2018年12月18日

お正月に向けて…(2)

大根1218。 朝は雨を心配する天候でしたが,日中は晴れた日でした。
 日差しの“力”が弱く,晴れていても“風の冷たさ”に負けているように感じました。

 明日も良い天候かな。



 昨日の「お正月に用意するもの」の続きです。
屠蘇
 一年の邪気をはらう祝い酒です。「屠蘇延命散」とも言うそうです。
・屠…… 退治する,邪気をはらい寿命を延ばすという謂われがある。
・蘇…… 病を起こす悪魔のこと。
 屠蘇散は,一般的には「白朮」「桔梗」「桂皮」「山椒」「防風」などの生薬を配合した漢方薬です。大みそかに屠蘇散,みりん,清酒を酒器に入れておいて「薬酒」にしたものを,屠蘇としてお正月に飲みます。


雑煮
 お雑煮は,地方によって,家庭によって違いがあります。お雑煮の材料,調理法,餅の形はさまざまな種類がありますが,汁は関東風の「すまし仕立て」 ,関西風の「みそ仕立て」などがあり,餅は一般的に,東は「切り餅」,西は「丸餅」を入れる所が多いようです。
餅1218。
 お正月にお雑煮を食べるのは,武士の時代の名残です。お雑煮は武士にとって一番大切な正式の肴でした。お雑煮を立派な秀衛椀に盛って出すのが,武士の宴会の始まりだそうです。
 宴会に先だって,必ず主君と家臣の間で盃の応酬が行われました。これを“式三献”といいます。三つの盃が行ったり来たりしますが,その最初の盃が主客の間を回ることを「初献」といい,そのあと「二献」「三献」と続いて盃が納まります。それぞれの盃が回るごとに肴が変わります。その初献の肴が「雑煮」です。
 つまり,雑煮がなければ式三献が始まらないし,式三献が始まらなければ宴会が始まりません。すべての宴会は雑煮から始まったのです。
 一年の始まりである元旦の朝に雑煮を食べるのは,ここからきているといわれます。
雑煮1218。

 お宅の正月は,「屠蘇」を用意されますか。
 お餅は,用意しますか。それは切り餅,丸餅,どちらですか。
 雑煮の味は…。
  
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Posted by ガク爺 at 18:00Comments(0)風俗・歴史