2022年11月09日

MINIDISK。 『孤独を生きる』(齋藤孝・著)

DISC1109。 良い天気でしたが、吹く風が冷たい日でした。


 先日、自動車の洗車のあと、車内を拭いていて、「ここ使ってないな」という所がありました。
 長く乗っている自動車ですが、数回しか開けてない気がします。(大袈裟かな)
 カバーを開けると、そこに…。

 「MINIDISK PLAYER」表示(赤丸)のあるプレーヤーです。自動車を購入した頃は、“先端”だったような気もしますし、もう“終焉”が近かったような気もします。
 今も、動くのかな…。



 「最近、初めの人は…
 そう思い気にしますが、人に会い、話をする機会がめっきり減っています。
 そんな暮らしのなかで、表紙の大きな文字が気になった『孤独を生きる』(PHP新書)です。

 図書紹介には、次のように書かれています。
 孤独は、怖くない。君に親友はいらない。先人に学び、「単独者」として生きよ! 自分独りで成長する「孤独を活かす力」を徹底指南。
 いま、現代人の「孤独」が大きな問題だと言われている。たしかに人間関係が希薄化するなか、孤独感を強く抱いて不安な日々を過ごしている人も少なくない。しかし本来、孤独とは、人が自らを成長させるために必要な時間である。偉大な業績を打ち立てた先人たちは、例外なく膨大な「孤独時間」を通じて、事を為している。
 だからむしろ今必要なのは、ひとりで行動することをポジティブにとらえること、自らの意思で孤独を貫き「単独者」として生きることだ。「淡く浅い交わりを持て」「本は孤独の最高の解決策」など、著者が知る限りの「孤独の教養」が詰まった決定的一冊。
 齋藤氏の著書は読みやすく、これまでもいろいろと読みました。本書も読みやすく一気に読めました。
 「親友なんていらない」「自己肯定感は自分で高められる」と言い、さまざまな先人の“孤独の教養”を紹介し、そこから学ぶ“単独者”としての生き方を述べています。

 紹介される“孤独の教養”に学ぶことが多いですが、これを読んでいくとき「声に出して読みたい」と聞こえてくるような感覚になります。
 “齋藤ワールド”に引き込まれているようです。

 どなたも、孤独感を感じることがありませんか。
 でも、それは孤独ではなさそうです。
 本書から、あなたの“生き方”を見直してみませんか。



 読書メモより
○ 私は「孤独感のモンスター化」こそ「緊急事態宣言」ではないかと思います。
○ もしこういった“真相”があったとしたら、ムダに孤独感に絡め取られていたことになりますよね? 取り越し苦労だったわけです。
○ 私の言う「単独者の道」とは、孤独に親しみ、孤独を愛した先達たち──いまふうに言えば“リア充プロレタリアート”みたいな人たちが(略) “孤独革命”のようなものを起こした、そこから切り拓かれた道を意味します。
○ 詩集「春と修羅 第二集」に収録されている告別という詩が、「単独者」として生きるヒントになります。
○ ひとりきりの時間がもたらす“孤独感症状”は、軽いうちに、雑談で対処しておくことがポイントです。コロナ禍で外出もままならないとき(略)
○ 自己肯定感が上がるまで、謙虚さは棚上げにする、くありでちょうどいいのではないでしょうか。
○ 本を読んでいるときは「単独の時間」でありながら、実は本の著者や登場人物など、誰かとつながっている。これぞ読書の醍醐味である、私はそう思っています。
○ 単独者として、いかに生きるべきか。それを考え、実践するうえで、とても 役に立つ があります。それは(略)
老荘思想を味方につける
○ エンタメ掛け流しの“サブスクの湯”につかる
○ 加えて欲を言えば、「これが自分のミッションだ」と思える何かが欲しいですよね。

   目次

はじめに
第1章 孤独の正体とは何か
第2章 親友はいらない
第3章 「本」こそが孤独の最高の解決策である
第4章 孤独感がなくなるさまざまな方法
第5章 青年期、壮年期、中高年・老年の孤独
おわりに
参考文献一覧

【参考;これまで紹介した齋藤孝氏の図書】
  ◇『田中角栄 人を動かす話し方の極意』(齋藤孝・著)(2017/02/07 集団「Emication」)
  ◇『こども「学問のすすめ」』(齋藤孝・著)(2017/12/05 集団「Emication」)
  ◇『読書する人だけがたどり着ける場所』(齋藤孝・著)(2019/04/15 集団「Emication」)
  ◇『こども論語とそろばん』(齋藤孝・著)(2019/10/21 集団「Emication」)
  ◇『なぜ本を踏んではいけないのか』(齋藤孝・著)(2020/04/05 集団「Emication」)
  ◇『本には読む順番がある』(齋藤孝・著)(2021/04/03 集団「Emication」)
  ◇『学校のひみつ』(齋藤孝・著)(2021/05/21 集団「Emication」)
  ◇『10歳のミッション』(齋藤孝・著)(2022/01/03 集団「Emication)
  ◇『ヤワな大人にならない! 生きかたルールブック』(齋藤孝・監修/林ユミ・絵)(2022/06/22 集団「Emication」)
  ◇『齋藤孝が読む カーネギー『道は開ける』』(齋藤孝・著)(2022/08/28 集団「Emication」)


【おまけ】
 昨夜の「皆既月食」、とても綺麗に見えました。
月食1108。
◇皆既月食・天王星食(2022年11月)(国立天文台(NAOJ))


タグ :読書

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Posted by ガク爺 at 17:00│Comments(0)日記読書
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