2016年05月28日

「働く」ということ

花528。
 今日は,もっと天気がよく「晴れの日」を期待していましたが,雲に覆われたままの一日でした。
 湿度も高いようで,蒸し暑さを感じる日でした。

 明日は,下り坂の天気のようですが,屋外の活動は大丈夫かな?



 旅の途中で出会った方に,失礼ながら「震災の時は,(ここに)お勤めでした?」と声をかけました。

 新築移転したホテルでは,「いろんな物が流れ込んでいて,それを片付け,修理をして営業を再開しました。」「自動車も刺さってました。」と,笑顔で話してくれました。
 新しい建物で颯爽と働く姿に,もう話を続けてはいけない気がして,止めました。

 温泉ホテルでは,直接津波被害はなかったものの,ライフラインが復旧するまでの水や食料のこと,温泉のパイプ(ライン)の状況が分からないことなど,避難から営業再開までの“懸命さ”軽やかに話されました。

 話をお聞きした方は,どなたも「当然のこと」として話されました。
 しかし,大きな不安に押し潰されそうになりながらも,それを跳ね除け“職場で働いて”みえたことでしょう。


 知人の釜石の校長(当時,副校長)は,子供達の安全確保と避難,その後の避難所対応や学校の復旧に取り組んで,自宅に戻ったのは数日後でした。その方の自宅は津波に流され,亡くなった家族もいました。
 この話をお聞きしたのは,いろいろとお話をうかがったり,地区を案内していただいたりして,かなり時間がたってからでした。

 家族のこと(自分のこと)と仕事のこと,難しい選択であったに違いありません。
 その判断は,「子供」と「職場」を選びました

 あの日,多くの方が“究極の選択”を迫られ,それぞれの判断と行動をされたことでしょう。
 それぞれの話に,「働く」ということを考えました



 震災とは関係ありませんが,勤務体系に興味をもった仕事をされている方(女性)に尋ねました。
 「○○は,17連勤です。男性には,もう少し長い方もいます。
 別の女性は新人で,「14連勤です。この勤務を承知で仕事に就きました。」と。
 14連勤の間は,ずっと勤務場所にいるのです。

 驚きです。
 あれっ,休みは?



 「仕事をする」「働く」ということは,“稼ぐ”こととは別のことだと思います。
 勤務時間や賃金などで“ブラック事業所・企業”という話になりますが,そこには「働く」ということが失われています。

 出会った方々との話から「働く」ということを考えました。



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Posted by ガク爺 at 21:55│Comments(0)日記
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