2016年11月04日

「生活を支える」(「諺・言い伝え集」より)

秋1104。
 よい天気が続きますが,“感じる寒さ”は強くなっています。
 昨夜のニュースで,「発達中の低気圧の影響で,北海道内はところによって雪が強まり,帯広市では3日だけで9センチの雪が降り,11月上旬としては44年ぶりのまとまった雪になりました。」と伝えていました。
 こうした天候が,日本各地に“寒さ”として広がっているのでしょう。

 秋恋し



 冊子『ふるさとに生きる諺・言い伝え集 鉄は熱いうちに打て』(現・新城市立鳳来中学校・発行)から紹介する9回目です。

 今回は「生活を支える」(「諺・言い伝え集」より)から紹介します。
 古くから災害の前には,虫や動物が,いつもと違う行動をすると言われています。「その通り」ということも少ないかもしれませんが,日ごろから“小さな変化”に気づき,いち早く対応できるように注意を促してきたものだと思います。
  ねずみがいなくなると火事(地震)になる

 私はこの「ことわざ」を聞いて,ほんとうにそうなった体験もないし,話を聞いた事もありませんが,「なまず」は地震の予知が出来ると言う事はよく聞きます。だから,ねずみも何か感じるものをもっているのかもしれません。

 事が起こった後で,「○○がいつもと違って~していた。」という話があり,「前兆だ!」と騒がれますが,後の祭りです。
 先に分かってこその“前兆”です。

○梅干しが腐ると不幸が起こる
  -梅干しが腐るような家事の手抜きを戒め,災害時の非常食品を大切にする。
○地震の時は,竹藪に入れ
  -竹の根で地盤が丈夫だから。
○塩を絶やすとお金に困る
  -塩は私たちの生活に欠かせない物なので,絶やさないように。
○洗濯物はたたんでから着よ
  -蜂など,虫が入っていると危ない。


 「備えあれば憂いなし」
 日ごろから観察眼と注意力をもって過ごし,自分の“生活を支える”ようにしたいですね。



【参考】
  2016/10/28 「天候を教える」(「諺・言い伝え集」より)
  2016/10/17 「縁起を担いで 2」(「諺・言い伝え集」より)
  2016/10/09 新米。「縁起を担いで」(「諺・言い伝え集」より)。
  2016/10/06 「子育て・しつけ」(「諺・言い伝え集」より)
  2016/09/28 「子育て・しつけ」(「諺・言い伝え集」より)
  2016/09/12 「早寝,早起きは三文の得」(「諺・言い伝え集」より)
  2016/09/07 台風13号が近づいて…(『「食い合わせ」って ほんとう?』)
  2016/08/26 冊子「ふるさとに生きる諺・言い伝え集」
  


Posted by ガク爺 at 20:00Comments(0)風俗・歴史