2023年10月15日
『四十雀、跳べ!』(林真理子・著)

雨が降り、滑りやすい走路(路面)でしたが、最後まで目を離せない選考レースでした。
注目していた選手は、テレビ中継にあまり登場しませんでしたが、素敵な走りでした。
パリ五輪マラソン代表内定の小山直城選手、赤崎暁選手、鈴木優花選手、一山麻緒選手、おめでとうございます。
書架に並んだ本の著者名「林真理子」を見て、『四十雀、跳べ!』(光文社・刊)を手に取り、扉を開くと「はじめに」があり、
2022年7月に日本大学の理事長に就任しました。「68歳という年齢で、どうして、今から畑違いの理事長を?」とよく聞かれます。でも日大アメフト部の問題が世間で取り沙汰されたときから、母校はこのままではだめだと思っていましたし、週刊文春にもそのことを書きました。(略)と書き出していました。
著者が気になったのも、何かと話題になる日本大学、その理事長だからです。そこから始まっていたので、ほとんど内容を確かめずに読み始めました。
「あれっ? 年寄りが読んでいいのかな?」
本書は、雑誌『STORY』の2019年5月号から2022年8月号まで連載をまとめたものです。
雑誌は、“揺らぎ世代”と言われる40代女性が主な読者で、彼女達に向けたエッセイです。
『STORY』の超人気連載「出好き、ネコ好き、私好き」が足かけ21年、ついに完結。どう考えても、高齢者の男性(お爺さん)が読む本ではなさそうです。
2019年からの約3年分のエッセイと、日本大学理事長に就任直後のインタビュー記事(「はじめに」)を収録。
カラダにもココロにも「揺らぎ」を感じ始めた40代女性に捧げる、マリコ流〝美女訓〟の決定版
でも、読んじゃいました。
読者は40代かもしれませんが、著者は60代です。何か気づきがありそうです。
著者の多忙な日常、そして新型コロナ禍での様子…、そこにファッション、アクセサリー、メイクと“四十雀”向けの話題が続きます。
やはり場違いか…。
何でハイブランドを日常着にするの…。なるほど。
このこと、40代から始めていれば…。
年寄りが、納得すること、真似したいこと、多くありました。40代の読者とは読み方・感じ方が大きく違うでしょうが、楽しむエッセンスがいっぱいでした。
明日を“ちょっと変えてみよう”という気分にさせてくれるエッセイ集でした。
“四十雀”のみなさんにお薦めの一冊です。
もくじ
はじめに
第一章 一本の口紅が買えない女になってはいけない
第二章 捨てるか、捨てないか。人でも、服でも
第三章 要するに、トータルで幸せになればいい
【関連】
◇林真理子 ブログ あれもこれも日記
◇STORY [ストーリィ] オフィシャルサイト
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