2018年01月04日

戌年は「南総里見八犬伝」を読む?

壁0104。 寒い朝でした。出かける車の外気温計は「-3度」でした。
 う~寒い!!


 今日は仕事始めです。
 すでに商業活動は動いていますが,経済や政治は,今日から動き始めました。
 “大発会”の東京市場では,日経平均株価の終値が23,506円(741円39銭高)で,1992年1月以来26年ぶりの高値でした。
 株の世界で言われるのは「酉年騒ぐ」「戌年は笑い」だそうです。昨年(酉年)は株価が大きく動き,“騒ぐ”年だったと言えそうです。そして,今年(戌年)は株高で始まり,これは“笑い”年となりそう…。

 みんさんの仕事は,どのような年になりそうですか。



 正月の新聞を読むと,いろいろと「戌・犬」について書かれていました。
 そのなかで,戯作者 滝沢馬琴の『南総里見八犬伝』に触れるものがいくつかありました。
 不思議な縁で結ばれた八犬士が活躍するお話です。

 でも,「南総里見八犬伝」って知っているけど,よく知らない作品です。
 まず「読んだことがありますか?」と問われても,力強く「はい!」と答える自信はありません。

 この作品は,滝沢馬琴が28年もの歳月をかけて書き上げたもので,全98巻,上下巻も数えると106冊となる大作です。滝沢馬琴は執筆途中で失明し,その後は口述筆記により完成させたそうです。
 この“すべて”で「南総里見八犬伝」ですから,とても読んでいないはずです。

 しかし,書架に並ぶ「南総里見八犬伝」は,それほどの巻数はりません。
 ???


 ざっくり言う(?)と,
○里見家の聖女 伏姫が,8人の勇士の「魂」を生んだ
○その「魂」は,玉の形で各地に散らばり,改めて人間の子供として生まれる
○その玉は,仁,義,礼,智,忠,信,考,悌の字が浮かび上がる
○その子供たちは,成長して自分の使命を知り,やがて里見家に集結する
○8人そろった勇士たちが,団結して里見家の危機を救う
というお話です。
八犬伝0104。

 話を詳しく知らなくとも,人を思いやる「仁」,正しいことを行う「義」,相手に敬意を払い作法を守る「礼」,物事を正しく判断する「智」,偽りのない心で果たすべき任務を尽くす「忠」,約束に背かない「信」,父母を大切にする「孝」,兄弟が仲良くする「悌」は聞いたことがあると思います。

 戌年に,この大作に挑戦してみてはいかがでしょう。



【おまけ】
 元旦のコラムに,こんな記述がありました。
 「オイ胃吉さん、お目出度う」「ヤアこれは腸蔵さん、去年中はお世話さまでしたね。また相変りませずか、アハハ」。明治36(1903)年の正月、「報知新聞」を開いた読者は、面食らったことだろう。

 連載の始まった小説の冒頭は、腹の中の胃と腸による新年のあいさつである。大食漢の文学士を主人公とする『食道楽』には、630種の料理が登場して、作り方まで解説している。単行本が出版されると、空前のベストセラーとなった。

 作者については、ほとんど忘れ去られていた。その生涯が見直されたのは、黒岩比佐子さんによる評伝『「食道楽」の人 村井弦斎』のおかげである。漢学者の家に生まれた弦斎は、東京外国語学校でロシア語を学び、1年間の米国留学も経験している。
(略)
 『食道楽』を読んでみたくなりました。



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Posted by ガク爺 at 19:00│Comments(0)日記
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