2024年02月11日
建国記念の日。 「初午」神事。

昨日、「小中学校の授業を5分短縮、年間で計85時間を弾力的に運用へ…各学校の裁量で自由に」という報道がありました。次期学習指導要領では、この“弾力的運用”が明記されることになるのでしょうか。
このニュースについて、次のようなSNSの投稿がありました。
【Aさん】 文科省、もっとやるべきことがあるだろ。中学校の5分をなめないでもらいたい。長年50分1パックで授業を考えてきた。5分削るのは容易じゃないし、教師の一方的な教え込み授業ばかりになりかねない。私は反対だ。いずれも「教え込みの授業、教えるだけの授業は問題がある」としてみえますが、それにかかる授業時間をは逆の捉え方です。
【Bさん】 これは時短として提示されていますが、実は授業観そのものを変更することを求めているのだと私は考えます。
教えるだけの授業は時間が多ければ多いほどいいと思われます。しかし、学びを中心とした授業、生成AIを活用した授業では、時短でも対応していくことになると考えています。
いずれも“充実した子供の学び”を目指し、取り組まれていますが、その“願い”と“手法”の実現への歩みに違いがあります。
先生、次期学習指導要領に、あなたは何を求めますか。あなたは、どのような授業をすすめますか。

もとは、日本の初代天皇である神武天皇が即位された紀元前660年2月11日を「紀元節」として、1873(明治5)年から1948(昭和23)年まで“祭日”にしていましたが、戦後、GHQが皇室と神道の関係が深いなどの理由から、祭日を廃止しました
2月11日は「建国記念の日」であり、「建国記念日」ではない。東京大学史料編纂所教授の本郷和人氏は「明治政府は初代・神武天皇の『即位日』を建国記念日に決めたが、史料的な裏付けはなく、戦後廃止された。復活を望む保守派は、みんなを納得させる苦肉の策として『の』を挿入した。いわば『配慮の結晶』なのです」という——。さまざまに論議のある(?)祝日の一つです。
“記念日”は、歴史的事実として日付が確定している日を記念するという意味です。
“記念の日”は、日付は確定していないけれど、そのことを記念する日という意味になります。
アメリカの建国記念日は「独立記念日」で、7月4日です。これは、1776年の大陸会議でアメリカ独立宣言に署名がされた日です。
スイスの建国記念日は8月1日、オーストリアは10月26日、それぞれ歴史的事実を元にしています。
しかし、日本には「この日に建国された」「この日に独立した」といった確定した日が見つかりません。
さまざまな考えがあり、“祝日「建国記念の日」”となるまでには、紆余曲折があったようです。
この日に思い出すのは、以前に紹介した、天皇が幼いころ読み聞かせをしていただいたという『かみさまのおはなし』(藤田ミツ・原作)です。
“建国”に論議はありますが、“国際化した時代”を生きる子供達が、こうした図書を読んだり、話を聞いて、“国の成り立ち”を語れるようになっておくことは大切なことだと思います。
親子で“この国のこと”を話題にしていますか。
祝日の一日、いかが過ごされましたか。
午後、地区の白鳥神社で初午の神事がありました。
「初午」は、旧正月(今年は2月10日)明け最初の午の日に行うお祭りです。今年(2024年)最初に訪れる午の日は、明日2月12日(丙午)ですが、当所では、例年2月中旬の日曜日か祝日に行っており、一日早く執り行いました。
「初午」は、稲荷神社が行う商売繁盛祈願の定例祭です。これから始まる農作業、作物の生育が順調であることを願ってお詣りしました。
初午祭は、稲荷社の本社である伏見稲荷神社に由来します。稲荷の名は「稲生り」から来たともいわれ、伏見稲荷神社の祭神 宇迦之御魂神は、五穀をつかさどる食物の神、農耕の神といった農業神です。そのため、農村では蚕や牛、馬の祭日としてもいました。初午の神事は、春の耕作の初めに田の神を山から里にお迎えするという意味もあったそうです。
そして、五穀豊穣が転じて商売繁盛とも言われ、稲荷神社を信仰していた商人達が繁盛したことをきっかけに、商人の間でも深く信仰されるようになりました。
【関連】
◇『かみさまのはなし』(藤田ミツ・原作)(2019/07/22 集団「Emication」)
◇ 伝えたい⾏事⾷「群馬県 初午団子(はつうまだんご)」(全国学校栄養士協議会)
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