2024年12月14日
忠臣蔵。 「城山の会」連絡会

前年3月14日江戸城内松の廊下で、赤穂藩主浅野内匠頭が吉良上野介に突然斬りかかった「松の廊下事件」が発端となり、その一連の出来事が『忠臣蔵』として伝わっています。
今日、「忠臣蔵」の話題はでましたか?
午前中、城山の会の連絡会を開きました。
城山の会は、旧遺族会(新城市遺族会作手支会)の解散後、「戦後80年(2025年・令和7年)を目途に、その後のあり方を検討する」として始まりました。
これまで、作業の機会などに、今後のあり方を話題にして意見をうかがってきました。戦後80年が近づき、その結論を出す時期となりました。
本日の検討、協議により…。
ありがとうございました。
========
【備忘録として】
戦争への出征、戦歿、遺族への関わりについて、手元の資料から備忘録として掲載します。
1.戦役及び事変における出征・戦歿者 (作手村誌より)
(1) 日清戦役 1877(明治10)年8月1日 宣戦の詔勅。作手村から23名が出征。
(2) 日露戦役 1904(明治37)年2月10日 宣戦の大詔。作手村から120名が出征。
戦死・病死 15名。
(3) 日独戦役 1914(大正3)年8月23日 戦宣の布告。作手村から9名が従軍。
(4) 済南事変 1928(昭和3)年5月3日 動員下令。作手村から13名が出征。
(5) 支那事変 1937(昭和12)年7月14日 動員下令。作手村から最初の出征6名。
(6) 太平洋戦争 1941(昭和16)年12月8日 宣戦布告。作手村から1,172名の軍人が出動。
戦歿者215名。
2.追悼、忠魂碑の建立など
(1) 忠魂碑
○1924(大正13)年 作手村尚武会及び在郷軍人作手村分会が議決
正眼寺(高里)境内に建設。10月15日に除幕式・招魂祭
○1940(昭和15)年 作手村銃後奉公会が移転を議決
川尻城山に移転。7月12日に竣工式・招魂祭
(2) 戦没者墓碑(石柱)・平和観音像・英霊顕彰録
○1952(昭和27)年 墓碑の建立の議。
村社会福祉事業協議会が発起となって198柱の墓碑を建立。青年団、郷友会が労働奉仕。
※注)作手村誌では、墓碑(石柱)数を189柱としている。
○その後、戦没者を確認し、226柱。全242柱となる。
○1971(昭和46)年 「観音像」の建立を、民生委員協議会で計画、全村民から寄付をいただき、「平和観音像」を建立。
○1978(昭和53)年 終戦満33年を記念して、英霊の供養を含め「英霊顕彰録」刊行。

3.作手村遺友会から作手村遺族会、城山の会へ
○1947(昭和22)年3月19日 作手村遺友会 設立。
※ 対象は、犠牲となった軍人軍属213名の遺族。
・会員 正会員─村内に居住する遺族にして本会に申込みをした者。○1951(昭和26)年~ 慰霊行事を作手村主催で開催。
・目的 本会は会員相互の修養親睦を図り相互相扶け生活の向上及び子女育英の充全を期するを目的とす。
・事業 イ.慰霊祭法要の執行
ロ.講演会、講習会、修養座談会、研究会等の開催。
ハ.授産、職業補導、子女の教養保健等の相談指導等手続きの代行。
ニ.その他本会の目的達成会員の福利増進に必要なる事項。
○1953(昭和28)年4月 名称変更「作手村遺族会」。
・会員 作手村内に居住する戦歿者の遺族を以って組織する。○1953(昭和28)年5月17日 南設楽郡遺族会 発足。
※ 昭和33年の会員数 231名
・目的 本会は、南設楽郡各町村遺族会の連絡調整と遺族の福祉増進を図ることを目的とする。○2006(平成18)年4月1日 新城市遺族会 発足
※ 新城市遺族会作手支会となる
・目的 本支会は、新城市遺族会と連携を密にし、作手地域内遺家族間の連絡と親睦を図り、遺家族の福祉増進と支会の発展に寄与することを目的とする。○2017(平成29)年7月29日 第1回新城市平和祈念式典 開催(市主催)
・構成 本支会は、新城市作手地区内に在住する遺家族をもって構成する。
○ 同年 8月23日 作手地区戦没者施餓鬼法要 開催(最終)
○2018(平成30)年4月1日 城山の会 発足(移行)
○2019(平成31)年3月31日 新城市遺族会作手支会 解散
○ 同年 4月1日 城山の会 正式発足
・目的 本会は、世界の平和を願い活動するとともに、作手地域内遺家族間の連絡と調整を行うことを目的とする。○2019(平成31)年~ 創造の森 城山公園 清掃作業(6月第一日曜日)
・構成 本会は、新城市作手地区内に在住する遺家族をもって構成する。
※ 新型コロナ禍にて2020年中止
○2024(令和6)年6月2日 城山公園 清掃作業(最終)
○2025(令和7)年3月31日 …
========
【関連】
◇城山公園清掃。先人の願い。(2018/06/10 集団「Emication」)
◇戦争のえいきょう (わたしたちの村つくで 改訂版)(2022/05/02 集団「Emication」)

2024年12月08日
83年前…。 『家族』(高嶋哲夫・著)

1941(昭和16)年12月8日、日本海軍はハワイ・オアフ島の真珠湾を奇襲攻撃しました。
この戦闘行動の開始を指示する「ニイタカヤマノボレ 一二〇八」の暗号電報が送信されました。
子供達は“戦争”について考える機会があったでしょうか。
先生方は“戦争”や“平和”について語っていただいたでしょうか。
あなたは…。
『M8』(集英社 2004)や『首都崩壊』(幻冬舎 2014)、『富士山噴火』(集英社 2015)を読んで、防災や危機管理について考えさせられました。その印象が強く、その後も、著者の作品があると、手に取るようになりました。
先日、書架にあった『家族』(角川春樹事務所・刊)は、これまでの印象と異なる内容でした。
雑誌記者の笹山真由美は、若年性アルツハイマーを発症した父に付き添い病院を訪れた。
彼女はその病院のICUで、頭に包帯が巻かれ、複数の管につながれた意識のない少女・美咲が流す涙を目撃する。
美咲の家族は殺害され、自宅火災の焼け跡から遺体で発見されていた。
事件を調べ始めた真由美は、美咲が典型的なヤングケアラーだったことを知る。
重度の障害者の兄と認知症の祖母の面倒を、看護師の母にかわって一人で看ていた美咲が、衝動的に家族を殺して放火したと考える警察の見解に違和感を覚えた真由美が突き詰めた衝撃の真実とは……?
ヤングケアラーを軸にして、家族そして社会のあり方について述べています。
主人公は、若年性認知症の診断を受けた父親と暮らす 月間「ニュー・ソサエティ」の記者 笹山真由美です。
病院のICUで頭に包帯を巻いた少女を見かけ、調べると
夜間の住宅街の出火、三人の焼死体。家族と連絡が取れずと新聞記事にある長女(山本美咲・19)のようです。
(略) 遺体はこの家に住む、母親、長男、祖母と思われる。ただ一人、長女の遺体はなく、行方も分からない。遺体は損傷がひどく、死因など詳しいことは分からない
雑誌記者として、この火事について調べ始めます。
美咲が幼いころ、父親は癌で亡くなっており、看護婦の母親と祖母、兄と4人暮らしです。
その兄が交通事故にあい寝たきり(重度障害者)となり、祖母が世話をしていました。数年して祖母が認知症となり、兄と祖母の世話を美咲が中心となってすることになりました。
そうした暮らしをする家で火事が起き…。
火事の原因、3人の死亡に至る経緯…。火事直後に家を飛び出して車にはねられた美咲が犯人なのか…。
その“真実”は…。
物語は、記者の取材により順に明らかになっていき、分かりやすい展開で、読みやすいと思います。
ただ、雑誌記者が取材をする相手(友人、近所の人、教師、警察、医者…)が、“よくしゃべる”ことが気になりました。
実際には、守秘義務のある相手は語らないでしょうし、近所の人も誰もが話してくれるわけではないでしょう。その困難さが省かれているから読みやすいのですが、真実に迫る姿が安易に…。
社会問題となった“ヤングケアラー”について、そして高齢者の介護や家庭のあり方について、読者自身の状況を重ねて考えさせられます。
それぞれの家族を、暮らす地域を、そして社会を、本書を通して考えてみませんか。
目次
第一章 事件
第二章 過去
第三章 父と少女
第四章 特定少女
第五章 ヤングケアラー
第六章 真実
【関連】
◇高嶋哲夫 Takashima Tetsuo Official Site
◇高嶋哲夫(Ted Takashima) (@takashimatetsuo)( X )
◇ヤングケアラーについて(こども家庭庁)
◇知っておきたい認知症の基本(政府広報オンライン)
◇『パルウイルス』(高嶋哲夫・著)(2023/07/15 集団「Emication」)
◇『富士山噴火』(高嶋哲夫・著)(2020/08/12 集団「Emication」)
◇『電王』(高嶋哲夫・著)(2017/02/26 集団「Emication」)
◇『浮遊』(高嶋哲夫・著)(2016/08/14 集団「Emication」)
2024年08月09日
長崎原爆の日2024

国際情勢が緊迫化し、核兵器の脅威が高まる中、被爆地・長崎から「長崎を最後の被爆地にするため」という強い願いが発せられました。
平和をつくる人々よ!平和と戦争を考える日、そして行動する日でした。
一人ひとりは微力であっても、無力ではありません。
私たち地球市民が声を上げ、力を合わせれば、今の難局を乗り越えることができる。国境や宗教、人種、性別、世代などの違いを超えて知恵を出し合い、つながり合えば、私たちは思い描く未来を実現することができる。長崎は、そう強く信じています。
【関連】
◇長崎平和宣言(長崎市)
◇長崎市│平和・原爆
◇ながさきの平和【公式】(長崎市)
◇8月9日、長崎から奪われたもの。原爆投下後の街をカラー写真で振り返る(2018/08/09 BuzzFeed News)
◇原爆投下前後の長崎をおさめた貴重な写真。失われたもの、そして復興への歩み(2022/08/09 BuzzFeed News)
◇【長崎原爆の日】79年前の8月9日に何が起きたのか、記録とともに振り返る(2024/08/09 ハフポスト NEWS)
(以下、8/6の再掲)
朗読劇の公演をしていた「夏の会」をご存じでしょうか。
原爆朗読劇「夏の雲は忘れない」は2019年に幕を下ろしましたが、上演された子供達の詩、母親や教師の手記、峠三吉や栗原貞子らの原爆詩が図書にまとめられています。
◇『夏の雲は忘れない』(夏の会・編集/大月書店・刊)
「げんしばくだんがおちると ひるがよるになって ひとはおばけになる」(小学3年、坂本はつみ)◇「おとうちゃん どうして…」子どもたちの残した原爆の詩が、いま問いかけるもの(2020/08/06 BuzzFeed News)
「あさだった ばくだんがおち みんなたすけてー といっている
いぬもしんでいた いきているいぬは みんなほえている
まつの木の下には となりのおじさんが しんでいた」(小学4年、松島愛子)
先日の平和祈念式典や各地の追悼式で、「次世代に受け継ぎ…。次世代に繋げ…。次世代に語り継ぎ…。」ということが言われます。
そのように思いますが、具体的に何ができるのか…。
今年、意識して“平和”や“戦争”を考える機会をもてる図書を手にしました。
このブログでも、いくつか取り上げました。
金の星社 創業95周年を記念して2013年に発行された「漫画家たちの戦争」の6巻シリーズは、子供達に分かりやすく、そして大人には懐かしく、読むことのできる図書です。
◇『子どもたちの戦争 (漫画家たちの戦争)』(2024/06/01)
現代の高校生が1945年の日本にタイムスリップし、志願して特攻隊員となった若者に出会います。
◇『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(汐見夏衛・著)(2024/06/30)
◇『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another』(汐見夏衛・著)(2024/08/01)
鹿児島県知覧町(現 南九州市)にあった陸軍知覧飛行場は、特攻隊の出撃基地の1つでした。そして、軍の指定食堂の富屋食堂がありました。
特攻隊、食堂をモデルにしたマンガ『ちらん~特攻兵の幸福食堂~』(魚乃目三太・作/秋田書店・刊)もあります。以前、NHKで、このマンガを原作にした ドラマ×マンガ「特攻兵の幸福食堂」が放送されました。
第170回直木賞受賞作の『八月の御所グラウンド』は、熱い思いを残して戦争により亡くなった若者の思いや願いを、若者に感じ取ってほしい作品です。
◇『八月の御所グラウンド』(万城目学・著)(2024/03/09)
戦争を扱った作品ではありませんが、“闘い”について考えさせられる作品です。
◇『まもれ最前線! 陸海空自衛隊アンソロジー』(神家正成・山本賀代・福田和代・著)(2024/02/03)
◇『首都防衛』(宮地美陽子・著)(2024/07/19)
(再掲、ここまで)
【これまでの記事より】
◇長崎原爆の日。(2023/08/09 集団「Emication」)
◇長崎原爆の日。(2022/08/09 集団「Emication」)
◇長崎原爆の日。(2021/08/09 集団「Emication」)
◇長崎原爆の日。(2020/08/09 集団「Emication」)
◇長崎原爆の日。(2019/08/09 集団「Emication」)
◇長崎原爆の日。(2018/08/09 集団「Emication」)
◇長崎原爆忌。(2017/08/09 集団「Emication」)
◇長崎原爆の日(2016/08/09 集団「Emication」)
南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」気象庁発表 |
◇南海トラフ地震臨時情報発表(気象庁)(2024/08/08 ウェザーニュース)
◇南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」 大規模地震へ備えを(2024/08/09 日本気象協会 tenki.jp)
◇南海トラフ地震臨時情報が発表されたら!(内閣府)
◇気象庁防災情報(@JMA_bousai)( X )
◇みんなで考える防災(@nhk_ikiruskill)( X ;NHK防災)
台風情報 ◇台風5号(マリア・MARIA)◇ |

◇最新の台風NEWSならウェザーニュース
◇台風情報 - Yahoo!天気・災害
◇台風進路予想図(Google Maps版)(デジタル台風)
【おまけ】

夏の日差しのもと、海水浴場は賑わっていました。
南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」の発令を受け、備えをし、注意して、海を楽しんでいました。
2024年08月06日
広島原爆の日2024

1945(昭和20)年8月6日、月曜日の朝は快晴でした。あれから79年が過ぎました。
午前8時15分。人類史上初めて、広島に原子爆弾が投下されました。
「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)で、松井市長は平和宣言を、
皆さん、自国の安全保障のためには核戦力の強化が必要だという考え方をどう思われますか。と、2つの質問から始めました。
また、他国より優位に立ち続けるために繰り広げられている軍備拡大競争についてどう思いますか。
今、どのように“答える”ことができますか。
子供達の言葉「願うだけでは、平和はおとずれません。」に応える日々を過ごしましょう。
朗読劇の公演をしていた「夏の会」をご存じでしょうか。
原爆朗読劇「夏の雲は忘れない」は2019年に幕を下ろしましたが、上演された子供達の詩、母親や教師の手記、峠三吉や栗原貞子らの原爆詩が図書にまとめられています。
◇『夏の雲は忘れない』(夏の会・編集/大月書店・刊)
「げんしばくだんがおちると ひるがよるになって ひとはおばけになる」(小学3年、坂本はつみ)◇「おとうちゃん どうして…」子どもたちの残した原爆の詩が、いま問いかけるもの(2020/08/06 BuzzFeed News)
「あさだった ばくだんがおち みんなたすけてー といっている
いぬもしんでいた いきているいぬは みんなほえている
まつの木の下には となりのおじさんが しんでいた」(小学4年、松島愛子)
先日の平和祈念式典や各地の追悼式で、「次世代に受け継ぎ…。次世代に繋げ…。次世代に語り継ぎ…。」ということが言われます。
そのように思いますが、具体的に何ができるのか…。
今年、意識して“平和”や“戦争”を考える機会をもてる図書を手にしました。
このブログでも、いくつか取り上げました。
金の星社 創業95周年を記念して2013年に発行された「漫画家たちの戦争」の6巻シリーズは、子供達に分かりやすく、そして大人には懐かしく、読むことのできる図書です。
◇『子どもたちの戦争 (漫画家たちの戦争)』(2024/06/01)
現代の高校生が1945年の日本にタイムスリップし、志願して特攻隊員となった若者に出会います。
◇『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(汐見夏衛・著)(2024/06/30)
◇『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another』(汐見夏衛・著)(2024/08/01)
鹿児島県知覧町(現 南九州市)にあった陸軍知覧飛行場は、特攻隊の出撃基地の1つでした。そして、軍の指定食堂の富屋食堂がありました。
特攻隊、食堂をモデルにしたマンガ『ちらん~特攻兵の幸福食堂~』(魚乃目三太・作/秋田書店・刊)もあります。以前、NHKで、このマンガを原作にした ドラマ×マンガ「特攻兵の幸福食堂」が放送されました。
第170回直木賞受賞作の『八月の御所グラウンド』は、熱い思いを残して戦争により亡くなった若者の思いや願いを、若者に感じ取ってほしい作品です。
◇『八月の御所グラウンド』(万城目学・著)(2024/03/09)
戦争を扱った作品ではありませんが、“闘い”について考えさせられる作品です。
◇『まもれ最前線! 陸海空自衛隊アンソロジー』(神家正成・山本賀代・福田和代・著)(2024/02/03)
◇『首都防衛』(宮地美陽子・著)(2024/07/19)
【これまでの記事より】
◇広島原爆の日。(2023/08/06 集団「Emication」)
◇広島原爆忌。(2022/08/06 集団「Emication」)
◇広島原爆の日。(2021/08/06 集団「Emication」)
◇広島原爆忌。合唱曲『ねがい』(2020/08/06 集団「Emication」)
◇広島原爆の日。(2019/08/06 集団「Emication」)
◇広島原爆忌。(2018/08/06 集団「Emication」)
◇広島原爆忌。「♪ 一本の鉛筆」。(2017/08/06 集団「Emication」)
◇広島原爆の日,そして(2016/08/06 集団「Emication」)
【関連】
◇平和宣言(広島市)
◇平和への誓い(広島市)
◇原爆ドーム(Google マップ)
◇広島の被爆から今日で75年。写真で振り返る、原爆ドームを取り巻く風景。(2020/08/06 BuzzFeed News)
◇原爆が奪ってしまったもの。1935年の広島にあった日常をうつした映像。(2019/08/06 BuzzFeed News)
◇「おとうちゃん どうして…」子どもたちの残した原爆の詩が、いま問いかけるもの(2020/08/06 BuzzFeed News)
◇一般戦災死没者の追悼;年間の追悼式開催予定(総務省)
2024年07月24日
土用の丑の日。

中国伝来の陰陽五行説では、万物は木・火・土・金・水の五元素からできているとされ、それを季節にあてはめた場合、木=春、火=夏、金=秋、水=冬となり、土を四季の変わり目に配して土用としたことに由来します。
季節の移り替わる立春・立夏・立秋・立冬の前、およそ18日間が「土用」で、年4回あります。現在では、土用というと、“夏の土用”をさすことが多くなりました。
今年の夏の土用は、7月19日から8月6日までです。
そして、夏の土用の“丑の日”が、土用の丑の日として一般的にいわれます。
日にちを十二支で数えるので、およそ18日間の土用の間には、今年のように丑の日が2度巡ってくる年があります。
そうした年は、1度目を「一の丑」、2度目を「二の丑」と言い、今年の二の丑は8月5日(月)です。
「土用の丑の日」というと、鰻が話題になりますが、それは、江戸時代に平賀源内が作った“広告”から生まれたと言われています。
古くから、土用には、「胃腸に良いものを食べる」べきとされ、特に夏の土用の日は、「う」のつくものを食べると夏負けしないと言われます。
○ 鰻 ……胃腸を養う。体力をつける。/元気をつけて、腰を温め、夏痩せや痔を防いでくれる。他にも、「黒い」ものを食べる風習もあり、「どじょう」「ひじき」「黒豆」「黒ごま」「なす」なども古くから食べられている食べ物です。
○ 牛 ……胃腸を養う。体力をつける。/脾胃(脾臓と胃腸)を養うとされ、胃腸が疲れて体力が落ちている時に食べる良い。
○ 瓜 ……体内の余分な熱や水分を追い出す。/暑気あたりの予防に良い。水分バランスの調整を行なう。
○ 梅干し ……食欲増進。解毒作用。喉の渇きに効く。熱をとる。
○ うどん ……消化促進。お腹を温める。/温かいうどんは米よりも消化が早く、消化力が落ちても食べやすい。
また、土用と名のつく「土用蜆」「土用卵」「土用餅」などが食べられていました。
これからが暑さの本番です。暑つさに負けない身体づくりのためにも、“う”のつく食べ物、“黒い”ものなど、食材を味わい、美味しく食べて、気力と体力を養っていきましょう。
【参考;これまでの記事から】
以前の記事に、「土用の丑の日,うなぎを食べますか?」というアンケート結果を載せていました。
記事では、2009年と2015年のデータでした。検索すると、2023年のアンケートに似た項目がありました。
◇土用の丑の日にうなぎを食べますか質問の状況や対象が異なりますが、“時の変化”が表れているようです。
・食べる 09年 67.1% 15年 43% 23年 42.8%
・食べない 09年 24.2% 15年 57% 23年 19.9%
・土用の丑の日を知らない 09年 8.7%
「うなぎを食べる」のは、土用の丑の日が多いようです。

2024年の「土用の丑の日にうなぎを食べる予定」の方が、「うなぎを選ぶ際の一番の決め手」は。

◇2023/07/30 丑の日(集団「Emication」)
◇2022/08/04 二の丑(集団「Emication」)
◇2022/07/23 大暑。土用の丑の日。(集団「Emication」)
◇2020/07/21 土用の丑。(集団「Emication」)
◇2018/08/01 土用丑の日。(集団「Emication」)
◇2016/07/30 今日は「土用の丑の日」(集団「Emication」)

タグ :今日は何の日
2024年06月23日
沖縄・慰霊の日。 『ふしぎ草子』(富安陽子・作/山村浩二・絵)

今日6月23日は、沖縄戦から79年目の「慰霊の日」です。
前週(19日)の豊橋空襲、福岡大空襲、静岡大空襲など、各地で戦火が広がってきて、沖縄での激戦となりました。
西日本新聞の社説は、
きょう23日、沖縄は「慰霊の日」を迎えた。太平洋戦争末期の沖縄戦で、旧日本軍の組織的戦闘が終わった日である。今年も糸満市摩文仁の平和祈念公園で、沖縄全戦没者追悼式が開かれる。と始めています。
沖縄では凄惨な地上戦が展開され、子どもを含む多数の住民が巻き込まれた。当時の県民の4人に1人が亡くなったといわれる。多数の戦災孤児も生んだ。
沖縄を二度と戦場にしてはならない。歴史を胸に、誓いを新たにする日にしたい。
いま沖縄を含む南西諸島ではさまざまな防衛施設が整備されている。(略)
今の日本は“平和”です。それは、一人一人の行動によって“継続できる”ものなのだと思います。
私達は、過去・現在・未来にまたがる三つの戦争に直面しています。
79年前の沖縄戦と、現在進行中のウクライナ侵攻や中東紛争、米中対立を背景にした台湾有事という名の未来の戦争の三つです。
平和への行動、あなたは…。
児童書のコーナーで見つけた『ふしぎ草子』(小学館・刊)です。
あやしくもふしぎな八つの物語
もう使われていない古い音楽室からポローン、ポロンと、音が聞こえてくる。いってとびらを開けてみるとなんとそこにいたのは!?
サッカーの朝練のために公園に行ったが、あたり一面霧に包まれていて何も見えない。蹴り込んだサッカーボールが霧の中に消えてしまい、怖くなって家に帰ろうとすると……。
吹雪の中、温泉目指して車を走らせていると、どんどん道が狭くなって、どうにも身動きとれなくなり……。
本当にありそうなそんな怖い話しを8つ集めた短編集。まだまだ読み続けていたくなるそんな不思議な物語です。
表紙に描かれたものがお話に登場するようです。
表紙、扉を開いて、目次を見て、「はて?」
大きく描かれている"象”の登場しそうな題名が見あたりません。
怪しい…。
第一話から読み始めました。
舞台は学校、「ポロン……。」、校舎のどこかからピアノの音が聞こえてきます。
ピアノの音が聞こえる方に歩いていくと…。
「えっ」…
ちょっと不思議、ちょっと不気味、そして怖いお話です。
読む人によって、物語の感想が違っていそうです。そこが“面白い”。
あなたも“あやしくもふしぎな物語”を愉しんでみませんか。
もくじ
一 ピアノ
二 霧の町
三 猫谷
四 月の音
五 魚玉
六 魔女の家
七 よろず池
八 藤棚
【関連】
◇山村浩二 (@Koji_Yamamura)( X )
【関連】
◇沖縄 玉城知事「平和宣言」 戦没者追悼式(NHK)
◇平和が欠ける怖さを僕たちは知っている 慰霊の日・平和の詩(全文)(毎日新聞)
【以前のブログ記事より】
◇「懐中電灯を消してください」(沖縄慰霊の日)(2020/06/23 集団「Emication」)
◇沖縄慰霊の日。「平和の詩」2篇。(2019/06/23 集団「Emication」)
◇「沖縄慰霊の日」。(2018/06/23 集団「Emication」)
◇沖縄慰霊の日。(2016/06/23 集団「Emication」)
気象庁 最新の気象データ |
◇ 24時間降水量(現在の値) |
◇ 12時間降水量の日最大値 |
◇ 全国観測値ランキング(降水量)(6月23日) |
◇ 最新の気象データ |
タグ :読書
2024年05月15日
本土復帰52年。 9-6 尋常小学校のようす──明治の学校 (昭和に生きる)

新聞の記事に「1972年5月15日、戦後27年間のアメリカの占領・統治を経て、本土に復帰し、沖縄復帰記念式典が開催されました。…」とありました。○周年といった節目ではないからか、見逃しそうでした。
NHKが2001年に放送した連続テレビ小説「ちゅらさん」を再放送しているそうですが、“沖縄の今とこれから”が広く話題になることには…。
故・渥美利夫氏が還暦の年に著した『昭和に生きる』(1987(昭和62)年刊)からです。
渥美氏の教育実践、教育論は、“昔の話”ですが、その“根”そして“幹”となるものは、今の教育に活きるものです。これからの教育を創っていくヒントもあると思います。
この項は、「第四章 ハナノキの下で──教育断想」から構成されています。
********
ハナノキの下で──教育断想
4 “松の木”は知っていた
──東郷東小学校前史
(つづき)
尋常小学校のようす──明治の学校
明治20年代から30年代にかけての尋常小学校のようすをここでしばらくみてみることにしよう。
当時の子どもたちは、明治25(1892)年の「小学教則」によって教育がなされていた。それにいろいろなことが決められ、毎週の教授時間が示され、教課目は修身、読書、作文、習字、算術、体操、日本地理、日本歴史、図画、唱歌、手工、裁縫であった。1年生は修身3時間、読書作文9時間、習字6時間、算術6時間、体操4時間の計28時間となっていた。入学した子どもが初めて習う国語の巻一は「ハ」であって、「ハ」の一文字と桜花の絵があり、それから「ハナ」となっていて、つづいて「トリ」「マリ」「コマ」とすすんでかたかなを覚え、第24課からひらがなを習うということになっていた。
音楽のことは唱歌といって全部口うつしで覚えるという方法であった。日清戦争(明治27-28年)が起き“眠れる獅子”と評された東洋の大国清国を相手に、ようやく近代国家の体裁をととのえはじめた一小国が、戦火を交じえるにいたったということは、国民の志気をいやがうえにもふるえたたせるのであった。ナショナリズムの高まるなかで、唱歌や流行歌も軍国調となって全国津々浦々まで歌われるようになっていた。「南朝忠臣の歌」は「青葉繁れる桜井の里のわたりの夕まぐれ」の哀愁を帯びたメロデーで歌われ、「勇敢なる水兵」は、「煙も見えず雲もなく、風も起らず浪立たず、鏡のごとき黄海は、曇りそめたり時の間に」の勇壮な調子で子どもの心にくいいっていった。日清戦争にかかわる歌とその流行は、唱歌曲を圧倒した。だから学校においても先生や子どもがいっしょになって蛮声をふりしぼり「四百余州をこぞる」「敵は幾万ありとても」と歌ったのであるが、この軍歌の普及は、また半面では唱歌教育の発達におおいに力があった。いわば子どもたちにもっとも影響力の大きい唱歌教育は軍歌でおこなわれ、さかんになったといっても過言ではなかろう。

そのころどこの学校でも秋に運動会をしたようである。なんでも明治30(1897)年前後のことである。当時天長節であった11月3日がその日に当てられたようである。村びとは稲刈りをすまして、“おらが学校”の運動会にいそいそとでかけるのであった。当日のハイライトはなんといっても「ちょうちん競走」であった。この単純な“ちょうちん競争”、それはろうそくに火をつけ、消えないように前の旗を回ってくるという単純な競技であるが、どうしてそのような競技に明治の人びとは心を引きつけられたのであろうか。おそらく決勝線にとびこんだとき、ろうそくの火が消えていれば、いくら早くはいってももちろん失格になるのであって、ただたんに“早ければそれでよい”というものでない滑稽さに興味が湧いて熱狂したのであろう。
(つづく)
********
注)これまでの記事は〈タグ「昭和に生きる」〉で
注2)本文内で、縦書き漢数字で書かれている数値を横書きに改めて表記した箇所、年号に西暦を追記したところがあります。
注3)掲載しているイラストは、記事を示して Microsoft Designer に描かせたもので、図書との関連はありません。
【関連】
タグ :昭和に生きる
2024年05月01日
八十八夜。 4-10 子供の遊びと植物(6) (作手村誌57)

「八十八夜の別れ霜」といわれ、この頃までは遅霜に注意が必要でした。農業を中心とした昔の日本社会で、この頃に種まきや田植えの準備、茶摘みなど春の農作業を行う時期にあたります。
八十八夜は、「新茶」の時期です。
お茶の葉は、1年に3~5回の収穫が可能ですが、最初に収穫される「新茶」がもっとも美味しいとされています。甘み、旨み成分であるテアニンが、二番茶以降の3倍以上も含まれているそうです。
新茶を味わいましたか。
『作手村誌』(1982・昭和57年発行)から「第一編 第三章 自然と人間のかかわり - 第一節 子供の遊びにみる自然物」の紹介です。
標高500mの高原、素朴な風土で、そこで培われた文化そして子供達の遊びは、自然とともにありました。
そのような子供の遊びから“ふるさとの自然”の記録です。
今に残るものもありますが、社会活動などの変化により、失われたものも少なくありません。“今”と比べ、調べながら読み、“これから”を考える参考にしたいと思います。
そして、これらの遊びを知る大人には、今の子供達に楽しさを伝えていただきたいものです。
********
第三章 自然と人間のかかわり
第一節 子供の遊びにみる自然物
*子供の遊びと植物
(つづき)
〔シュンラン〕(ハックリ・ハックリババア・ハックリバアサ・ハックリボウズ・ヤマラン)=日本に自生しているラン科の植物の中で、一番ポピュラーな花で山の至る所で見かけることができる。
●わいせつ話〈花〉=ずい柱を男、唇弁を女の陰部に見立て、側がく片を取り除き、ずい柱と唇弁をくっつけたり離したりして遊んだ。この遊びは主に男の子の間で行われた。
〔ツツジ〕 春一番に咲くミツバツツジをはじめ、ヤマツツジ・レンゲツツジ・モチツツジなど種類は豊富で、桜とともに春を告げる代表的な花である。
●首飾〈花〉=萼をつけたままの花を糸に通して作る。
●勲章〈モチツツジの花〉=モチツツジにはその名の通り粘りがあるので、服などに幾つも付けて遊ぶ。
〔アセビ〕(アセボ・ウジゴロシ) 馬酔木と書き、葉にはアセボトキンが含まれており有毒である。ウジゴロシと呼ばれているのは、この葉が便所のウジを殺すために用いられたからである。人が誤って食べると嘔吐・下痢・皮膚発疹等を起すといわれている。

〔その他の春の草花遊び〕
●ギシギシ…人形(十二単衣)
●セキショウ…水車・チョウチン、ゴザ、メハジキ〈葉〉
●シンガシラ…ムカデ・魚〈葉〉
●ゼンマイ…手まり〈毛〉
●ペンペングサ…三味線〈実〉
(つづく)
********
注)これまでの記事は〈タグ「作手村誌57」〉で
注2)本誌の本文内で、縦書き漢数字で書かれている数値は、本稿では横書きに改めて表記している。
2024年04月08日
「花祭り」 8-3 「ブッポウソウ」と鳴く鳥(1) (昭和に生きる)

各地の寺院で、お釈迦さまの誕生を祝う花祭りが行われ、参拝者は「誕生仏(釈迦像)」に甘茶をかけて「子どもの身体健全・所願成就」を祈ります。
甘茶には、「上に立つ者がよい政治を行って平和な世が訪れると、甘い露が降る」という中国の言い伝えや、「甘茶は神様の飲み物で、飲むと不老不死になれる」というインドの伝説などがあるそうです。
今日、甘茶を飲みましたか。
故・渥美利夫氏が還暦の年に著した『昭和に生きる』(1987(昭和62)年刊)からです。
渥美氏の教育実践、教育論は、“昔の話”ですが、その“根”そして“幹”となるものは、今の教育に活きるものです。これからの教育を創っていくヒントもあると思います。
この項は、「第四章 ハナノキの下で──教育断想」から構成されています。
この「少年の日のため息」は、渥美氏の生き方に影響を与えた少年時代のできごとを綴っています。
********
ハナノキの下で──教育断想
3 少年の日のため息
──CK「ブッポウソウ」放送をめぐって
(つづき)
「ブッポウソウ」と鳴く鳥
昭和10年6月7日、8日、鳳来寺山で行なわれる仏法憎の放送は、日本中の人びとの話題の中心となった。それはたんに、高野山とか比叡山などの深山でなくものめずらしいというだけではない。世紀の放送といわれるのには、いま一つの理由がそこにあった。
それは、前年群馬の迦葉山で行なった中継放送は、失敗に終ったのであるが、学者たちの間で、「ブッポーソーと鳴くのは、はたして学問でいうところのブッポウソウであるのか、どうか」という大きな学問上の論争をひきおこすきっかけをつくった。
※ブッポウソウこのあたりのところを少し詳しくみてみることにしよう。
日本には夏鳥としてきて中部より西の地方に見かける。高地的な鳥で活動するのが朝や夕方であるので、目にとまる機会は多くない。天然の樹洞に巣をかけたり、電柱に穴をあけ巣にする。
「ブッポウソウ」と鳴く鳥のことは、千年の昔から、わが国の詩や歌にうたわれていますが、その声の主がどんな鳥であるかは、最近まで、はっきりわかりませんでした。なにしろ高野山とか比叡山とか、そのほか奥深い山の森林で、夜鳴くのです。それに鳴く時期がだいたい五、六月ごろにかぎられていますから、わからなかったのもむりではありません。(つづく)
ただ、その声はいかにも好い声です。「ブッポウ」または「ブッポウソウ」と、なん回も鳴き続けます。夜ふけた深山のあなたから、こなたから、鳴きかわしながらしだいに近づいては、またいつのまにか遠ざかって行きます。それを聞くと、まるで神秘の世界にでもさまよっているような思いがします。
ところでこういう深山へ、ちょうど同じ五、六月ごろ日本では珍しいほど美しい鳥がきます。鳩より少し小さいくらいの大きさですが、ぜんたいが濃い緑色で、頭が黒く、のどと翼と尾とは濃い紫色を帯び、口ばしと脚とはまっ赤です。それに両方の翼を広げたところを下から見ると、大きな白色のまるい班紋があざやかに見られます。この鳥が、いつのころからか、あの「ブッポウソウ」の声の主だと思われるようになりました。多くの画家は、この鳥をえがきました。そうして、とうとうこれが仏法僧という名を付けられてしまいました。
しかし、最近になって、これを疑う人もありました。この色の美しい仏法僧は、昼の間さかんに高い木から木へと飛んで、ただ「ギャギャ」と鳴くのですが、かの「ブッポウソウ」の声の主は、夜でて鳴きます。夜でてさかんに鳴く鳥は、ふくろうのように、昼間はかくれて姿をみせないはずです。だから「ブッポウソウ」の声の主は、どうしても別の鳥であろうというのです。※国定教科書、小学国語読本巻九、十三 仏法僧より、(現代かなづかいに直した) 昭和十二年版
********
注)これまでの記事は〈タグ「昭和に生きる」〉で
注2)本文内で、縦書き漢数字で書かれている数値を横書きに改めて表記した箇所、年号に西暦を追記したところがあります。
【関連】
◇小学国語読本 尋常科用 巻九(広島大学図書館 教科書コレクション画像データベース)

2023年08月15日
「戦没者を追悼し平和を祈念する日」

お盆の15日、施餓鬼法要が営まれますが、この天候のため、いつものようにはいきませんでした。
三界萬霊に供養
先祖への感謝
自然への感謝
合掌
今日は「戦没者を追悼し平和を祈念する日」(1982年閣議決定)です。
1945年8月10日、米英中3国によるポツダム宣言受諾を申し入れ、8月15日無条件降伏し、第二次世界大戦が終結しました。
1945年8月15日正午、昭和天皇による“玉音放送”によって日本が無条件降伏したことが国民に伝えられました。
一般には、先の言い方よりも「終戦記念日」あるいは「敗戦記念日」を聞くことが多いようです。

以前も紹介しましたが、戦争体験について、次のようなに世代を分類して考える(言う)ことがあります。(終戦の年を基準に30年ごとに世代を分けています)
○戦争体験第1世代(1916~1945生)… 戦前に生まれ、戦争体験者の世代。第1世代は後期高齢者以上の方であり、第2世代は「戦争を知らない子供たち」と言われ(歌われ)た方々です。
○戦争体験第2世代(1946~1975生)… 戦後生まれで、父母が戦争体験者の世代。
○戦争体験第3世代(1976~2005生)… 戦後生まれで、祖父母が戦争体験者の世代。
○戦争体験第4世代(2006~2035生)… 祖父母が戦後生まれの世代。戦争体験者は曾祖父母の世代。
戦争について、平和について、“次の世代”に伝えていく、繋げていくことは…。
正午の時報に合わせ、黙祷。
黙祷しながら考えたことは…。
以下,備忘録メモとして。
【戦後、終戦に関する記事から】
◇盆。「戦後の名著」(2016/08/15 集団「Emication」)
◇『焼き場に立つ少年』。(2017/08/10 集団「Emication」)
◇晴れた!/ 歌「戦争を知らない子供たち」から(2017/08/19 集団「Emication」)
◇戦没者追悼式でした。(2017/08/15 集団「Emication」)
◇ヘンテコな天気。武満徹氏の「音楽」(2018/06/30 集団「Emication」)
◇「次世代に伝える」とは言うけれど…。(愛知県戦没者追悼式)(2018/08/15 集団「Emication」)
◇『十三歳のあなたへ 一九四五・八・七「豊川海軍工廠」の悲劇』(牧平興治・編著)(2018/09/12 集団「Emication」)
◇終戦記念日。「わんかせぶち」(つくで百話)(2019/08/15 集団「Emication」)
◇戦後75年。終戦記念日(敗戦記念日)。(2020/08/15 集団「Emication」)
◇終戦記念日。 『もういちど』(畠中恵・著)(2022/08/15 集団「Emication」)
◇1945ひろしまタイムライン(NHK広島放送局)
台風情報 ◇台風7号(ラン・LAN)◇ |

◇最新の台風NEWSならウェザーニュース
◇台風情報 - Yahoo!天気・災害
◇台風進路予想図(Google Maps版)(デジタル台風)
気象庁 最新の気象データ |
◇日 最大風速・最大瞬間風速
◇日 最高気温
【参考;聴いてほしい歌】
「平和の琉歌」 作詞・作曲:桑田佳祐
戦争が終わって 僕等は生れた
この国が平和だと 誰が決めたの?
人の涙も渇かぬうちに
・・・
愛を植えましょう この島へ
歌を忘れぬ 人々へ
いつか花咲くその日まで