2024年09月12日
よるののうか。 提言19 「ふるさとを歩く」土曜子ども教室(1)

そのなかで、さらっと「バイオスティミュラント」が出てきました。
最近注目を浴びている“新しい農業資材カテゴリ”だそうですが、それらは、昔からあった(利用していた)コト、モノのように思います。
今、この時代になって注目されているのは、なぜ…。
よるののうか の2人は、バイオスティミュラントを…。
『現場からの教育改革21の提言』(2007年)から、内容や活動を承知していたり、関わったものを紹介しています。
“二昔も前”の提言に、今の教育、これからの教育に参考となるモノがあると思います。
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提言19 「ふるさとを歩く」土曜子ども教室
*「土曜子ども教室」でこだわったこと
紅葉に染まる天然記念物指定の蛇紋岩植生「雨生山」ウォークの時のことである。途中までゲーム機を持って歩いていた子どもたちも、山道にかかり、輝くイハク石の話を聞き緑濃い蛇紋岩さがしの頃になると、もうゲーム機は手になく、足元の石ころを見る目が輝いてくる。

小石を宝物にした子どもたちは草笛を吹き、サルトリイバラの小さな実を採りながら嬉々として登って行く。
ゆとり教育が叫ばれる学校五日制は、休業土曜日を設け、子どもたちの学校外での社会体験や地域の人とのふれあいの時を期待した。しかし、現実は意図に反し、「休日の過ごし方」調査では、「一人でテレビやゲーム機で遊ぶ」子が目立って多くなっている。父母の仕事への就業、少子化などの事情からか、自然活動も社会活動もごくさびしい子どもたちの実態であった。
核家族化傾向の中で家族の数は少なくなり、地域社会の姿が少しずつ変わってくる中で、人間関係が苦手で、体験の不足する子どもたちの姿が浮かびあがってくる。改めて、家族とのふれあい、地域での活動、自然・社会体験の必要性を痛感している。
そうした体験活動の場として、月1回程度“ふるさとでの体験”の場を教育委員会が設けてきた。それが「土曜子ども教室」である。
この教室を通してわかったことは、
・ 採集した小石は、宝物の鉱石になっていく。実際にやってみなければわからない楽しさが、身の回りには無数に隠されている。それを何らかの手立てで見つけ、学ぶことにより、子どもたちの新しい世界が拡がっていく。
・ ゲーム機から、自然の不思議に目は移っていく。
・ 自分で作った紙飛行機飛ばしに、時のたつのを忘れて熱中する。
・ 料理教室で、日ごろとは異なる父と子のふれあいが深まっていく。
(つづく)
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注)これまでの記事は〈タグ「教育改革21」〉で
注2)引用した原稿は、その内容を現在に合わせて省略や修正を加えたところがあります。
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