2016年11月17日
「生き方を教える」(「諺・言い伝え集」より)

今日も青空が綺麗でした。そして,季節の深まりを感じる一日でした。
冊子『ふるさとに生きる諺・言い伝え集 鉄は熱いうちに打て』(現・新城市立鳳来中学校・発行)から紹介する10回目です。
今回は「生き方を教える」(「諺・言い伝え集」より)から紹介します。
二兎を追うものは,一兎も得ず
私はよく,一度にいくつかのことをやってしまい,途中で何をやっていたのか自分でもわからなくなってしまう事がよくあります。家で宿題などやっている時も,たとえば,(略) そんな私を見て母はいつも,そう言うのをね「二兎を追うものは,一兎も得ず」って言うんだよ,と言います。
「ことわざ」なんて言われると「えっ!」なんて思うけど,年寄りがいるせいか,私の家では結構ことわざが使われています。
ついつい「あっちか,こっちか…」と,目の前のこととは別のものに目が行ってしまいます。
そして,「うまくいくだろう…」と,両方を手にして,二つとも無くなってしまったという経験は,だれもがありそうです。
「次」を考えながら,“二兎”とならないよう気を引き締めたいと思います。
○人の振り見て我が身(振り)を直せ
-人の欠点を口にするのではなく,自分の事として考えなさい。
○我が身をつねって人の痛さを知れ
-人の痛みがわかる人になりなさい。
○七転び八起き
-人生は失敗が多いものだ。その都度起き上がって頑張れ。
○油断大敵
-自分の中の心の緩みが一番危ない。
今を見直したいと思います。
【おまけ】
今日の情報番組で,「今年2016年は,二宮尊徳(金次郎)没後160年にあたり…。」と話題にしていました。
子供達に生き方の指針を与える“偉人”で,各地の学校に像が建っています。
最近では,二宮金次郎像が歩きながら読書していることに対し,「子供が真似したら危険だから撤去すべき」「歩きスマホを助長している」という声があり,金次郎像が撤去されたり,座った像になったりしているところも多いようです。悲しいことです。
二宮尊徳(金次郎)は,江戸の末期を生き,600を超える村を立て直しました。その姿を「地域プロデューサー」と称え,今の日本が抱える課題は,当時に酷似しており,尊徳の思想と行動に学ぶことが多いといわれます。
尊徳の「報徳」「勤労・分度・推譲」は…。
【参考】
2016/10/28 「天候を教える」(「諺・言い伝え集」より)
2016/10/17 「縁起を担いで 2」(「諺・言い伝え集」より)
2016/10/09 新米。「縁起を担いで」(「諺・言い伝え集」より)。
2016/10/06 「子育て・しつけ」(「諺・言い伝え集」より)
2016/09/28 「子育て・しつけ」(「諺・言い伝え集」より)
2016/09/12 「早寝,早起きは三文の得」(「諺・言い伝え集」より)
2016/09/07 台風13号が近づいて…(『「食い合わせ」って ほんとう?』)
2016/08/26 冊子「ふるさとに生きる諺・言い伝え集」
Posted by ガク爺 at 19:30│Comments(0)
│風俗・歴史
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。