2024年10月21日
選挙公報。 第3条 子どもにもっともよいことを (子どもの権利条約)

週明け、衆議院選挙の小選挙区、比例代表の選挙公報、最高裁裁判官国民審査公報を手にしました。
これからの“ニッポン”に期待するのは…。
これからの“ニッポン”を期待する判断は…。
誰に、どの党に、そしてどのような審査で…。
「子どもの権利条約 (児童の権利に関する条約)」第3条「子どもにもっともよいことを」です。政府訳から
第3条この条項は、子どもの権利条約の4つの原則の一つです。
1. 児童に関するすべての措置をとるに当たっては、公的若しくは私的な社会福祉施設、裁判所、行政当局又は立法機関のいずれによって行われるものであっても、児童の最善の利益が主として考慮されるものとする。
2. 締約国は、児童の父母、法定保護者又は児童について法的に責任を有する他の者の権利及び義務を考慮に入れて、児童の福祉に必要な保護及び養護を確保することを約束し、このため、すべての適当な立法上及び行政上の措置をとる。
3. 締約国は、児童の養護又は保護のための施設、役務の提供及び設備が、特に安全及び健康の分野に関し並びにこれらの職員の数及び適格性並びに適正な監督に関し権限のある当局の設定した基準に適合することを確保する。
どのような原則があったか思い出せますか。
“子ども発には、次のようでした。
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第3条「子どもの最善の利益」 子どもに一番いいように考えるってこと。
① 子どもに関係のあることが行われるおき、それを行うのが裁判所や子どものための相談所など、どういう団体でも、子どもにとって何がいちばん良いかをまず最初に考えなければなりません。
② 締約国は、子どものためになることがされるようにし、そのために法律を作ったり政策を立てたりしなければなりません。この時締約国は、親や親代わりの人の権利と義務がどこまでおよぶかに気を配らなければなりません。
③ 締約国は、子どものための施設などが、子どもが安全に過ごせるものかどうか、またそこで働いている人の数は充分か、子どものためになることを本当にしているか、働いている人が何をやっているか、これらについて、きちんと決められた基準に合うようにします。
子どもに一番いいように、大人は考えるってことだよね。
でもさ、大人がいくら子どもにとって一番いいことだって思っても、それが子ども本人にしてみれば、よけいなおせっかいだったり苦しいことだったりする場合もある。

学校の中でも、子どもにとっていいように考えてる結果、“先生はおまえたちのためを思って”を合言葉のようにして、バシバシ愛のムチをうったり、デコピンやビンタをかましてくれる先生であふれてるし、お母さんやお父さんも“おまえの将来のために高いお金払って塾に行かせてあげてんのよ”“今どき大学に行っとかないと社会に出て通用しないぞ!! お父さんだって高校しか出てないから苦労してるんだ”なんて、自分の身をけずって「子どものため」につくしている。でも、子ども本人がそのことを幸せだって思ってなきゃ、なんにもならない。
「子どもの最善の利益、うんうん本当にそうね、それが一番大切なことなのよねえ」なんてしおらしくうなづいてる人だって、現実に子ども本人を尊重するのって大変だと思うな。
自分の価値観にあてはまらない“幸せ”や“やりたいこと”をどれだけ受け入れることができるのか? 相手の子どもにとって一番いいことと、自分にとっての一番いいことはちがう、ということを認識すること。そして、12条の意見表明権にもあるように、子どもの意思を聞き、その子どもにとっての最善の利益を考える。このことを要求してるのがこの条文だと思うんだよね。
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社会そして家庭で、「子どもを一番に考える」ことをしていると思いますが、そのときに「○○のために…」と、く両親であったり、世間であったり、子供が求めることではない○○が、今も多いことでしょう。
子どもの権利を守るための法律として、「こども基本法」が、こども家庭庁の発足(2023年)となって、やっと制定されました。条約採択から○年…。
今の社会は、“子どもの幸せ”を第一にしているでしょうか。
【関連】
◇子どもの権利条約(UNICEF)
◇子どもの権利条約(日本ユニセフ協会)
注)これまでの記事は〈タグ「権利条約」〉で
注2)掲載しているイラストは、日本ユニセフ協会「子どもの権利条約 関連資料」より借用しています。
《参考》◇「先人に学ぶ」に学んで(リンク集)(2024/09/30)
【関連;衆議院選挙】
◇第50回衆議院議員総選挙 衆院選2024(総務省)
◇第50回衆議院議員総選挙(衆院選2024)(選挙ドットコム)
◇衆議院選挙2024 NHK衆院選ニュース 特設サイト(NHK)
◇衆議院選挙2024 候補者・開票速報・結果・最新ニュース(日本経済新聞)
◇衆議院選挙【読売新聞 最新ニュース】(10/27投開票)衆院選2024(読売新聞)
◇【2024年 衆院選】トップページ 衆議院議員選挙(総選挙)特設サイト(朝日新聞デジタル)
◇衆議院選挙2024(Yahoo!ニュース)
