2020年12月10日
「○○箸」。作手村の自然(3) (つくで百話 最終篇)

先日,“マナー”について調べたとき「嫌い箸」を取り上げた論文がありました。そこで多くの箸遣いを対象としていました。
○箸をもつ
握り箸,直箸○箸をつける
こじ箸,探り箸,すかし箸,刺し箸,横箸,空箸,移り箸,迷い箸,二人箸,拾い箸○口に入れる
涙箸,かき箸,込み箸○箸を置く
渡し箸,立て箸,くわえ箸,持ち箸,受け箸○その他
もぎ箸,ねぶり箸,かみ箸,振り箸,洗い箸,落とし箸,寄せ箸,指し箸,叩き箸,せせり箸いくつご存じですか。
そして,“嫌い箸”として気を付けている所作は,どれでしょうか。
『つくで百話 最終篇』(1975・昭和50年7月 発行)の「民族と伝承」の項からです。
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作手村の自然 権田昭一郎
(つづき)
戸津呂から大和田の巴川ぞいには,イワタバコ・ヤマネシダ・イノデモドキ・イブキシダ・ホシダ・イヌガンソク・ヒメワラビ・エノキ・クサニワトコ・マンリョウ・ダイモンジソウ・オオバジャノヒゲ・チャセンシダ・ハコネシダ・ヤマイ・オオバイノモトソウ等が出て,中北部とは全く異った植相となる。鳳来町一色の対岸から,荒原に向う「栃沢」には,ヤマウズラ・ホラシノブ・アオネカズラ・ヤマホトトギス・ハグロソウ・ガガイモ・ナガバヤブマオ・オオタキシダ・トチバニンジン・ミサキカグマ・カツラ・カナクギノキ等が見られる。


次に,このような植生は動物分布にも直接影響があり,殊に湿原に生息する昆虫には,ヒメヒカゲ・ミドリシジミ・グンバイイトトンボ・ハッチョウトンボ等,全国的にも珍しいものが今なおわが郷土には健在であります。スカイラインができる等で棲み家をうばわれ,本宮山からニホンザルやシカが里に下りる等,徐々にせまる開発の波,心ない山草家の乱獲等から,私達はこの「かけがえのない ふるさとの自然」を,大切に守りぬかなければならないと思います。
《写真 上》最近(注;執筆時)作手村にも旺盛な侵入を見せはじめた「セイタカアワダチソウ」…この写真は昭和48年秋
《写真 下》「ミカワイヌノヒゲ E.mikawanuma」…長ノ山湿原で原種が発見され,作手湿原の特産種である。
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