2020年08月17日
夏休み明け。昔話「神隠しされた少年」他 (続 つくで百話)

今年,“高温の記録”されることが目立つ静岡県浜松市で41.1度が観測され,国内最高気温に並んだようです。
皆さん,元気に一日をお過ごしですか。
“夏休み”が終わり,皆さんも「今日から仕事…」「今日から学校…」だったと思います。
新型コロナ禍の今日は,いかがでしたか。
今朝のツイートに
発熱。がありましたが,職場・学校では,発熱の方はいませんでしたか。「出勤・登校を自主的に止めた」方はいませんでしたか。
熱下がる ←ここで,風邪と思い仕事や学校に行く人多い。
再度発熱。
嗅覚味覚異常等などの症状が出てくる事が多かったので,最初の発熱から一週間は,症状が無くても,休むことを進めます。
この事で,感染拡大も防げると思いますよ。
最初の発熱は,風邪ともコロナウイルスとも区別つかない。
全員が揃いましたか。
夏休みの学校から,さまざまな情報が発信されています。
東栄小学校の記事は,始業式の話題でした。
16日間の夏休みが終わりました。暑い、暑い、暑い毎日が続いています。
【1限 始業式】 リモートでの式にも慣れてきました。
各学級の代表が、夏休みの様子と2学期頑張りたいことについてスピーチしました。
〇計算がスラスラできるように、いっぱい勉強した。
〇体力づくりのため、毎日のように自転車でプールに行った。
〇川で遊んだ。飛び込みが初めは怖かったけれど楽しくなった。
〇コロナで遅れた分まで勉強を頑張った。中学校に向けて今のうちから習慣にしたい。
〇両親が働いているので、ご飯の準備や洗濯物たたみなど積極的に手伝いをした。喜んでくれるのがうれしい。
〇ご飯を食べる時間を決めて規則正しい生活をした。メリハリのある夏休みだった。
◇テストで100点を取りたい。
◇運動会が半日になって寂しいけど、頑張りたい。一輪車を頑張る。
(略)
◇自分も東栄小もよりよく成長したい。
力強い言葉が並んでいて、安心しました。校長からは、以下の2点。
① 暑い夏、いつもとちょっと違うことに、まず気づくことが大切。自分はもちろん、周りの友達や下級生の様子にも目を向けて、気づいたらすぐに誰かに伝えましょう。
② 「わくわく」・・・まずは、運動会で実現させましょう。一人一人が考え行動することで、半日しかないけれど心に残る運動会にしましょう。(略)
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予報は,暑い日の続くことを伝えています。皆さん,対策をして元気に過ごしましょう。
『続 つくで百話』(1972・昭和47年11月 発行)の「昔話」の項からです。
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昔話「神隠しされた少年」 田峯 熊谷丘山
明治四十年頃の旧暦九月三十日,神送りの日の夕方のことでした。菅沼部落の某家の十歳ばかりの子供が,神様に供える白餅(お白じろ,おはたき,しとぎなどという)をつくるために,家中のものが忙しく,ゴッタ返している最中,一寸した間に姿がみえなくなりました。
この思いがけない椿事で大騒ぎとなり近所となりの人たちも頼んで,あちこち探してもらいましたが,皆目行方がわかりません。心配した一家の人たちが,まんじりともしないで一夜をあかした翌朝,天井の上に,ドシンと何か落ちるような音がしたので,驚いて梯子をかけて二階に昇ってみると,気が抜けたようになった子供が,口端に白餅の粉をつけて寝ておりました。すぐ階下の座敷へ,おろして介抱すると,漸く正気にかえった子供は,ゆうべからのことをボツボツ語りました。それによりますと,昨夕,田の口の八幡さまへお詣りに行き,大杉の下にたっておったら,誰だか知らぬ鼻の高い,白髪のおじいさんが近づいてきて「今から作手じゅうの氏神さまを詣いらせてやるからついて来い」といわれたので,そのおじいさんについて行ったら,方々で白餅やお汁粉を沢山よばれた。その揚句,どこか知らない狭いとこへつっこまれたように投げ出されたと話しました。
この話は,忽ち村中にひろがり,天狗さまの神隠しにあっただろうと取沙汰されました。
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昔話「羅漢さまをまつり裕福になった話」 田峯 熊谷丘山
昔,上菅沼村に,某というとてもみがましい(働らきもの),信心深いお百姓さんが住んでおりました。この人は,時折り,楽法寺へでかけて,和尚さんから広大な仏恩の話をきくのを唯一の楽しみとしておりました。ある時,和尚さんが「人間は邪心を捨てて,働きさえすれば生涯貧乏暮しはしない。昔,支那の有名な和尚さんが「働かざるものは喰うべからず」といわれたと教えられた。その時,十六羅漢さまの話もでた。「らかんはらかんでも働かんでは駄目だ。十六羅漢というのは,お釈迦さんの有名な十六人のお弟子さんのことで,お釈迦さんの教えをよく守り,何事によらずよく働かれた方々である。お前さんも,この十六羅漢さまをおまつりなされ」とすすめられました。
某氏は,すぐに家の裏に,石像の十六羅漢さまを建立して,朝夕かかさず,おまいりをして,せっせ,せっせとよく働きました。そうこうしている中に,某氏のしんしょうは,雪達磨のようにふくらんでゆき,村でも指おりのお金持ちになりました。十六羅漢さまは,禅寺でも,相当格式の高いお寺でないと,おまつりしてありません。ましてや在家で,おまつりしてあるのは,この家の外に見たことかありません。
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注)これまでの記事は〈タグ「続つくで百話」〉で
注)『つくで百話』の記事は〈タグ「つくで百話」〉で
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