2016年10月26日
「そのとき…」,判断は…。

朝から“抜けるような青空”で,午後になって雲が浮かんだ一日でした。
今日の午後,注目の判決がありました。
河北新聞の速報は,
東日本大震災の津波で死亡・行方不明になった宮城県石巻市大川小の児童23人の19遺族が市と宮城県に23億円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、仙台地裁(高宮健二裁判長)は26日、学校の責任を認め、計約14億2660万円を支払うよう市と県に命じた。公立学校教職員の管理監督下で震災の津波で犠牲となった児童生徒を巡る司法判断は初めて。全国の教育現場に大きな影響を与える可能性がある。(略)と伝えていました。
仙台地裁で言い渡された津波訴訟判決は6件目。行政の賠償責任が認められたのは、東松島市野蒜小を巡る訴訟(仙台高裁で審理中)に続き2件目となる。(河北新聞)
記事の「全国の教育現場に大きな影響を与える可能性」は,間違いないことだと思います。
全国の校長先生が,あらためて事故検証報告書を読み返すことでしょう。
大地震,大災害が起こったとき,学校は「どのように対応,措置するか」の判断をします。
学校(教員)は,子供の安全を守ります。
校長は,子供と職員を守り,学校を守ります。
そのための判断に,“正解”はありません。判断できるのは“最善解”です。
学校の“内”と“外”,そして“心”と“体”,さらに“施設”(見える財産)と“文化”(見えない財産)…
校長の悩みは多くあります。
学校は,それに「備え」「対応」しなくてはなりません。
非常時に対して,何を備えるのか。
想定外について,いかに想像を巡らせ想定しておくのか。
校長先生,みなさんの知恵を集めて,「そのときの判断」に備えてください。
大川小学校の話題で,友人がブログに
こちらの記事。と書いていた。
担任だった先生を知っているだけに、あれこれ考えながら読ませていただいた。
以前テレビ番組でも取り上げられていた。
あの日のことを忘れてはいけない。
彼のためにはこれからの教育に生かさなければいけない。
改めて感じた記事。
当地の新聞には掲載されておらず,ブログで知りました。
◇息子は大川小の担任だった 負い目の両親に遺族は」(朝日新聞)
失った命,助かった命,それぞれを支えた人々…
教育には,それらを“未来に活かす”力がある。
その力をもつのは,先生です。
応援しています。
【関連】
◇大川小学校に関するトピックス(朝日新聞)
◇大川小学校事故検証報告書について(石巻市)
◇大川小学校事故検証委員会
◇大津波の惨事「大川小学校」~揺らぐ“真実”~(ダイヤモンド・オンライン)
◇3.11大震災(河北新報オンラインニュース)
◇大震災 : 特集(読売新聞)
◇大川小学校を襲った津波の悲劇・石巻(東日本大震災の記録 大津波の悲劇・惨劇の報道を追う)
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