2016年11月30日

明日から「師走」。

師走1130。
 今日で11月が終わり,明日は12月,「師走」です。
 2016年は,残り1か月です。充実した日を過ごしたいと思います。



 午後,ピアノ選定委員会を開きました。
 委員のみなさんに,業者からの提案を検討いただきました。「新ホールで,多くの人に楽しんでいただき,親しんでいただけるピアノ」の選定ですが,どの業者からも“よい提案”が出ており,難しい検討です。
 最終に向けて一歩進みました。
 次回も,よろしくお願いします



 “12月”で思い浮かぶのが「クリスマス」です。
 クリスマスといえば「サンタクロース」と「プレゼント」です。

 サンタクロースの話では,“ニューヨークの日刊紙「The Sun」の1897年9月21日付け社説”です。
  ◇「サンタクロースってほんとうにいるの?」(2009年12月24日 『福禄寿』(仕事日記から))
   ◇Is There A Santa Claus?(原文)
   ◇「サンタクロースはいるんだ」 Yes, Virginia, There is a Santa Claus(日本語)

 子供の夢を大切にするのはもちろん,夢を持つことができる社会であり続けたいと思います。


 クリスマス・プレゼントの“スケールの大きさ”に驚いた企業の話があります。
 カナダの航空会社WestJet が,2013年に行った“クリスマスのサプライズプレゼント”です。そのようすはYouTubeで公開され,それを見て,心が“ほっこり”しました。
  ◇WestJet Christmas Miracle: 12,000 mini miracles(YouTube)

 航空会社WestJe は,その後も“サプライズ”を行っています。
  ◇WestJet Christmas Miracle: Spirit of Giving (YouTube,2014年)
  ◇WestJet Christmas Miracle: 12,000 mini miracles(YouTube,2015年)

 サプライズ,いかがでしたか。
 こんな発想と行動をする企業って,素敵だと思います。


 みなさん,明日からの12月,どう過ごしますか



【関連】
  ◇WestJet
  ◇WestJet YouTube channel(YouTube)



【今日の小咄】
 中学校の授業で,「不良にタバコをすすめられたときの対処法」というのに,「禁煙中ですからと断る」というのがあった。
  ※ 今でも“タバコをすすめる”という不良がいるのかな…。
  
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2016年11月29日

『屁のような人生』(水木しげる・著)

ツツジ1129。
 気温が低い朝でした。
 まだ,霜や氷を見てはいませんが,会った方が「今朝は,薄氷が張っていた。」と言ってみえました。まだ,「あちらこちらで…」という天候となっていませんが,それも近いようです。
 明日の朝は…



 午前中,小学校で,校長先生と地域の方と一緒にお話をしました。
 新校舎での学校生活に向けて,その準備と活動について,いろいろと相談ができました。
 地域の方々が,子供達が元気に学校生活が送れるように協力いただけます。
 ありとうございます


 話が終わって,運動場へ出ると,「○○名人(達人?)の先生」が高学年の子供達に指導をしていました。
 見ていると,真剣な表情の子供達ですが,そこで見せる笑顔が変わってきました
 「できた!」「うまくなった!」「楽しい!」
 喜びの笑顔です。
 さすが名人です。



 昨年11月30日,水木しげる氏(享年93歳)が亡くなりました。
 水木しげる氏の人生クロニクルと言われる『普及版 屁のような人生 水木しげる生誕八十八年記念出版』(角川書店・刊)を読みました。

 これは,水木氏の米寿を記念して発売した限定版作品集『屁のような人生 水木しげる生誕八十八年記念出版』が普及版として出版されたもので,収録内容は限定版と同一です。

 本書の構成は,水木氏の人生を年代で区切り,それぞれの代表作と関係者の証言を載せ,「水木しげるの思いで語り」として当時の原稿を載せています。
 出版社の図書案内では,
 少年時代の創作童話絵本や、今では読めない名作の数々も収録。水木しげるの全てが詰まった決定版。
 絵が得意だった少年時代、南方の戦地へ赴いた従軍時代、復員後の紙芝居、貸本漫画家時代を経て、商業誌デビュー、そして人気漫画家へ…その人生を年代で区切り、それぞれの時期に描いた代表的作品を関係者の証言を添えて網羅的に構成。少年時代に描いた幻の創作童話絵本や、今では読めない名作の数々も収録。日本漫画界の驚異にして巨星、水木しげるのすべてが詰まった、決定版。
と紹介しています。

 水木氏の人生がドラマになったり,特集されたりしたのを見て,“知っている”と思っていましたが,ほとんどの作品は,初めて読むものでした。
 作品が描かれた“時代”を知って読むと,その“意味”も感じられるような気がしました


 第5章の「丸い輪の世界」「ハト」は,それぞれ考えさせられました。
 “丸い輪”が見つかると毎回入っていた九太が,入らなかったのは…。その後は…。
 ぐうたらな三太をどうにかしたいと相談すると「ハトを飼う」ようにいわれ,三太にハトの世話をさせると…。道徳的になったことで…。


 不思議な世界から,水木氏の“教え”や“勧め”が伝わってきます


 本書の「あとがき」は,原稿用紙に自筆(?)で書かれた「偉大な高齢者」でした。
   偉大な高齢者
            水木しげる
 話をきくと 僕はどうやら“八十八才”になったらしい。
 毎日“ユカイ”な生活をしているので気づかなかった。
 じっとながめてみると 八十八才というのは高齢(コーレイ)なようである。
 しかし 健康で 食物もおいしいので 八十八といっても 八才の“キモチ”であった。
 やはり 人間は健康が第一のようである。
 ちょっと 短いようだけども 八十八にもなると これ位しか“名言”が出てこないようである
 くり返すけれども やはり“健康”が第一のようである。「うわっはっは」で終り。

 「巨匠 水木しげる」の人生と作品をなぞりながら,自分の生き方を振り返るのもよいかもしれません。
 厚い一冊,「うわっはっは」と楽しめます


   もくじ

第1章 テーノーと呼ばれて 落第生の頃
第2章 軍隊はコッケイなところだった 二等兵の頃
第3章 金がないから散歩ばかりしていた 紙芝居の頃
第4章 ふくふくまんじゅうが生き甲斐だった 貸本漫画の頃
 ・幽霊一家 墓場の鬼太郎
 ・悪魔くん 蛙男の謎
 ・河童の三平(抄)
 ・鬼軍曹
 ・鬼軍曹 ちょいとスリル
第5章 奇妙な人がやけに多かった 「ガロ」の頃
 ・丸い輪の世界
 ・ハト
第6章 妖怪イソガシに追い回されて 「マガジン」「サンデー」の頃
 ・テレビくん
 ・墓場の鬼太郎 おばけナイター
 ・河童の三平 幽霊の手
第7章 漫画はオモチロくなければイカン 青年漫画の頃
 ・百点鬼 魔女花子のいじわるな一針(草稿)
 ・一陣の風
 ・イースター島奇談
第8章 妖怪サンに描かされているんです 画業六十年をこえて
第9章 お化けを追いかけてシアワセになった 「怪-KWAI-」とともに
第10章 幸福は八十を過ぎてからです 家族とともに、妖怪とともに
 ・花町ケンカ大将
 ・落花生
 ・余生
参考資料 水木しげる年譜と昭和史
あとがき

  
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2016年11月28日

『金持ち父さんのセカンドチャンス』(ロバート・キヨサキ・著)

花1128。
 天気のよい日になりましたが,強い風が吹き,寒い日でした。
 この強い風で,近所にあるイチョウの木が“まる裸”になってしまい,木の周りが黄色に染まっていました。

 紅葉も終わりの時期を迎えたようです。
 


 ロバート・キヨサキ氏は,起業家,教育者,投資家などの肩書を持ち,ベストセラーになった『金持ち父さん 貧乏父さんの著者です。
 また,アメリカの次期大統領となるドナルド・トランプ氏との共著もあります。

 タイトルの「セカンドチャンス」に惹かれて『金持ち父さんのセカンドチャンス: お金と人生と世界の再生のために』(筑摩書房・刊)を手にしました。

 読み始めると“重さ”を感じて,なかなかページが進みませんでした。
 それが,文字の大きさからくるのか,内容からくるのか,その両方なのか,理由は決めかねました。

 説明的に述べる部分とQ&Aで説明する部分があり,内容は伝わってきます。
A 今まで二種類の人々について説明したが,私は三つめに属する。私も,とても恐ろしい状況だと思うし,人々が受ける被害を心配している。だが,一方でとても興奮している。我々は世界史上最大のパワーシフトと富の移転を目撃するだろう。(略)
 しかし,その伝わったのが“理解”なのかは自信がありません。


 これまでの著書と同様に,“ファイナンシャル”が重要であることを述べ,その“教育”の必要性を訴えています。
 経済の大きな変化を踏まえ,金融危機後の不況にあえぐ人々に向けて,「セカンドチャンス」をつかみ生き延びる方法を伝授しています。
 本書は外見的な返信の本ではない。真のセカンドチャンスはキッチンを新しくしたり,ペンキを塗り替えたり,新しい服を着たり,体重を10ポンド落としたり,もっと給料の高い職に就くために学校に戻ったりすることではない。
 真のセカンドチャンスは変態(メタルフォーシス),芋虫が…

 前章で述べた通り,フラーが発見したグレート・スピリットの一般原理は以下のようなものだ。(略)
…できる限りこの原理を守ってきた。自分の利益を上げるだけでなく,いかにして他者を豊かにできるか考えるように習慣づけた。

 さまざまな意味で,金持ちとそうでない人々との違いは,所有しているのが第一・第二の富か,それとも第三の富かにある。
Q 私が第一・第二の富に意識を向ければ,真の富裕層に近づけるということか? フラーがグランチと呼んだ人々のような?
A そうだ。あなたは不誠実になったり騙したりすることなく,グランチと同じ富を築くことができる。富自体は悪いものではない。だがそれを手に入れる過程には,正しことと悪いこと,合法と違法,道徳的と非道徳的な方法があることを忘れないでほしい。

 「セカンドチャンス」を作るのか,探すのか,生かすのか…
 これからのセカンドライフを考える“ネタ”を与えてくれる一冊だと思います。

 ただし,読み切るには“パワー”がいりそうです。
 それでも,読みますか。



  目次

献辞
まえがき
パート1(過去)
 序章
 第一章 なぜ金持ちはお金のために働かないか
 第二章 未来を見通す男
 第三章 私にできることは何か?
 第四章 グランチによる強奪
 第五章 次の暴落はいつ起こるのか
 第六章 1000兆ドルってどのくらい?
 第七章 見えないものをどうやって見るか
パート2(現在)
 序章
 第八章 ビフォア・アフター
パート3(未来)
 第九章 「学校に行く」の裏側
 第十章 「ミスを犯すな」の裏側
 第十一章 「いい成績を取る」の裏側
 第十二章 「いい仕事につく」の裏側
 第十三章 「借金を返す」の裏側
 第十四章 「収入に見合った生活をする」の裏側
 第十五章 「カンニングはするな」の裏側
 第十六章 「金持ちは強欲」の裏側
 第十七章 「投資は危険」の裏側
 第十八章 「お金を貯める」の裏側
 第十九章 「非常事態はよくないもの」の裏側
最後に
あとがき

  
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2016年11月27日

改めて,『大地を受け継ぐ』を観る。

 昨夜からが降っていましたが,午前中は雨が上がっていました。午後になって雨になりました。
 明日からしばらくは雨は降らないようです。秋晴れ,冬晴れが続くといいなあと思います。



DVD1127。 22日,福島県沖を震源とするマグニチュード7.4の地震があり,津波警報が発令されました。
 当日,津波は1.4mにもなりました。“実感のない者”には,不謹慎にも「大きくなく…」と思ってしまいますが,この大きさは人は耐えられない破壊力をもっています。
 「次」が心配される中,いろいろと考え,見直し,備えを続けます。


 「福島」「いじめ」などの言葉が出る悲しいニュースがありました。
 原因はさまざまですが,「“正しく知る”ことをしていれば…」と思うことがあります。それが難しく出来ていないから,「いけないこと」と分かっていても無くならないのでしょう。

 「考える」ことをしたいと,映画『大地を受け継ぐ』を,ゆっくり見ました。
 ドキュメンタリー作品は,映画が公開されても“全国公開”とはいかず,見ることのできる場が限られます。この作品もそうした一つで,近くでは公開されませんでした。

 DVDのパッケージは,次のように紹介を載せています。
 2015年5月。16歳から22歳までの学生11人が訪ねたのは福島第一原発から約65km離れた須賀川市のとある農家。撮影から遡ること4年前の2011年3月14日に,「お前に農業を勧めたのは,間違っていたかもしれない」と息子に言い残して,この農家の男性は自ら命を絶った。原発事故を受け,地元の農業団体から農作物出荷停止のファックスが届いた翌朝のことだった。
 だが,残された息子と母は今なお,汚されたこの土地で農作物を作り続けている。先祖が代々受け継いできた土地に対する責任,定められた検査を経ているとはいえ,この地で育てた作物を流通させることへの罪の意識,東京電力からの補償金を巡る不条理な仕組み,身内からの批難…。
 決して報道されることのない真実と孤独な“声”に耳を傾ける学生たちは何を想い,何を受け継ぐのか。
『戦争と一人の女』の井上淳一監督が贈る,“食と命”のドキュメンタリー。

 11人の大学生を前に,福島の農家 樽川和也さんが“語り”ます。
 映像は,樽川さんの語る姿を映し続けます。

 “痛みを知る者”が紡ぎだす言葉は,苦悩や怒り,そして願いが,重く,強く伝わってきます。

 事故後の“自分の作った農作物”の扱いについて,樽川さんが一言一言かみしめるように語りました。
 国の基準以下だったら販売することができた。
 私は食べませんでした。
 生活する上では,それを出荷せざるを得ない。それを分かりながら出荷するっていうのは…。
 生産者として…。

 「“声”に耳を傾ける学生たちは何を想い,何を受け継ぐのか。」 それが,見ている自分にも問いかけられてきました。

 「今」「未来(あす)」を考えました。


 あなたは,ご覧になりましたか。
  ※ DVDあります。


【関連】
  ◇大地を受け継ぐ(facebook)
  ◇大地を受け継ぐ 公式WEBサイト
  ◇映画『大地を受け継ぐ』公式アカウント (@daichi_uketsugu)(Twitter)

  ◇ドキュメンタリー映画「大地を受け継ぐ」/予告編映像(YouTube)


  


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2016年11月26日

学習発表会(南校舎)

発表会1126。
 朝の気温は低かったですが,日差しがあり,吹く風は弱く,日中は暖かさを感じられる日でした。



 先日の北校舎に続いて,作手小学校南校舎の学習発表会を参観しました。
   ◇11.26 南校舎最後の学習発表会(作手小学校)
 体育館に入ると,保護者の方,地域の方がたくさん集まってみえました。
 全校合唱に始まり,各学年の発表が続きました。

 学年の人数は少ないですが,一人一人が“しっかり”演技をし,発表を作り上げていました。
 6年生の「はだしのゲン」は,しっかりした脚本で,子供達が「戦争は2度と起こさない」の思いを込めて演技し,会場のみなさんの涙を誘っているようでした。

 一つ学年の上がった子供達の“成長の姿”を見ることができました。
 今日も,楽しい一日を過ごしました。
 ありがとございました

   南校舎学習発表会プログラム

○全校合唱「羽ばたけ作手小学校」(全校)
 2部合唱に挑戦します。いつもとちがうハーモニーをお聞きください。
○児童代表あいさつ
○校長あいさつ
○劇「セロ弾きのゴーシュ」(5年生)

 ゴーシュは,楽団員でセロ(チェロ)を弾く係。演奏が下手で,いつも楽長にしかられていました。そんなゴーシュのもとに,様々な動物が夜ごとに訪れて…。国語で学習した宮沢賢治。その童話の世界にいざないます。
○劇「サラダで元気」(1・2年生)

 病気になったお母さんのために,りっちゃんはサラダを作ることにしました。そこへ,元気にサラダに入れるといいものを,のらねこや犬たちが教えに来てくれます。さて,どんなサラダができるでしょうか。
○劇「ななつ星」(4年生)

 あちら立てればこちらが立たず。そんなクラスの現状をどう打ち破るか。演劇好きの7人の活躍をご覧ください。
○PTA代表あいさつ
○全校群読「群読にチャレンジ!」(全校)

 低・中・高学年にわかれ,それぞれの題材で,声と心を合わせます。
○劇「寿限無」(3年生)

 子どもの幸福を願って名前をつけたら,とんでもなく長い名前に…。朝の活動で取り組んでいる群読を。劇にして挑戦します。
○劇「はだしのゲン」(6年生)

 歴史学習で学んだ「戦争」。その悲惨さと,平和の大切さを伝えます。
○児童代表 お礼のことば




お知らせ
 作手地区の豊かな自然を紹介する『 発見!「つくでの草花」 』を公開しました。
   ※ブログ左のサイドバーにある「お気に入り」にリンクがあります。
 旧作手村の広報紙『広報つくで』に掲載されていたコラム「今月の草花」を記事にしています。
 一日1本の更新をしています。こちらもお楽しみください。



【関連】
  ◇新城市立作手小学校
  ◇♪羽ばたけ作手小学校(YouTube)
  
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2016年11月25日

『ショートショートの缶詰』(田丸雅智・編集)

花1125。
 北海道や東日本,関東では,今日も“寒波”が続いているようですが,当地では“厳しい寒さ”とはなっていません
 今朝,まだ暗いうちに出かけましたが,路面凍結もなく,普通に運転できました。ただし,“普通”に鹿の姿があり,接触のないように気をつけて行きました。

 昨日の夕食に「秋ジャガの初物」がありました。自然の恵みを感じる味わいでした。
 その話をしていると,ジャガイモは“地生え”だと言います。畑で育てるのが“普通”であり,あまり聞いたことがありません。
 説明を聞けば,「なるほど。」でした。自然の育む生命力に感心しました。

 いろんな“普通”を考えました




 タイトルの「ショートショート」を見て,まず浮かぶのは星新一氏の名です。
 星新一氏をはじめ,江坂遊氏,筒井康隆氏,小松左京氏などの作品が収めらた『ショートショートの缶詰』(キノブックス・刊)を,楽しんで読みました。

 編者の田丸雅智氏を初めて知りましたが,ショートショート作家で,いろいろな作品を発表されているようです。

 それぞれのショートショートは,サッと読めて,その世界観に引き込まれます。
 読み終わると…。
 ここが魅力です。

 作品を紹介すると,ネタバレになりそうですが,ここで一部を。
(「夜を売る」の最後)
「朝になれば,僕は思いきり泣くことができるのですよ。(略)それがどんなに幸福なことか,あなたにはわからないでしょうね…」

(「ぺ」の書き出し)
「ぺ」については,過去およそ三十年間,私はさまざまな機会をとらえて発言をつづけてきた。下町のちいさな喫茶店で,(略)

(「鍵」の最後の一つ前)
「さあ,どんな幸運をお望みになる。お金でも地位でも,すばらしい恋でも,輝かしい栄光でも,お好きなものをおっしゃってちょうだい。不老不死や若がえり以外なら,なんでもかなえさせてさしあげるわ」

 いろいろなショートショートの世界を楽しみ,素敵な作品に出会える一冊です。



   目次

はじめに
家具屋の小径  江坂遊
残されていた文字  井上雅彦
“海”  安土萌
夜を売る  太田忠司
池猫  筒井康隆
ザリガニさま  北野勇作
蛞蝓  半村良
上る  小松左京
バッタと鈴虫  川端康成
「ペ」  谷川俊太郎
月光浴  須永朝彦
不滅のコイル  藤井太洋
シミリ現象  高井信
草之丞の話  江國香織
月光騎手  稲垣足穂
潮干狩り  北野勇作
自転する男  岡崎弘明
闇の中から生まれるもの達  三川祐
愚者の石  別役実
鍵  星新一
固い種子  泡坂妻夫
帰郷  太田忠司
パラソル  井上雅彦
砂書き  江坂遊



【関連】
  ◇海のかけら ショートショート作家・田丸雅智の個人サイト
  ◇田丸雅智 @star_crew(Twitter)

  
タグ :初物読書


Posted by ガク爺 at 23:00Comments(0)読書

2016年11月24日

「生き方を教える 2」(「諺・言い伝え集」より)

稲1124。
 昨夜から「東京で積雪も…」とニュースが取り上げていました。その予報通りに,関東甲信で雪が降ったようです。
 東京都心で,11月での初雪は,1962年以来54年ぶりだそうです。

 夕方のニュースが伝える「雪騒動」を見ると,「えっ,こうコメントするの?」と切り口に「???」でしたが,他のニュース,報道番組は,どうだったのでしょう。
 “当然”や“あたり前”がブレないようにしたいと思います。


 当地では,天気の回復は遅れましたが,雪が降るほどの天気ではありませんでした。
 少しずつ本格的な冬が近づいてきています。
 風邪ではないと思いますが,少し喉が“ヘン”です。体調を崩さぬよう気を付けたいと思います。



 午前中,ピアノ選定委員会の打合せと相談を支所の担当者と行いました。
 業者にお願いしていた提案が出そろい,次回の委員会の確認やお願いをしました。

 提案された内容は,とても“充実したもの”であり,業者のみなさんの“熱意”を強く感じます。
 地域のみなさんの温かい協力に,十分お応えできる選定ができそうです。

 ありがたいことです。
 委員のみなさん,よろしくお願いします



 冊子『ふるさとに生きる諺・言い伝え集 鉄は熱いうちに打て』(現・新城市立鳳来中学校・発行)から紹介する11回目です。

 前回の「生き方を教える」(「諺・言い伝え集」より)の続きです。
  鉄は,熱いうちに打て

 この言葉はあまり聞いたことはありませんでしたが,ことわざを調べたり家の人に聞いたりして知りました。
 この意味は,「若い時こそ何事も鍛錬することが大切。歳がいってからでは遅い」という事なので,今のぼくに当てはまっているように思います。中学生の男子としてやれる事がいっぱいあるので,後から後悔しないようにやれる事を選択し,頑張ってみたいと思います。
 とりあえずは「運動」です。どんなに歳をとっても,ゲートボールが楽しくやれるような体力作りを考えてみたいです。

 スポーツや芸術で「鉄は,熱いうちに打て」に,部活動が大きな役割を担っていると思います。
 その「部活動のあり方」が大きな話題となっており,先行きが見通せなくなっています。

 多くの方が「鉄は,熱いうちに打て」に賛同されるでしょうが,なかなか“自らできない”ことであり,“他から押し付けられる”という点で,「これは,まずいのでは…」と思われるようです。

 これからの社会では,「鉄は,熱いうちに打て」は,好ましくないことになっていくのでしょうか。

○丸い卵も切りようで四角
  -物事はやり方次第で,円満にもなるし,角が立ったりもする。
○言うは易し,行うは難し
  -言う分には何でも言えるが,実際にやってみることはたいへんなことだ。
○正直は一生の宝
  -正直にしていれば,自然に周囲の人から信頼と好意が寄せられ,幸せになる。
○急いでは事を仕損じる
  -何でもそうであるが,あせってはいかん。よく考えてから行動に移しなさい。
○棒ほど願って,針ほど叶う
  -志を大きく持たなければ達成されることはない。大きく,たくさん持ちなさい。
○起きて半畳,寝て一畳
  -それだけで十分なので,大きな事は望まず,コツコツ頑張りなさい。
○舌の剣は命断つ
  -ものを言う時は気をつけなさい。自分も相手も悪くしてしまう。




【参考】
  2016/11/17 「生き方を教える」(「諺・言い伝え集」より)
  2016/10/28 「天候を教える」(「諺・言い伝え集」より)
  2016/10/17 「縁起を担いで 2」(「諺・言い伝え集」より)
  2016/10/09 新米。「縁起を担いで」(「諺・言い伝え集」より)。
  2016/10/06 「子育て・しつけ」(「諺・言い伝え集」より)
  2016/09/28 「子育て・しつけ」(「諺・言い伝え集」より)
  2016/09/12 「早寝,早起きは三文の得」(「諺・言い伝え集」より)
  2016/09/07 台風13号が近づいて…(『「食い合わせ」って ほんとう?』)
  2016/08/26 冊子「ふるさとに生きる諺・言い伝え集」
  


Posted by ガク爺 at 19:30Comments(0)風俗・歴史

2016年11月23日

勤労感謝の日。「経糸緯糸」

葉1123。
 午前中は日差しがありましたが,徐々に雲が広がり,“寒い日”でした

 今日は,国民の祝日「勤労感謝の日」でした。「勤労をたっとび,生産を祝い,国民互いに感謝しあう」日です。
 今日のことは,20日の記事「「勤労感謝の日」と「新嘗祭」(11月23日)」に書きましたので,この話題はここまで。


 紅葉の名所では,たくさんの人出で賑わっていたようです。
 今年は,色づきが遅かったようですが,やっと見頃を迎えていたようです。

 みなさんは,紅葉を楽しみましたか?



 午前中,地域の方と話をして,そのなかで「これからのこと」について考えをお聞きしました。
 「作手村のとき,“○○をする”として~して…。
 「新城市になって…。
 「新しい施設ができたら…。
 「子供達が元気になって…。
 「まず,きちんと○○の仕組みをつくって…。
 なるほど。
 熱い思いをうかがいました。ありがとうございました



 先日,「経糸緯糸」という言葉を知りました。
 織物で使われる言葉のようですが,それを“人生”を語るときに使われていました。
 用語の説明には,
 織物は経糸(たていと)と緯糸(よこいと)で織り出されます。
 染色された経糸は,はじめに整経という過程で引きそろえられ,織物の長さ分が織機にセットされます。緯糸は経糸の間をくぐり,柄を織り出していきます。
とありました。

 「なんだ,“たて糸”と“よこ糸”のことか。」と思うとともに,「何で,“縦糸”と“横糸”とは書かないの。」と疑問がわきました。

 正しいのかどうか確かめていませんが,次のように説明しているものがありました。
 織物の糸を表すのに使う「経」と「緯」は,地球の経緯と同じです。
 「縦横」は,縦と横を90度回転させた時に,縦と横が入れ替わってしまい,「横糸」となります。
 そのため,織物を織るときにタテ(長さの方向)にある糸を「経糸」といい,抜き糸とも言われる幅の方向の糸を「緯糸」としているようです。


 こうした「経糸(たていと)」と「緯糸(よこいと)」を組織(相交錯すること)して,織物ができあがります。
 「人生は織物と同じで,その人のAという経糸に,Bという緯糸を織り込んで…。」と。

 あなたなら,AとBに,何をあてますか

  
タグ :祝日


Posted by ガク爺 at 19:30Comments(0)日記

2016年11月22日

「小雪」。研修会。

実1122。
 今日は,二十四節気の一つ「小雪」です。
 朝,東からは陽があるのですが,西の空はどんより曇り,霧雨も舞う,ぐずついた天気でした。気温は低くなく,“どんよりした”空気でした。

 「小雪」は,わずかながら雪が降り始める頃で,本格的な冬の到来がすぐそこに感じられる時季です。
 今年は,まだ霜も降りておらず,“暖かい日”が続いていますが,徐々に“冬”に向かっていきます。
 ブログを見直すと,2007年の小雪には,当地で雪が舞いました
 冬の備えは,早めにしておきたいと思います。



 備えといえば,今朝は,驚きとともに見直しをしました。
 今朝,防災アプリが震度5弱の地震の発生津波警報の発令を伝える通知音を鳴らしました。

 幸い大きな被害が出ることもなく過ぎたようです。
 「大丈夫だった…。」は,何もなく過ぎたから言えることであり,「もしも…」への備えを再点検し,《想定外》へも慌てないようにしておきたいと思います。




 午後,安城市教育研究会算数・数学部研修会にお招きいただき,お話をさせていただきました。
 担当の先生から,研修会のテーマが「算数・数学教育で大切なこと」であり,参加者は「20代,30代がほとんどで,ベテランは数人。」とお聞きしており,若い先生に向けた内容をお願いされました。
 そこで,テーマを『算数・数学 「見方,考え方」を“協働的に”楽しむ』として,準備した内容は,
1 どう考えましたか
   「協働する」のは
2 子供が考えたこと
   子供の反応と気づきは
3 授業を「数学的に」考えると
   授業で「学んだ」ことは
4 おまけ
   次期学習指導要領に向け
5 おわりに
でした。
 みなさん,笑顔で参加していただけました。
 教科書の教材を“ちょっと見方をかえて”,ねらいに迫っていく「見方,考え方」をお伝えできるようにお話しましたが,気づきはあったでしょうか。
 ただ,“いつものように”,時間を超えてしまいました。失礼しました


 これまで別の会でも話題にしたことのある問題を紹介しました。
問 次の計算をしなさい。
  15+5×3-8÷2=
 どんな話だと思いますか。


 最後に,研究会のフォーラムの宣伝もさせてもらいました。
愛される学校づくりフォーラム2017 in 名古屋
   1 愛される学校づくり“公開”研究会
   2 楽しく、手軽に授業改善をしよう

 日時: 平成29年 2月19日(日)10:00~16:30
 会場: 東建ホーム・丸の内(名古屋市)
 主催: 愛される学校づくり研究会
 みなさんと一緒に“愛される学校づくり”を考えたいと思います。
 ご参加をお待ちしております
   ※12月初旬より研究会ホームページで申し込み受付を始めます。しばらくお待ちください。



 終了後,安城のみなさんの懇親会にも参加させていただきました。
 初任者から若手,ベテラン,担当校長と幅広い年齢の先生方から,いろいろな話をお聞きできました。
 算数・数学のこと最近の授業…,地域が変わっても“変わらない話題”,“その地域だからの話題”,“○○さんの話題”
 公的な時間や場では話し切れないこと,聞けないことがありました。若い先生方に“新しい発見”がたくさんあったと思います。

 愉しい時間でした。
 そして,美味しい食事でした。
 ありがとうございました



 そういえば,今日は11月22日「いい夫婦の日」です。
 愛してるよ」 言いましたか?
  
タグ :二十四節気


Posted by ガク爺 at 23:00Comments(0)日記教育

2016年11月21日

『きみが世界を変えるなら』(石井光太・著)

紅葉1121。
 朝から厚い雲に覆われた空で,日差しがなく,気温の上がらない日でした。
 屋内にいると寒さが身にしみる感じでした。

 インフルエンザの話題も聞かれるようになりました。天候の変化に合わせた体調管理を心がけたいと思います。
 みなさん,元気ですか



 子供達を取り巻く社会は,かつては「子供用」「子供向け」として“用意されていた”ものが消え,「一般向け(年齢を問わないもの)」になっているように感じます。
 「子供の社会性が…」「子供の○○権が…」と説明されますが,大人が“子供(人間)の発達”について考えることを止めてしまっているだけの気がします。

 そうしたなかで,“子供に向けて”書かれた『言葉を武器に変えて(きみが世界を変えるなら)』(ポプラ社・刊)を読みました。

 この本は,児童書シリーズ「きみが世界を変えるなら」三巻の一冊で,他に『世界を改革した子どもたち』『「わたしの物語」を生きる』がありました。
 言葉には人生を変えるだけの大きな力があるというのがテーマです。
 子どもはさまざまな困難に直面しますが、その時に力となるのは言葉です。人生の先輩たちは、言葉でもってどうやって困難を乗り越え、人生を素晴らしいものにしていったのか。
 言葉を武器にして生きることで、困難を乗り切る方法を考えていきます。
(先輩=イチロー選手、本田圭介選手、トム・クルーズさん、はるな愛さん、小栗旬さんなど)
 ※先輩には、この本に登場してもらうことに同意してもらっています。
 対象年齢は、小学校高学年~高校生。


 著者が,「学校での人間関係」「家庭の問題」「病気」「障害」「いじめ」「差別」などで悩んでいる子供に,“先輩”の姿を例にして,言葉を発して「○○してみよう」と述べています。
 自分の将来をこわしてまで,お母さんに少しばかりのお金をわたすことが,親孝行なのだろうか。
 僕はそうは思わない。
 もし森見くんがお母さんのことを思うなら,まず自分がちゃんと学校を卒業して,いい仕事について,安定した生活をおくるべきだ。そのうえで
(略)


 この本を「全部読もう」とする子供がいるのか,少し疑問もあります。
 これを読んだ大人が,悩む子供に「ここを読んでごらん」と示すのが似合うような気がします。

 お父さん,お母さん,児童書を読んでみませんか。




  目次

はじめに
第1章 言葉をうばわれた子ども
第2章 自分をわかってもらう
第3章 ふつうなんてないんだよ
第4章 生きる社会はたくさんある
第5章 社会の一員として
第6章 言葉が社会を変える
おわりに


  
タグ :読書


Posted by ガク爺 at 19:30Comments(0)読書