2020年07月02日
営業。俗信(1) (続 つくで百話)

気温も上がったようですが,風が気持ちよく,過ごしやすい一日でした。
“夏”を感じる日でした。梅雨明けかな…。
昨日,○○保守の営業マンがやってきました。
ていねいに「保守の時期であること」「保守の内容」「作業の手順」を説明し,対象器具を「A“など”で購入し“古くなっている”ので…」と保守作業が必要なことを言ってきます。
「○日に,該当の家を回るので,午後に…」と具体的な日を指定してきます。
費用を説明し,書類への記入を求めてきました。
「えっ。あれっ。」
名札を提示し,資料や名刺を渡してきており,怪しくはありませんが,「お願いします」の判断はできません。
「検討します」と伝えると,今決めないと○日に作業はできないと…。
それを遮って,「改めて連絡します」と伝え,帰ってもらいました。
今日,購入したA店に,保守について尋ねました。A店が保守を委託しているのは別の業者でした。今回の作業は依頼はしません。
営業の方も,事業内容が確かならば,もっと“真っすぐ”に説明すれば,保守の必要性が伝わるように思いました。それが,“言葉巧みに…”の感じで残念でした。
営業,大変ですね。
『続 つくで百話』(1972・昭和47年11月 発行)の「俗信」の項からです。
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俗信
一、衣に関するもの
躾糸をとらんで着ると狐にばかされる
躾糸をとらんで着ると男はしつけられ女は恥をかく
躾糸をとらんで戸間口に上ると親の頭に上ったと同じだ
新しい衣裳は一度柱に着せてから着る
新しい衣裳を着るときは○年の男(女)まめ息災で着やぶりますようにと祈って着る
新しい草履をはいて縁側から下りるな
新しい下駄をはいて便所へ行くとよく緒がきれる
おろして三日たたない下駄をはいて便所へ行くと割れる
夜ははき物をおろすものでない
未の日に着物を裁つと焼穴ができる
針を粗末にすると死んでから針の山に追い上げられる
糸にこぶをつけずに着物を縫うものじゃない
丑の日に裁つと捗らない
衿を片方つけっぱなしにすると死人の着物
着物の焼穴は犬の吠える度に大きくなる
仏の着物は鋏,物指を使うものじゃない
丑の日に機をはじめると長びく
着ていて衿をはずすものじゃない
着物をほどく時抜糸をのこすと人中で恥をかく
衿を帯にすると仏様だ
物指をまたぐと手が上がらぬ
大勢で着物を縫うと仏様の着物
縫いかけの着物を人に頼むと出世しない
返し針をしないで縫うものじゃない
夜着物を外におくと狐に化かされる
着物を左前に合わせると死んだ人だ
櫛やあとどめは落としたら踏んでとるものだ
他人の落とした櫛を拾うな
下駄と草履を片方ずつまぜて履くな
洗濯ものを竿からはずす時は通した方から
機を織りかけて病みつくと助からない
若い者の着物を夜干にすればやごめになる
死人の着物は近親が大勢で洗うものだ
(つづく)
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※冊子の記述,用語には,現在に合わないものもあります。
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【おまけ】
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