール構想」という言葉(用語)を,多くの人が知るものとなりました。

 4か月が過ぎましたが,「GIGA スクールって何を…」「一人1台端末はあるけれど…」と,大人や保護者のもやもやを耳にします。さらに,学校や先生にも戸惑いがあるようです。

 今日のセミナーでは,一人1台端末,オンライン,クラウドを生かす学びとして“探究(学習)”がキーワードでした。
 春日井市の中学校から「事例紹介 ~最初の一歩から発展的活用まで~」,講演「ICTを活用した探究の授業づくり」,そして,パネルディスカッションで,これからの授業・学びづくりについて考える機会でした。

 参加された先生方は,“夏休み中の研修”,そして“夏休み明けの授業”について具体的な取り組みがみえたことでしょう。
 ありがとうございました。



 以前,著者の“子育て応援本”を紹介しました。
 今回は“せんせい応援本”といえる,今年1月に発行された『「気になる子」が通常学級に溶け込む! 10の理論・10の技法』(ほんの森出版・刊)です。
 新型コロナ禍の今,「どうしたらいいの?」「今のままでいいの?」「変えていいの?」と,“気になる子”への対応に悩まれている先生・教職員が増えているのではないでしょうか。
 そうした先生・教職員のみなさんへ,“たくさんのヒント”に気づかせてくれる一冊になると思います。

 もう“古い話”ですが,学校教育法の改正(2006・平成18年)により,「特殊教育」から「特別支援教育」へと変わりました。
 そして,先生方にとって特別支援教育は“普通のこと”となりましたが,「どこでも」「誰でも」かと言うと,温度差はありそうです。

 ます,著者は,特別支援教育の視点として
視点1 :子供の教育的ニーズを丁寧に把握する
視点2 :スモールステップによる支援を大切にする
視点3 :子供の小さな変化・成長を大切にする
視点4 :子供を複数の教師で「観る」
をあげ,そこから"具体”を紹介しています。そして,通常学級に在籍する「気になる子」に関わる時,この視点に立つことで,子供達の“笑顔が増えてくる”と述べています。
 先生と子供の笑顔が増えてくる,その理論と技法を,具体的に提案しています。

 書名にある「10の理論」と「10の技法」は,
◇10の理論
 理論1 :ハンカチ理論
 理論2 :2本のアンテナ理論
 理論3 :泳力&浮き輪理論
 理論4 :機織り理論
 理論5 :グローブ理論
 理論6 :穴の空いたコップ理論
 理論7 :現実の打ち出の小槌理論
 理論8 :引き分け理論
 理論9 :豆まき理論
 理論10 :軌跡・奇跡・輝跡理論

◇10の技法
 技法1 :アイメッセージ
 技法2 :勇気づけ
 技法3 :?の問いかけ
 技法4 :リソース探し
 技法5 :リフレーミング
 技法6 :例外探し
 技法7 :SST(ソーシャルスキル・トレーニング)
 技法8 :SGE(構成的グループエンカウンター)
 技法9 :ジョイニング
 理論10 :サバイバル・クエスチョン
です。
 これらの名前(言葉)から,「これは○○だろう…」「○○することだろう…」と想像・想起して読み進むと,内容がより納得できたり,新しい気づきや学びが見つかると思います。

 「技法4 :リソース探し」の話の中で,
「いつでもどこでも,リソース,リソースと呪文のように唱えよう!」
が,著者の“トリガー・フレーズ”であると述べています。
 本書で,あなたの“トリガー・フレーズ”が待っています。

 先生,あなたと子供の笑顔を増やしてください。
 本書の理論と技法から,そのヒントをどうぞ。



 読書メモより
○ (略)などと自分の指導力や子どもの力を嘆いていたりしていたら,それはもしかすると,指導のステップが子どもにとってやや「ラージ」なのかもしれません。
○ 学級経営定義「学級担任が学習指導,生徒指導の両面にわたってその教育機能を十分に発揮できるように,学級におけるさまざまな条件整備を行うこと。
○ 基本的な障害特性を知らずにかかわると,よかれと思った働きかけが,逆に子どもを追い詰める働きにもなり得るということも常々自分に言い聞かせる必要があるでしょう。
○ (略)それを書物や研修で学ぶことで,障害特性に応じた「合理的配慮」ができるようになるとともに,私たちの「I think」が太い柱となり,自信を持って子どもに向き合えるのだと思います。
○ 私たち教師が,子どもや学級の状態を理解するための第1のツールは,行動観察です。「データには私たちの前を歩かせない」という心づもりで(略)
○ 「チーム学校」で,すべての子どもたちのグローブに,毎日,ボールを投げかけたいものです。
○ (略)「頷き」にターゲットを絞って,「価値づけ」の言葉をかけます。こうしたかかわりが,「子どもは遊ぶがごとく。しかし,教師は遊んでいない」
○ 自尊感情を育むには,その前提として自己理解が非常に重要となります。「教えがなじむ」SSTと異なり,「教えがなじまない」SGEは「感情」の教育ともいわれます。
○ 「気になる子」にとって大切な(略) つまり,万人向け,ユニバーサルな働きかけであるといえるでしょう。
○ 保護者との関係づくりのポイント ①,②,③,④
○ 「手柄」をすべて保護者に返す
○ 子どもたちを,「川を自在に泳ぐ河童にする」「本当の意味で人にする」ための,最後の砦は学校であり,教師である。そのことに,現代の学校・教師存在の意義がある。

   contents

はじめに
第1部 なぜ今、通常学級に 特別支援教育の視点が必要なのか
 第1章 特別支援教育の視点 私の「原点」 養護学校教諭として学んだこと
 第2章 通常学級でできる特別支援教育の「王道」
第2部 「気になる子」が通常学級に溶け込む 学級づくり、環境づくり
 第3章 「気になる子」が溶け込む学級づくりの 「基本ステップ」概論
 第4章 「気になる子」が溶け込む学級づくり 「基本ステップ」各論
 第5章 教室環境づくり、保護者との関係づくり
第3部 全国の実践事例と子どもを育む学校存在の意義
 第6章 全国の学校の実践に学ぶこと
 第7章 人を人にすることができる最後の砦を 「チーム学校」で守る
おわりに

【関連】
  ◇KAZU・和・POCKET
  ◇『かかわりの糸を結ぶ21の言葉』(曽山和彦・著)(2020/12/04 集団「Emication」)



台風情報
 ◇台風6号(インファ)・台風8号(ニパルタック)
台風情報 - tenki.jp
  ◇気象庁 台風情報
  ◇日本気象協会 tenki.jp 台風情報
  ◇最新の台風NEWSならウェザーニュース
  ◇台風情報 - Yahoo!天気・災害  


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2021年07月23日

「スポーツの日」 3.(1-1) 変わっていく農業 (わたしたちの村)

花0723。 天気のよい一日でした。

 今日は,国民の祝日一つ「スポーツの日」で,「スポーツを楽しみ,他者を尊重する精神を培うとともに,健康で活力ある社会の実現を願う」を趣旨としています。
 昨年そして今年と「東京オリンピック2020 開会式」に合わせ,10月の祝日が移動しました。

 新型コロナウィルス感染者が増加している中,オリンピック開催にさまざまに意見があります。
 先日,知人から「出版社や関係者にまで影響の及ぶ可能性が…」と連絡・相談がありました。相談に関わるブログの記事を修正しました。このきっかけは“東京オリンピック騒動(?)”でした。遠くのことだと聞いていたことが…。残念です。
 今日のラジオ番組で有働由美子さん。
 コロナ禍での五輪を開催すべきか,するならどうすべきか,たくさんの議論があるし,意見はあると思う。
 大会後もきちんと議論をやっていかないといけないとは思う。それと,目の前に繰り広げられる,世界中のアスリートが夢を,目標を叶える姿を見て,素直に興奮したり,応援したりするのは全然別の行為だと思う。
 あなたは,東京2020オリンピック競技大会に,どう向き合いますか。
 “祝日”について,“イベント”について考えた祝日でした。



 郷土読本『わたしたちの村 つくで』(1995・平成7年 改定発行)の「三、作手村の産業」からです。
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    (一) 変わっていく農業
稲刈り0723。
   1 作手村の農業
 わたしたちの村は,『米どころ作手』と言われるように,米作りを中心に農業を行ってきました。
 ところが,1960年ごろから米が余り始めたため,減反され休耕する田も出てきました。そのため,農業以外の収入を求める農家がふえ,くらしも変わってきました。平日は会社や工場で働き,休日だけ農作業をしたり,おじいさん,おばあさんが中心となって働いている農家がふえてきました。また一部には,米作りをやめ,たくさんの収入が期待できる野菜や花作りに力を入れる農家もあらわれてきました。
〔第一種兼業〕
 農業収入が農業以外の収入より多い農家
〔第二種兼業〕
 農業以外の収入の方が多い農家
農家数0723。 現在でも,農家の数は少しずつへり続けています。しかし,その一方では,広い土地を効率よく作業するため,大きな機械を使ったり土地を整理したりして,専業として経営している農家もあります。
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 注)これまでの記事は〈タグ「わたしたちの村」〉で
 注2)郷土副読本は,小学3,4年生に向けて「ふりがな・るび」がたくさん付いていますが,掲載にあたっては省いています。
 注3)多くの写真や図版が載っていますが,すべてを紹介(掲載)していません。ご了承ください。  


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2021年07月22日

大暑。海の日。 3. 作手村の産業 (わたしたちの村)

花0722。 今日は,二十四節気の「大暑」です。“一年で最も暑い頃”で,暦の通りに晴れて暑い日でした。


 新型コロナ禍で延期になった東京2020オリンピック競技大会が,明日開会します。
 今年も祝日が移動し,今日は国民の祝日の一つ「海の日(Marine Day)」でした。「海の恩恵に感謝するとともに,海洋国日本の繁栄を願う」日ですが…。

 みなさんの祝日「海の日」は,いかがでしたか。



 郷土読本『わたしたちの村 つくで』(1995・平成7年 改定発行)の「三、作手村の産業」からです。
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    三 作手村の産業
産業0722。
 わたしたちの村は,全体の90パーセント近くを森林でおおわれた山の村です。村の人々は,この豊かな森林を育
て,その間に広がる田畑をたがやして生活してきました。
 太平洋戦争の前後,農業とともに林業と養蚕が,作手村の収入の多くを支えてきました。ところが,外国から安い木材が輸入されたり,化学せんいが広まったりしてきたため,年々これらの産業はおとろえていきました。今では,カイコをかっている農家は一けんもありません。
 農林業がふるわなくなり,農作業に大型機械が使われ始めると,人出が余るようになってきました。そこで,村の人たちは働く場所を求めて村を出て行くようになり,人口がへってきました。
 そのため,村では,いろいろな会社を誘致したり,作手村の特色を生かした産業をおこしたりすることによって,活気にあふれた村にしていこうと考えました。
産業別0722。 こうした努力の結果,今では,工業が大きく成長し,農業とともに,作手村を支える大きな産業となっています。また,夏のすずしさや環境の良さを生かして,新しい農作物を作ったり,観光開発などにも力を入れています。
 これらの産業は,今後もますますさかんになって行くことでしょう。
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 注)これまでの記事は〈タグ「わたしたちの村」〉で
 注2)郷土副読本は,小学3,4年生に向けて「ふりがな・るび」がたくさん付いていますが,掲載にあたっては省いています。
 注3)多くの写真や図版が載っていますが,すべてを紹介(掲載)していません。ご了承ください。


カレンダー0722。
 ◇海の日、スポーツの日、山の日……祝日移動「忘れてた」の声多数、8月も要注意(文春オンライン)
   ※「カレンダー修正シート」が掲載されています。  


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