2025年03月30日
『アルプス席の母』(早見和真・著)

結果は…。
今日3月30日は、テレビアニメ「巨人の星」が1968年に放送を開始した日です。36.7%(1970年1月10日 第94話)の最高視聴率を記録した大人気アニメでした。
2025年本屋大賞の候補作の一冊『アルプス席の母』(早見和真・著)を読みました。
まったく新しい高校野球小説が、開幕する。
秋山菜々子は、神奈川で看護師をしながら一人息子の航太郎を育てていた。湘南のシニアリーグで活躍する航太郎には関東一円からスカウトが来ていたが、選び取ったのはとある大阪の新興校だった。声のかからなかった甲子園常連校を倒すことを夢見て。息子とともに、菜々子もまた大阪に拠点を移すことを決意する。不慣れな土地での暮らし、厳しい父母会の掟、激痩せしていく息子。果たしてふたりの夢は叶うのか!?
補欠球児の青春を描いたデビュー作『ひゃくはち』から15年。主人公は選手から母親に変わっても、描かれるのは生きることの屈託と大いなる人生賛歌! かつて誰も読んだことのない著者渾身の高校野球小説が開幕する。
スポーツや芸術をはじめ、その対象や場は、さまざまです。
そのなかで、高校野球は、世代を超えて関心が高いように思います。
題名の“アルプス”は、阪神甲子園球場び内野スタンドと外野スタンドの間にある観客席「アルプススタンド」が思い浮かびます。
物語の主人公は、“甲子園を目指し野球に熱中する中・高生”の母親 秋山菜々子 です。
物語は、その母親の見る世界、感じる世界が、彼女の語りで進んでいきます。
中学時代、リトルリーグの大会で注目された投手が、希望学園に進み甲子園を目指します。
ワケもわからないままエース番号を与えられ、試合でも投げさせてもらった一年生の夏。三年生の夏、甲子園に出場した希望学園。
肘を大ケガし、ベンチにも入れなかった二年生の夏。
胸の高鳴りはそのどちらともまったく違う。これが三年生という立場から来るプレッシャーなのか、菜々子にはわからない。
その応援で、アルプススタンドにいる母。
進学する高校、甲子園を目指す高校を決めるとき…。
野球部員の保護者として…。
甲子園までの日々…。
甲子園のグランドに立つ姿を見て…。
甲子園のマウンドから…
高校を卒業するとき…。
そして…。
素敵なドラマでした。
高校野球を、スポーツを、それを観る目が変わったように感じます。
お薦めの一冊です。
【関連】
◇早見和真 (@joeulittletokyo)( X )
◇アルプス席の母 (@saikyonaikaku)( X )
◇『小説王』(早見和真・著)(2016/09/14 集団「Emication」)
◇『店長がバカすぎて』(早見和真・著)(2020/04/17 集団「Emication」)
◇本屋大賞

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Posted by ガク爺 at 17:00│Comments(0)
│読書
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