2017年03月31日
2016(平成28)年度の最終日。

明日,2017(平成29)年度初日は,寒い日になりそうです。“新しい始まり”の気持ちと行動で「温かい日」にしたいと思います。
今朝,お雛様を仕舞い,五月人形を飾りました。
五月人形で飾るのは,“命を災いから守るもの”の象徴とされている鎧と兜です。
「元気で安全に過ごせますように!」の思いを込めて飾りました。
今日3月31日は,2016(平成28)年度の最終日です。
官公庁,学校,事業所の多くが,「終わり」と「締め」の日です。
作手総合支所へ行くと“朝の打合せ”をしていました。それぞれ報告をしていくなかで,「今日が最終日で…」との言葉もありましたが,特に動きがあるのではなく,粛々と“いつもの一日”が始まっていくようでした。
ご苦労さまです。
担当者と相談を済ませて,予定をしていませんでしたが,小学校へ連絡に寄りました。
片付けと準備で,みなさんが慌ただしく動き回っていました。
手短に連絡をして,辞しました。
ありがとうございました。
今日は,2度目の「月末金曜日の終業時間を午後3時に早めるよう呼びかける“プレミアムフライデー”」です。
今朝の支所や学校のようすをみていると,とても無理そうでしたが,みなさん“早めに切り上げられた”でしょうか。
教職員の多忙化が課題になりながらも,なかなか解消できていませんが,そのなかでも“教頭先生の仕事”は多岐,大量です。
みなさんが責任感と熱意をもって取り組まれており,教育活動が充実しています。
感謝
今朝のニュースで,「教頭」に係る情報がありました。
◇小学校の教頭志願者 10年で3分の1 神戸(神戸新聞NEXT)
神戸市の統計を載せ「教頭の負担増も敬遠される要因とみている」と述べているだけですが,“敬遠”という意識の状況は,全国に見られるように思います。
仕事を通しての“喜び”も多い職ですし,それが伝わり“希望する”状況になっていくような職場であってほしいと思います。
大阪市では,教頭の負担軽減に取り組んでいるようです。
◇教頭の校務に関する業務を行う非常勤嘱託職員の募集について(教育委員会事務局教務部教職員人事担当)(大阪市)
募集情報ですので,その実情は分かりませんが,このような補助があれば負担感はかなり減ることでしょう。
関連して,神戸市の情報。
◇教頭先生の負担軽減へ「補佐役」 神戸市の小学校(神戸新聞NEXT)
「働きやすい環境を整えていく」ことを自治体が第一に取り組めば,“教職員の多忙化”解消へ向かっていくでしょう。
関係のみなさん,よろしくお願いします。
【関連】
◇プレミアムフライデー(Premium Friday) 月末金曜、咲かせましょう。
【おまけ 1】
新学習指導要領が公示されました。
◇学校教育法施行規則の一部を改正する省令案並びに幼稚園教育要領案,小学校学習指導要領案及び中学校学習指導要領案に対する意見公募手続(パブリック・コメント)の結果について(文部科学省)
【おまけ 2】
知人から,「今日のミュージックステーションで,娘が踊ります。」と連絡がありました。
大学を卒業したばかりです。
新しい活動の始まりのようです。
番組を見ながら,登場を待っています。
ガンバレ! ○○!
【おまけ 3】
2017年バージョンが,今日公開されていました。
2017年03月30日
見切り発車? 「ピカソから7つの助言」

昼過ぎには青空が広がってきて,晴れの日になりました。
今日は,旧暦の3月3日です。
いつも,この日までお雛様を飾っています。
玄関で季節を彩って(?)くれました。感謝
明日からは,端午の節句に向けて鎧兜を飾ります。
先日,ある事業(?)の打ち合わせをしたとき,担当者から「○○については,何も決まっていません。これから運営(?)しながら決めてください。」と“説明”がありました。
「えっ」と驚きましたが,その後の話を聞いても,確かに“何も決まってない(決めてない)”ようでした。
こうした進め方は,“見切り発車”です。
“何ごともない”ならば上手くいくでしょうが,小さなトラブルであっても一つあれば…。
大丈夫かな…。
昨年までのブログ『福禄寿』から見つけた言葉です。
『ピカソから7つの助言』いかがですか。
1.必ずできると信じろ
イメージが出来ることは出来る。イメージできないものは出来ない。
これは避けがたく,明白なことだ。
2.限界を超えろ
私はいつも自分の出来ない様なことをする。
どうやっていいかは学ぶことが出来る。
3.「その時」を待つな
インスピレーションは常に存在する。見つけに行くんだ。
4.動け
決定を明日に引き伸ばせば,それは実行されないまま死んでしまう。
すべての成功の鍵は行動だ。
5.正しく問え
他の人間はなぜそうなったかと問う。
私はいつも何ができるのか,なぜできないのかと問う。
6.ジャッジせず、隠された美を見ろ
我々は脳をほじくり出して,ただ目だけで判断することができればいいのだが。
7.遅すぎるなんてことはない
若さは年齢では無い。
【おまけ】
今日,愛知県教職員の異動が発表されました。
今年は“定年の歳”で,いつもより多くの友人・知人の名が見られました。
みなさん,長い教職生活,お疲れさまでした。
中日新聞のサイトでは,教職員の名前から異動が確認ができます。
◇先生サーチ(教職員異動検索)(中日新聞プラス)
2017年03月29日
昭和の『先生のいろは』 16

出先で見た桜の木は,蕾が大きく膨らんでいました。今日の天気で大きくなったように感じました。ひょっとしたら,午後からには開いたのではないかと思えた天気でした。
午前中に東名高速道路,午後に新東名高速道路を通りました。
いつもの出入りは,IC(インターチェンジ)ですが,新東名高速道路へはスマートIC(スマートインターチェンジ)から入りました。カーナビは古い地図で新東名の表示がなく,「たぶん,このあたり」とセットして向かいました。
スマートIC,なかなか便利でした。
冊子『先生のいろは』の最終回です。年度末に向けて集中して紹介して,なんとか間に合いました。
1977(昭和52)年頃と現在とは,社会のようすは大きく変わっていますが,「今も変わらず…」という内容もあります。年度末の今,改めて“今の先生方”にお伝えします。何か参考になることがあれば幸いです。
おわりに
学校訪問をおえて,玄関へ。色々教えていただいて ありがとう。
靴が揃えてある。ほこりがぬぐわれている。靴すべりがそえてある。いい学校ですね。
校長先生の差が,学校差をつくる。教頭先生の差が,それに輪をかけて倍増する。
教務主任の差が,会議のムードを変える。
校務主任の差が,こども達の姿を変える。
婦人教師の差が,学校全体の美しさとなごやかさを変える。
全校の先生方の若さが,学校全体の活力を変える。子供達の声,子供達の動き,それが実績なんだ。
ひとりの若い男の先生が,全校生徒に元気を与える時がある。
ひとりの若い女の先生が,全校の先生に生きがいを与える時もある。
さて,以上のほかに,安全教育,家庭教育,社会教育に関して問題がいろいろあろうが,時を改めて話すことにしたい。
それぞれの教育については限界があろう。しかし,それを鮮明に区別することは大変むずかしいと思われる。私は思う。学校教育を徹底させるためには,家庭教育,社会教育の協力がいるのではあるまいか。又,逆もひつようではあるまいかと。(この項 おわり)
“婦人教師の差が…”のような項は,今では反感もありそうですが,今も思い伝わるのではないかと思います。
“時代が違う”とは思いますが,当時(1977年頃)の学校訪問で“気づいた見方”については,今も参考になると信じます。
間もなく新学年が始まります。
その準備を進める中で,再点検の視点として参考にしていただければ幸いです。
お読みいただき,ありがとうございました。
【昭和の『先生のいろは』】
○昭和の『先生のいろは』 「校門を入って」(2017/02/16)
○昭和の『先生のいろは』 2 「玄関や子供の昇降口に立って」(2017/02/18)
○昭和の『先生のいろは』 3 「校長室や職員室を眺めて」(2017/02/21)
○昭和の『先生のいろは』 4 「廊下や土間廊下を歩いて」(2017/02/23)
○昭和の『先生のいろは』 5 「便所」
○昭和の『先生のいろは』 6 「各種の室(教室を除く)」
○昭和の『先生のいろは』 7 「教室(前半)」
○昭和の『先生のいろは』 8 「教室(後半)」
○昭和の『先生のいろは』 9 「授業(1)~(4)」
○昭和の『先生のいろは』 10 「授業 (5)書くこと」
○昭和の『先生のいろは』 11 「授業 (6)仕事をする」
○昭和の『先生のいろは』 12 「授業 (7)学習形態」
○昭和の『先生のいろは』 13 「授業 (8)先生よ くり返して述べよう」
○昭和の『先生のいろは』 14 「??」
○昭和の『先生のいろは』 15 「あたたかい先生に」
○昭和の『先生のいろは』 16 「おわりに」
タグ :語録
2017年03月28日
「自由人」の一年。

当地では,風が冷たく“気温が上がった”感じはしませんでしたが,日の強さは増しており,そこには“熱さ”がありました。
日の強さで徐々に地面が暖められてゆき,“春爛漫”もかけ足でやってくることでしょう。
明日もよい天気です。
今週で「平成28年度が終わり」ます。
昨年3月末をもって退職をし,昨年4月から「自由人」として過ごしてきました。
「出勤しなくてもよい4月1日」は,新鮮です。こうして初日が始まり,
まずは部屋の片づけと仕事用パソコンのリカバリから一日が始まりました。…
◇感謝! 『福禄寿 10』(2016年04月01日 集団「Emication」)
4月最終日,「自由人」の1か月が過ぎました。そんな1か月が過ぎ,間もなく1年が終わります。
「この1か月は,長かった? 短かった?」と尋ねられ,すぐに答えが出ませんでした。
問われた「長い」「短い」を判断するとき,何を基準にするのか迷いました。
「まだしたいことがいっぱい」ということでは,もっと時間がほしいのですから「短い」でしょう。
でも,ほとんどの時間は,自分で考えて使えるのですから,十分な時間があり「長い」とも言えます。
長かったのか,短かったのか…。
◇自由人の一か月。(2016年04月30日 集団「Emication」)
この時期になり,「この1年は,長かった? 短かった?」と尋ねられたら,何と答えるのだろうと考えてみました。
1か月目のときと同じように,どちらの答えもありそうですが,「短かった」と答えそうです。
この1年,収入は5ケタで,蓄えもわずかですが,それでも“何とか生活する”ことができました。
何より,「○○へ行こう。」「○○をしよう。」と思ったときに,すぐに行動ができました。
これまでできなかったことができ,新しい体験や発見がありました。
感謝
気ままな生活をしていますが,定年前に辞めたことで,さまざまな迷惑をおかけしました。自分の気づかないところにも波及しているかもしれません。
みなさんのおかげで,1年間を楽しく過ごせました。ありがとうございました。
4月からは,「自由人」の肩書(?)を少し横に置く生活になりそうです。
地域のお手伝いを主とした生活となり,若者との学びの場もいただきました。
それに合わせて,名刺を新しくしました。
これまで「自由人」と書いていたところを,「Emication」と「教育研究家」と変えました。
「Emication って何だ?」
「教育研究家って何だ?」
それを探る一年を,間もなく始めます。ありがとうございます。よろしくお願いします。
2017年03月27日
昭和の『先生のいろは』 15

夕方になって,晴れました。
明日は“晴れ”そうですが,まだ“寒い日”が続きそうです。
“桜の季節”は,もう少し先のようです。
今日,地元の小学校,中学校の校長先生と,「昨日(催し)のこと」「今年のこと」「地域のこと」「今後のこと」について,情報交換をしました。
新しい“発見”がありました。
一年間,ありがとございました。
新年度も,よろしくお願いします。
冊子『先生のいろは』の15回目です。年度末に向けて集中して紹介し,残り2回となりました。
1977(昭和52)年頃と現在とは,社会のようすは大きく変わっていますが,「今も変わらず…」という内容もあります。年度末の今,改めて“今の先生方”にお伝えします。何か参考になることがあれば幸いです。
10 あたたかい先生に
(1) 先生の方から,子供のうしろからでもあいさつしてやるような気持ちがほしいね。車の中から手をふる,自転車で追いこしながらのあいさつ。いいね。
(2) よくやったね。しっかりやろうね。いい子だね。……。
頭をなでてやったり,握手してやったり,肩をたたいてやったり,肌にふれる指導はうれしいね。ボタンをつけてやったり,爪を切ってやったり……。
(3) 一口声をかけてあげよう。どこででも,だれにでも。特に名前をよんであげるといいね。よそ様の子供です。「さん,君」をつけてあげよう。
(4) 子供のよい点を親に,親のよいことを子供にほめてあげよう。
(5) 病気欠席の子供に対して,学校を出る(帰宅)前に,一度電話でもしてやりたいね。「お大事にね。」の一言,値千金。家へ寄れば尚結構ですけれど。
(6) 入院とか,数日欠席している病気の子供を訪ねてあげよう。果物やお菓子やお花等持っていってやるより,先生でなくてはできない物を考えたらどう?
ア 子供達の作品 ~ 絵や字や人形や……。友達の名の入った千羽鶴など。
イ 子供達の声(テープ) ~ 声の手紙
ただし,重症のうちはやめよう。いくら喜んでくれても安静を妨げないように。毎週,毎月,日をきめて訪れてあげると,楽しみにされていいですね。
(7) 死亡した子供に対して,お通夜や葬儀い参上するのは当然ですが,7日後,1月後等に墓参するなどの気持ちがほしい。要求するのではなく,自分の子供という気持ちからのこと。
1年後の命日に,仏前に線香をあげてやりたい。
(8) 誕生日につくように葉書を出してやります。子供は学校へ行っていますので,両親の方が先に読まれる時もあります。
「誕生日おめでとう。○○年間育ててくださったおとうさんやおかあさんにお礼を言おう。あなたはこういう点がいいね。もう少しこんなことをよくすると,すばらしいぞ。」と,お祝い,ほめ,はげましてやりたいのです。
子供と翌日あうと,にっこりします。お礼をいう子もいます。子供や親から返事がきたりします。うれしいことです。
(9) 子供や子供の親から来た手紙をしまっておきます。スクラップブックへとじておきます。数十年たって,これが宝物の価値を発揮します。クラス会の時など,数十年前の自分の手紙を読みながら泣いている者もいます。
(10) 前項と同じように,一年に一点,何か作品を子供からいただいてしまっておくのも有意義すぎる程いいものです。(9)も(10)も,先生自身の若い頃が思い出され,反省させられたりします。
(11) 感心なことをしている子供を見ると,私はよくミニ表彰状をあげることにしている。名刺の裏を使うのです。「○○したことは感心です。」とか「大変うれしく思いました。」とか書いて年月日を記し,表の名前の所に,なるべく大きな印をきれいに押して,子供の名前に「さん,君」をつけて渡してやります。
大変よろこんでくれるものです。家族に見せ,しまっておく子供もいる。
(12) 卒業証書はいうまでもなく,表彰状,感謝状,認証状などの印判は,ていねいに色こく押してやりたいですね。もらう人は1枚ですからね。
(13) 卒業の時,校長先生の中には,自筆で子供の名前を書くとか,各人に色紙に何か書いて記念に渡すとか,会食してこん談するとか,色々考えおられるようですね。担任の先生としても何か考えられそうですね。
(14) 進学したいのだが,学力もあるのだが,経済的な点で受験できない子があった。先生はまあチョンガーだったので「授業料だけでよかったら私に出させていただきましょう。」と母(夫は病死)と相談して進学してもらった。
数十年後,母から聞いて初めて知った彼は母に言った。「今度は,私がそうしてあげなくてはね。……。」と。
(15) 修学旅行先で1泊目の夜,先生の言。「この町の絵葉書でもいいし,普通の葉書でもよいから,家へお礼の手紙を出しておあげよ。さあ,葉書はここにあるよ。」
手紙より先に本人が帰宅し,その後,本人が学校へ行っている留守に葉書が着く。それでもいいんです。旅先で親を思う一時を作ってやりたいんです。
(16) 指導要録の評価は別として,その他の評価は絶対評価にしてやりたいもの。友達とくらべて何としよう。それぞれの能力に応じて真剣に書いたもの,作った物に,そのつど相対評価で評点をつけるなんて,罪深いことであると私は思う。
努力したこと,進歩したことについて認め,はげましてやりたい。
例 いつも20点台しかとれない子が30点をとった時,ほめてやりたい。点に赤字で「よくできたね。今度は40点とろうえん。」と書いてやりたい。いつも80点位の者が60点とった時,「油断大敵,頑張れよ。」と励ましてやろう。
廊下にはり出す成績表も,よくできた点数順に氏名をかくのでなく,前回よ10以上の点の者を50音順にかいてやりたい。
図工,技家等の作品も,それぞれの作品の中で,よい点を指てきしてほめてやりたい。一般に言う優秀作品だけに評点をつけ,色が変わる程長い間展示しておくなんて冷たいと思えてならない。
(17) とに角,「いい子」になってほしい。いい子である前に丈夫な子であってほしい。欲をいうなら,利口であってほしい。じょうずであってほしい。
人はだれでも,何かで必ず役に立つものである。
通知票の評価(特に教科)で人間の上下ができるものではない。役立つ順序でもない。
(18) 「今度の時間,この3行を読んでもらうから読めるようにしておいで」と直接A君に言っておくと,必ず,何とか読んでくれるものだ。そして,その直後A君は先生に言ってくる。「先生,今度の時間は,どこを読んでくればいい?」ときく。これを学習意識というのです。これは劣等生に対してのこと。
(19) 「今度のテストは,この問題の中から必ず出すよ。」
「今度のテストの問題は,この中から半分以上だしますよ。」
こんなことを言うと,学習意欲がわいてくるね。
とに角,勉強しやすいようにしむけて,勉強してもらえばいいというもの。
厳しい先生と優しい先生は,別な先生ではない。厳しさと優しさは同居しなくてはならないし,表裏でもある。「お願いします」と言って授業が始められ,「ありがとう。」といって授業が終る。いい傾向ですね。問題は,そう言われるのにふさわしい優れた先生にならなくてはね。世の中はきびしいね。
生活様式や社会の変化により,いろいろな場面で「○○が変わった」と“変化”について語ることがあります。
その一つに“価値観,価値判断”がありますが,先生には気を付けていただきたいと思っています。
それは,「昔は○○だったけど,今は…。」と,安易に“略して”しまわないことです。ご家庭には「昔も今も○○。」を大切にされているところも少なくありません。
“流行”に,安易にのっての対応は,厳に慎みたいと思っています。
みなさんの出会っている先生は,“あたたかい先生”ですか。
次回は,「おわりに」です。
【昭和の『先生のいろは』】
○昭和の『先生のいろは』 「校門を入って」(2017/02/16)
○昭和の『先生のいろは』 2 「玄関や子供の昇降口に立って」(2017/02/18)
○昭和の『先生のいろは』 3 「校長室や職員室を眺めて」(2017/02/21)
○昭和の『先生のいろは』 4 「廊下や土間廊下を歩いて」(2017/02/23)
○昭和の『先生のいろは』 5 「便所」
○昭和の『先生のいろは』 6 「各種の室(教室を除く)」
○昭和の『先生のいろは』 7 「教室(前半)」
○昭和の『先生のいろは』 8 「教室(後半)」
○昭和の『先生のいろは』 9 「授業(1)~(4)」
○昭和の『先生のいろは』 10 「授業 (5)書くこと」
○昭和の『先生のいろは』 11 「授業 (6)仕事をする」
○昭和の『先生のいろは』 12 「授業 (7)学習形態」
○昭和の『先生のいろは』 13 「授業 (8)先生よ くり返して述べよう」
○昭和の『先生のいろは』 14 「??」
○昭和の『先生のいろは』 15 「あたたかい先生に」
○『先生のいろは』 おわりに
タグ :語録
2017年03月26日
小学校・交流館の竣工式・報告会。催し「こけらおとし」

今日は,作手小学校及び山村交流施設の竣工式,建設工事竣工報告会があり,「こけらおとし」の催しがありました。
山村交流施設については,名称が「つくで交流館」となっています。
竣工報告会に続いて,新ホールにピアノを入れる会から新城市へ「ピアノ贈呈式」を設けていただきましたので,竣工式から出席しました。
報告会は,
○新城市長あいさつで進められました。
○市議会議長あいさつ
○工事経過報告
○感謝状贈呈
○来賓祝辞
○祝電披露
○小学校校長謝辞
○乾杯
本日の資料として,「木の香薫る学び合い育ち合う共育の場」と「作手小学校・つくで交流館 設立の歩み(作手小学校設立準備会)」が配付されました。
旧4小学校から作手小学校への統合から新校舎・新施設の建設に関わられたみなさんの熱い思いを感じながら,竣工式・報告会をみていました。
関係のみなさん,おめでとうございました。
そして,ありがとうございました。
引き続き,ピアノの贈呈式を開き,多くのみなさんにご協力いただき購入できてピアノを新城市へ贈呈しました。
◇寄附目録(新ホールにピアノを入れる会)(pdfファイル)
施設の内覧会があり,コーディネーター会が企画した「こけらおとし」が行われました。
○ピアノお披露目会
○つくで芸能祭 第1部
・長者平の獅子神楽
・S-Familia Baila Baila
・歌唱
・作手の小中高生による演奏
○新城市ほうらい吹奏楽団
○つくで芸能祭 第2部
・作手和太鼓倶楽部 鼓響
・つくでブッククラブ(群読)
・つくですっきり体操クラブ
・リメイクファッションショー
・作手中学校生徒による「こけ☆フェス」
・ハミングバード(合唱)
○みんなでフィナーレ!
○リサイクル本交換会
○村上康成さんの作手をテーマにした絵画と絵本展示
○みんなでランチタイム(カレーの試食)
○絵画展示/手づくり布絵展示/地域作品展
○新城東高校作手校舎茶華道部によるお茶席 など
内覧会,「こけらおとし」,それぞれに多くの市民の方が来場され,通路のあちこちで“渋滞”がおき,ホールには“立ち見”がありました。
みなさんの笑顔があふれた一日でした。
これからの利用や活用,新しい企画が楽しみです。
【関連】
資料「木の香薫る学び合い育ち合う共育の場」(pdfファイル)
資料「作手小学校・つくで交流館 設立の歩み」(作手小学校設立準備会)(pdfファイル)
◇昨日のつくで交流館と作手小学校の姿(三河山間地「新城及び作手郷」のチョット発見)
2017年03月25日
「笑顔の取り扱い」

天気予報が,「明日は朝から雨」から「午後になって小雨」に変わっているようです。
明日は,つくで交流館を使っての催し「こけらおとし」が行われます。
よい天気のもとで開催できることを願っています。
以前のブログで話題にしましたが,『笑顔の種』『笑顔の取り扱い説明書』という冊子があります。
それぞれ古い冊子で,1996年と2001年に《笑顔共和国》から発行されたものです。
『笑顔の種』の最初に,「笑顔の効用」が5項目で説明されています。
1 愛があふれる現在では,いろいろな形で“笑顔の効果”が言われていますが,この5項目を,あなたならどんな説明をつけますか。
2 心の浄化
3 意識の成長
4 生命力の向上
5 意欲力向上の源(エネルギー源)
また,「笑顔ウィルス」の説明もあります。
○笑顔ウィルスとはこの「笑顔ウィルス」による“感染笑状”にも,「初期」「中期」「末期」,そして「最後」があります。
(1) 笑顔を発生させ,憂いを追い払う。=「憂い留守(ウイルス)」という。
(2) 完全なき安心を破壊し,真性の笑顔を染伝する。
(3) 世界中に広がる安全性をはらんでいる。
「最後」は,「体中に笑顔(消癌)細胞が広が(る。)」ります。
これは,1996年2月11日現在の「笑顔ウィルス研究報告」によるものですので,最近では,さらに“笑状”が変化しているかもしれません。
みなさん,感染していませんか。“笑状”は,いかがですか。
「笑顔」になりたいと思いながらも,うまくいかない方に,「笑顔の取扱い説明」があります。
その1 作り笑いとニセ物笑顔項目だけでは分かりにくいですが,人生には(その1)~(その10)のような様々なことが起きます。
その2 八方美人
その3 打算的な笑顔
その4 笑顔するとシワが気になる
一笑一若一怒一老
その5 忙しいとは心を亡ぼすと書く
その6 真剣と深刻
顔晴れ! 顔晴れ!
その7 競争心のススメ
その8 八方ふさがり,天開く
その9 三日坊主
三日坊主も繰り返し 一生続けて成し遂げる
その10 我も出なければ落ちない
苦も楽も,そこから花が咲きます。
「大変」とは,大きく変わると書きます。大変なときこそ,大きく変わるチャンスです。
そのチャンスを生かすのが「本物の笑顔」です。
今日,笑顔でしたか。
【関連】
◇笑顔共和国
タグ :笑い
2017年03月24日
カバンと手提げと。昭和の『先生のいろは』 14

今日は,小中学校の修了式でした。
朝出かける途中で,登校する小学生の姿をいろいろな所で見かけました。
いつものようにランドセルを背負っている集団。
手提げを持つ子とランドセル姿が混じった集団。
手提げを持つ子と何も持たない子のいる集団。
……
それぞれの“学校の指導”の表れです。
「いつものように…」されたと思いますが,その意味や価値を意識されていましたか。先生,大丈夫ですよね。
ちょっと気になりました。
冊子『先生のいろは』の14回目です。年度末に向けて集中して紹介しています。
1977(昭和52)年頃と現在とは,社会のようすは大きく変わっていますが,「今も変わらず…」という内容もあります。年度末の今,改めて“今の先生方”にお伝えします。何か参考になることがあれば幸いです。
9 ??
※資料の19,20ページが抜けており,当項のタイトルから(1)までが不明です。
(2) 真実を,いつでも,どこでも,誰にでも発表(発言)できるきびしさを持つことは大切である。勇気がいる。
自己の信念にもとづく実践をあえて行うきびしさがほしい。
この二点は誰しもがわかる筈であるが,若干条件をつけたい。
○ 自己を忘れない。自己を失わない。自己を主張することは大切であるが,自分だけを自己としてはなるまい。相手もまた自己であるのであって,お互いが自己を主張しすぎては,事はできない。自由,自主,自発に注意。
みんなが自由を望んで自分勝手はことをすれば,みんなが不自由となり自分勝手ができないわけで,相手の自由を尊重すべきである。
○ 学校には最高責任者である校長がいる。たとえ,自分の意見が正しいと思っても,校長の命令に反することは実践できないはずであり,秩序統制を欠く原因をつくってはなるまい。多数決は必ずしも民主的でない時もある。
(3) 世の中は,自分の思う通りにはならないものである。苦難を克服して実践する中にも楽しみがあり,幸福感が味わえるものである。
例えば,今日提出された作文やテスト等,引き出しへ入れたり,机上に積んでおけば,すぐ数日が過ぎてゆく。なるべく早くこどもに返すには,その気持ちをこどもと約束しよう。
「この作文(テスト)は,○○日に返すからね。」と。
約束をその通りに果たすきびしさを持ってほしい。計画的に。
(4) 割れたガラスは,その日のうちにはめかえよう。
割ったガラスは,割った者に責任をとらせよ。弁償もさせよ。たとえ弁償しても,割った罪は消えるものではない。という自覚が足らない場合が多い。
(5) 1日欠席するよりも,10分遅刻するような人間になるな。問題はそんな気持ちが気に入らない。こどもの中には,遅刻病とか見学病とか急性横着炎などがあるものである。そして,その親の性格や考え方に似た病気を持つ者がいるものである。
(6) 小学校でも高学年ともなれば,ナイフを使って鉛筆を削る位の事はさせるのがよいと思う。いい青年になっても包丁もとげない者がいる。情無いことだ。
(7) 酒やたばこは例外として,何でも食べ飲みすることのできるこどもにしたいものである。栄養のこともさりながら,とに角偏食等は不都合であり不自由である。不幸であるといってもよかろう。
時には食べず嫌い,飲まず嫌いの者がいる。調理する人の好みや調理技術に影響され,続いてその配偶者やしゅうと等の嫌いな物も食膳にはつきにくいものである。
(8) 先生がこどもにあやまってやる姿は尊い。間違っていたと気づいた時はすぐにあやまろう。
こどもに質問されたことがわからなくてはっきり返事ができないので,あれでもない,これでもないとぐずついた回答をしたり,あてずっぽうに答えたりしないようにしたい。
また,先生のことについて,こどもから批判されたり,各種の要望がでたりする。よく聞いてみなくてはならない。感謝の気持ちで。
例
先生,ぼたんがとれているよ。
先生の車,きたないね。
先生,そんな所へすいがらを捨てていいだかん。
先生,早くテスト返してよ。この前のテストね,点が違っていたよ。A君と同じに書いたのに,A君は○で,ぼくは×だったよ。
先生,早く教室へ来てよ。もう10分もすぎたよ。
(9) 会計については,こまかすぎる,ていねいすぎる位にきちんとしよう。集金する目的,使い道,決算報告など。
(10) いいつけることは簡単にするのに,すんでから見届ける,点検する,認めてやる……といった事がおろそかになりやすい。反省してみよう。
例
そうじがすんだ後の点検。いっしょになってそうじをするのが最もいいが,それができない時は,すんだ後位にしっかりみて,「ご苦労さま」と一言が大切。
宿題など,ただやらせるだけで答えも与えなかったり,時にはやってきたのかこないのかさえもたしかめない時もある。これでは学習意欲がおちる。
(11) 約束やきまりを守らなかった者に対しては,きびしく注意しよう。約束やきまりを守った者に対してほめてやることは,注意する以上に大切な指導である。教育とは,そんなきびしい仕事である。正しい人こそ教育できる。
(12) 人のやることには,あやまちもあり,時には善意でしたことなのに,結果的には悪い結果を招くことさえある。事を正しく理解してやらなくてはならない。
(次回は,「10 あたたかい先生に」です)
【昭和の『先生のいろは』】
○昭和の『先生のいろは』 「校門を入って」(2017/02/16)
○昭和の『先生のいろは』 2 「玄関や子供の昇降口に立って」(2017/02/18)
○昭和の『先生のいろは』 3 「校長室や職員室を眺めて」(2017/02/21)
○昭和の『先生のいろは』 4 「廊下や土間廊下を歩いて」(2017/02/23)
○昭和の『先生のいろは』 5 「便所」
○昭和の『先生のいろは』 6 「各種の室(教室を除く)」
○昭和の『先生のいろは』 7 「教室(前半)」
○昭和の『先生のいろは』 8 「教室(後半)」
○昭和の『先生のいろは』 9 「授業(1)~(4)」
○昭和の『先生のいろは』 10 「授業 (5)書くこと」
○昭和の『先生のいろは』 11 「授業 (6)仕事をする」
○昭和の『先生のいろは』 12 「授業 (7)学習形態」
○昭和の『先生のいろは』 13 「授業 (8)先生よ くり返して述べよう」
○昭和の『先生のいろは』 14 「??」
○『先生のいろは』 その10 「あたたかい先生に」
○『先生のいろは』 おわりに
【関連】
◇3月24日 修了式での話(新城市立黄柳川小学校)
◇平成28年度修了式 式辞(春日井市立高森台中学校)
◇2017.3.24 平成28年度修了式式辞(江南市立古知野北小学校)
◇修了式式辞(小牧市立北里中学校)
◇3月24日(金)平成28年度修了式<校長室より>(一宮市立西成中学校)
◇3/24 平成28年度を終えて(知多市立八幡小学校)
タグ :語録
2017年03月23日
新しい校舎。『豆大福と珈琲』(片岡義男・著)

“三寒四温”が続いていくようです。
明日は…。
午前中,作手小学校の新しい校舎におじゃましました。
校長先生から「昨日から,新しい校舎で子供達が活動しています。」とのお知らせをいただき,校内を案内していただきました。
校内を回りながら,準備してきたことと実際とを確認ながらみていきました。
「○○は,素敵なものになりましたね。」
「○○は,新しい活動ができそうですね。」
「○○は,工夫して活動を作っていくのですね。」
新しい校舎で出会う子供達は,どの子も笑顔でした。
4月からの活動が楽しみです。
備品などの移動をする業者は,準備された配置図や教頭先生の指示で,てきぱきと設置していました。
業者の“組織力”を感じました。見事な仕事でした。感心しました。
午後は,先生方が作業をされるようでした。
年度末の慌ただしい中でたいへんでしょうが,よろしくお願いします。
ご苦労さまです。
◇新城市立作手小学校ホームページ
著者の片岡氏の名は,「どこかで見たような…。」 タイトルは…。
それでも気になって『豆大福と珈琲(朝日新聞出版・刊)
朝日新聞に連載され,表題となっている『豆大福と珈琲』をはじめ“珈琲”をめぐる5つの物語です。
出版社の紹介は
小説には、珈琲がよく似合う。とありました。
たしかな文体とスタイリッシュな世界観。
あらゆる小説的企みにみちた「珈琲」をめぐる5つの物語。
子連れで地元に戻ってきた幼なじみと「結婚」をしないまま、新しい「家族」のかたちを探っていく表題作「豆大福と珈琲」(朝日新聞連載)ほか、珈琲を題材に作家が「小説」を書き上げるまでの思考の軌跡を描いた「深煎りでコロンビアを200グラム」、小田急線沿線を舞台に過去と現在を往還しながら3人の女性との微妙な「鯛焼きの出前いたします」ほか3編の書き下ろし作品を収録。
それぞれに面白かった(?)ですが,表題となっている『豆大福と珈琲』が最初に掲載され,その読後は“後を引き”ます。
1987年に日本での生活を引き払い,夫婦二人でアメリカに移住した。僕が7歳のときだった。と,主人公の森野真彦は祖父母のもとで育てられることになります。
「何で,両親は一緒にアメリカに連れて行かないの?」との問いを挟ませずに展開していきます。
そして18歳になったとき,
明確に,はっきりと,ここで区切りをつけるべきだ,と僕は決断した。(略) 大切ななにごとかをなし崩しにしていく,図々しくて鈍感な行為だ,と十八歳の僕は思った。巣立つべきだ,という結論は動かなかった。と,祖父母の家を出ていきます。
年齢を重ねた真彦が,“豆大福”を食べ
「これまでの自分のすべてが二個の豆大福に凝縮され,それが僕の内部で炸裂したかのような閃きだ」と。
珈琲を飲みながら,物語の主人公の“世界”を味わいませんか。
目次
豆大福と珈琲
深煎りでコロンビアを200グラム
鯛焼きの出前いたします
この珈琲は小説になるか
桜の花びらひとつ
【関連】
◇片岡義男.com
◇片岡義男.com(@kataoka_com)(Twitter)
タグ :読書
2017年03月22日
ピアノが納入されました。昭和の『先生のいろは』 13

今日,先回(「このピアノです。」(2017年03月01日))選んだピアノが,つくで交流館に納入されました。
昨日の雨で,搬入口付近が緩んでおり“ちょっと苦労”しての設置となりました。ありがとうございました。
業者の方から,ホールやピアノ庫の状況を踏まえ,今後の保守,調律,管理などについて教えて(提案して)いただきました。
26日に新城市へ寄贈し,その日の催し「こけらおとし」の中で演奏していただきます。
つくで交流館の開館後,多くの方に演奏,利用していただきたいと思います。
みなさんも,ぜひどうぞ。
冊子『先生のいろは』の13回目です。年度末に向けて集中して紹介しています。
1977(昭和52)年頃と現在とは,社会のようすは大きく変わっていますが,「今も変わらず…」という内容もあります。年度末の今,改めて“今の先生方”にお伝えします。何か参考になることがあれば幸いです。
8 授業
(8) 先生よ くり返して述べよう
ア 教えすぎないようにしよう。教え過ぎるということは,理解も出来ず記憶もできにくい原因となるはず。前年度までに何を教えられたかを知ること。
イ しゃべり過ぎないようにしよう。考える時間が少なくなるし,親切過ぎるヒントは答えを教える結果となり,考えている時にしゃべる事は迷わせることにもなる。話す,聞く,書く,考える,仕事をする等を織りまぜて。
ウ 皮肉はやめよう。例えば,「こんな事がわからんのかね。」「3人しかわからんのかね。」「○年生の時勉強したはずなのにねえ…。」といったことばは楽しくない勉強にする方法。欠点ばかり言うような人に教えられたくない。
質問が適当でなかったのかな。教え方がいけなかったのかな。と反省してみてはいかがでしょうか。いい先生ですね。
エ 自主学習とか自発学習とか主体的学習とかいって,子供達にまかせて学習させる方法が研究され推進されている傾向がみられる。悪いことではないが,以上のような形態をとるには,事前の指導が充分されなくてはならない。初めから教師が指導する方が容易であるはずである。
放任がよくないことは当然であり,教師不在であってはならないし,教師は教師として主体性を失ってはなるまい。
こどもはあくまでも子供でり,教師の代行者ではないと私は思う。
オ 学習とは,学び方を習うのであって,単に知識技能を教えるだけではないと言う。その通りであるが,知らないこども,方法がわからないこどもに対しては,教えるべきことは徹底して教えなくては,こどもの疑問を解くことも出来ないし,更に学習を深めていく意欲がわいて来ないはずである。
カ 学習意欲をもたせ,高めてゆくことが学習では特に大切なことである。それにはどうすればよいのだろうか。
a 学習(授業)する前に,わからない所や疑問点がどこかわかることが必要である。予習である。
b わからない…,疑わしい点がわかることである。そのために苦しむことやむずかしい事があってもよい。それを経て,わかることが楽しみを増す因となる。最後までわからない理解されないでは,前進の姿勢が止まる。
c 個人の力に応じた課題が与えられることが大切であり,出来もしない課題ではとり組む気になれない。
d 理解しようとする努力を認められ,時には協力してくれる人が得られることはうれしい。はじめる前の指導,やっている時の励まし,やった後の認証が大切である。やりとげさせる努力が必要である。
e 前にも述べたように,教師はこの際,わからせるための学び方を指導してやりたいものである。教師は教え方をこそ,子供は学び方の研究を
f 子供の好きなことをのばしてやりたい。何かに役立つ人にしたい。得手に帆をあげる指導が必要であるし,取り組む努力は楽しいと思う。
キ 班には,生活班と学習班がある。学級会の活動(係)や通学団の活動や教科別の研究班や新聞班や掃除のための班や各種各様であるが,好きな者どうしだけの班ではなるまい。世の中は思い通りにはならない中の生活の中で社会性がつちかわれてゆくのではあるまいか。
ク 教材研究の深さの差が,授業の効果の差をつくる。いうまでもない。
a 単元の指導目標と指導区分とそれぞれの時間に指導する目標
b 教材観 ~ どの学年で,どのように指導されるのか。他教科との関連はどうか。指導内容の精選(割愛)なども含まれよう。
c 児童(生徒)観 ~ 指導内容について,こども達はどのような体験をしているか。その程度の関心と理解があるのだろうか。時には,事前調査が必要となる。
家庭や地域などの実情なども知る必要を感じる時もある。
d 学習形態の検討
e 指導器具や資料の検討と準備(板書まで考えておくのがよい。)
f どの過程で,どの子供を,どのように生かして使うか,やらせるか。
g 授業前にやって来ること。授業後の学習としてこどもにやらせること。
以上の例のような事を考えて授業案ができるわけである。
ケ 5分間テストといわれるテストがある。授業前に行うのは,前時のことをしっかり復習させる意図があろうし,終了直前に行うのは,指導内容がどの程度理解されたか,指導不十分な点はどこであったか等について教師が反省する資料となる。
コ テストは教師みずからが,指導した実態にそって問題をつくるべきであり,市販のを利用するのはおかしい。反復練習のためのドリル教材として与えるのなら話は別である。
ペーパーテストによるテストは常に,読解力テストであり,その教科のほんとの実力を知るには適していないことがあることを知るべきである。
「くばってある白地図へ,先生が言う都市を記入しなさい。というのと,「次の白地図へ,札幌市,栃木県……を記入しなさい。」では違うでしょう。
実技を伴う教科で,すばらしい技を見せてくれるのに,ペーパーテストがまるでできていない時,理解していないとほんとに言えるのだろうか。
とにかく,一般にいって評価の方法については論は尽きない。ただ言えることは,テストの成績をみて,教師の指導法の是非を反省するには,大変有効な資料であるということある。前にも記したかもしれないが,何点を取ったとしても,全員が満点をとろうと努力したのだと知ってほしい。
次回は,「9 ??」です。
【昭和の『先生のいろは』】
○昭和の『先生のいろは』 「校門を入って」(2017/02/16)
○昭和の『先生のいろは』 2 「玄関や子供の昇降口に立って」(2017/02/18)
○昭和の『先生のいろは』 3 「校長室や職員室を眺めて」(2017/02/21)
○昭和の『先生のいろは』 4 「廊下や土間廊下を歩いて」(2017/02/23)
○昭和の『先生のいろは』 5 「便所」
○昭和の『先生のいろは』 6 「各種の室(教室を除く)」
○昭和の『先生のいろは』 7 「教室(前半)」
○昭和の『先生のいろは』 8 「教室(後半)」
○昭和の『先生のいろは』 9 「授業(1)~(4)」
○昭和の『先生のいろは』 10 「授業 (5)書くこと」
○昭和の『先生のいろは』 11 「授業 (6)仕事をする」
○昭和の『先生のいろは』 12 「授業 (7)学習形態」
○昭和の『先生のいろは』 13 「授業 (8)先生よ くり返して述べよう」
○『先生のいろは』 その9 「??」
○『先生のいろは』 その10 「あたたかい先生に」
○『先生のいろは』 おわりに