2017年04月27日

『5秒後に意外な結末 パンドラの赤い箱』(桃戸ハル・編著)

花0427。 今日は良い天気になりました。雨のおかげで,移動の途中で見える景色は,新緑が綺麗に“輝いて”いました。
 “山笑う


 今日,子供達と“算数で遊び”ました
 その中で,「折り紙を折って正三角形にする」ことに挑戦しました。
 まず,呼び名から確認。「折り紙?」「色紙?」…。ここでは「折り紙」に。
 続いて,「形・正方形」の確認。「辺の長さが…」「角の大きさが…」だけでなく,「対角線が…」「線対称で…」…。
 出てくる,出てくる,びっくりです。
 子供って凄い!

 正三角形についても確認して,折り紙に向かいました。
 「おっと,もうできたの…。」
 最初にできたのはお母さんでした。でも,折り方に気づいたのは“子供のつぶやき”からでした。
 子供って凄い!

 楽しい時間を過ごしました。ありがとうございました



 この本を手にして“5分後に意外な結末シリーズ”が人気であることを知りました。
 この本『5秒後に意外な結末 パンドラの赤い箱(Gakken・刊)は,シリーズのスピンオフ特別版だそうです。

 “赤い”見返しを開くと,カラーの「プロローグ」が表れます。
昔,人の世には,「災い」はなかった──。

人間を創った神・プロメテウスが,
人間に「火」を与えたことに怒った神々は,

(略)
箱を開けてしまう。

 ページを繰ると,見開きで,赤で描かれた絵を背景にして,題名が書かれています。次のページに「プロローグ」が続きます。
すると,箱の中から
不安,嫉妬,犯罪,苦悩,争い,欠乏,疫病…
その他,ありとあらゆる「災厄」があふれだし,

(略)
箱の中には「希望」が残った──
希望という「生きる望み」は手元に残ったのか,
希望という「生きる望み」は閉じ込められたのか,
それとも,希望は,人間を幸福に導くものなのか,
それとも,人間を不幸にする災厄なのだろうか。

 本書には,「第1話 超人になった少年」から「第100話 催眠術師」までの100本が出てきます。1話は2ページの短編ですが,見開きではありません。
 話を読み,ページを繰ると,そこに“意外な結末”が現れます


 全話にイラストレーター usi氏の絵があり,それなしに文字だけで伝わるかわかりませんが,一話を。
 その少年は,「自分は,未来の世界から来た」と言った。
 いきなり話しかけられた棟梁は,返事をするのも面倒くさそうに,その男を追い払った。
(少年の吹き出し)「未来の世界のあなたから,今日,あなたのもとへ来るよう,命令されました」
(棟梁の吹き出し)「知らねえなぁ。出直してきな!」
 ページを繰ると。
2日後──

 再び現れたその少年は,しつこく話しかけてきた。
 棟梁は,べらんめえ口調で,怒鳴った。
 「おととい来やがれ!」
(少年の吹き出し)「言われた通り,出直してきました」
(棟梁の吹き出し)「オメェなんか 知らねぇって 言ってるだろ。おととい来やがれ!」


 ブラックユーモアがあり,風刺があり,恐怖があり…,そして,笑いが…。
 どこからも読めますが,なかには“連作”もあり,「?」となることもあるかもしれません。

 いろんな“笑い”を楽しめる一冊です。



  目次

プロローグ
第1話 超人になった少年
第2話 発見された珍種
第11話 完全犯罪
第12話 蛍雪の功
第21話 長寿の秘訣
第29話 幻の本
第31話 ロボットの導入
第32話 賢いロボット
第33話 ロボットの限界
第41話 危険な高速道路
第53話 100人の友だち
第60話 消えた妻
第67話 限りなく透明に近いブラック
第86話 真贋の鑑定
第87話 夢を追いかける女優
第96話 新説「ツルの恩返し」
第99話 前へ進め
第100話 催眠術師
エピローグ
   ほか



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Posted by ガク爺 at 21:00│Comments(0)読書
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