2023年10月19日

7-2.3 わらべ歌(3) (作手村誌)

キジ1019。 天気のよい一日でした。



 『作手村誌』(1960・昭和35年発行)から「第四編 文化 - 第四章 俚諺・民謡・伝説」の紹介です。
 作手地区に伝わる昔話や伝説、そして習わしがまとめられています。
 地域の自然や生活の環境が変わり、“現在に伝わっている”、“現在も残っている”か不明なものもありますが、「これからも大切にしたい」もの・ことです。
 あなたも聞いたことがあること、知っていることがあることとでしょう。
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    第四編 文化

    第四章 俚諺・民謡・伝説
   第二節 わらべ歌
(つづき)
  (縄とび歌)
 いとじく 人参 さんしょに しいたけ
 牛蒡に無患子 七草 初茸 胡瓜 とうがん

 一番初めは一宮
 二叉日光東照宮
 三又佐倉の宗五郎
 四は又信濃の善光寺
 五つ出雲の大社
 六つ村々鎮守様
 七つ成田の不動様
 八つ大和の八幡宮
 九つ高野の弘法様
 十で東京観音様
 これで一貰貸しました

  (オジャミ歌)
 さいよう山は霧深し
 千曲の川は波荒し
 はるかに聞ゆるものおとは
 さかまく波かつわものか
 昇る朝日のはてのての
 ひらめくひまに
 くるくるくる
 くるとばかりの陣となり
 あわしきかいもあわしよく
 敵はこのかたかすみつつ
 川中島のたたかいは
 語るも聞くも勇ましや

  (オジャミ歌)
 おひとつおいてさらり
 おなおいてさらり
 てのせてのせおいてさらり
 手ばさみおいてさらり
 おつりんこさらり
 さしたりおいてさらり
 手つきそツつきさらり
 おてんぼーおいてさらり
 小橋くぐれさらり
 小橋くぐってさらり
 大橋くぐれさらり
 大橋くぐってさらり
 おんばあさん おんばさんのさらり
 おじょうおなじうな
 此れで一貫かしました

  (まりつき歌)
 一目勿いすけさん
 いの字がぎらいで
 千万一千一百億一斗一斗
 一とう米のお倉に納めて
 二目匁にわたした

 かっちゃんかずのこにしんのこ
 生まれは遠い北海道

 はいならぱっぱとまっといき

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※ この記事は、9月22日の記事 に続くものですが、紹介から漏れていました。「田代の盆おどり」の紹介を終えたので、ここで掲載します。
 注)これまでの記事は〈タグ「作手村誌」〉で
 注2) 本章に掲載の伝説をもとに 冊子『つくでの昔ばなし』が編纂されています。こちらもどうぞ。  
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Posted by ガク爺 at 17:00Comments(0)作手