2020年09月16日

つくで百話こぼれ話(2) (続 つくで百話)

百話0916。 “雨模様…”の予報だったと思っていましたが,雲が消え晴れて過ごしやすい一日でした。



 掲載をしている『続 つくで百話』が残り数話になり,今日は,次の『つくで百話 最終篇』の準備をしました。
 作手高原文化協会の峯田さんを中心に,“作手村の記録”が冊子にまとめられています。
 充実した内容ですが,現在では“手にして読む”機会が無くなっています。ブログ(ネット)に掲載することで,興味のある方が目にすることもできるだろうと思っています。

 第1集『つくで百話』はこちら〈タグ「つくで百話」〉から
 第2集『続 つくで百話』はこちら〈タグ「続つくで百話」〉から

【旧作手村に関連する情報】
 ◇作手見聞録
  *公式の作手村ホームページが公開されるまで, 旧作手村のガイドブックを元に,地域を紹介していました。
 ◇発見!「つくでの草花」
  *旧作手村「広報つくで」に連載されていた記事を紹介しています。
 ◇つくでの昔ばなし
  *「つくで百話」の記事をもとに,村制施行八十周年を記念して発刊されたものです。
   原稿は「あめんぼ読書会」の皆さんがまとめ,挿絵の版画を作手中学校生徒のものです。
 ◇文集『こうやまき』 第1巻
  *1970年に刊行された文集『こうやまき』,副題「子どもが綴った作手村風土記」から紹介しています。



 『続 つくで百話』(1972・昭和47年11月 発行)の「つくで百話こぼれ話」の項からです。
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    つくで百話こぼれ話   峯田通俊

  俵孫一出生秘話
 俵孫一出生秘話の中で,母親と思われる婦人を,一宮村柿の本の足木家の出であると書いたのは,筆者の錯覚であった。この婦人は八名郡八名井村の医師で,神官をつとめていた加藤苫蔵氏の娘で,なを(幼名てつ)と呼び,天保十一年の生まれであった。大和田の嶋伊方と結婚。離婚后,柿の本の足木与太郎家に嫁ぎ,大正十四年に死亡している。
 足木家では,四人の男子を産んでいるが,その子息らが,俵孫一に,よく似ていたので,昭和初頭に,中央政界で,大きくクローズアップされた俵孫一大臣の写真が,新聞雑誌に,ひんぱんに出ることになった機会に,忘れられていた昔話が,関係者の間で,とりあげられることになったのであった。
 孫一少年を貰いうけて行った人が武士であったという説と,六部風の修験者であったという違いはあるが,帯刀していた立派な人物であったという点では,各人の記憶が一致している。なを女は,当時としては,教養の高かった婦人で,足木家の孫たちの少年時代に四書,五経や大学などを教えていたといわれている。
 つくで百話の一文が話題をまき起こしたため,ある特志者は,国会図書館で「議会制度七十年史──衆議院議員名鑑」によって,俵孫一の調査をされた。それによると
○ 俵孫一 島根県那賀郡浜田町大字原井五九五(現浜田市)
    祐信,みな四男 明治二年五月七日生 昭和十九年六月十七日死去
    明治二十九年分家戸主となる  東京帝国大学英法科卒
    畧歴 韓国総督府学務部次官,三重,宮城県知事,北海道庁長官,鉄道,内務政務次官,商工大臣歴任,衆議院議員当選六回。
 これでみると,どうやら筆者の黒星らしい結果がでた。しかし,明治初年の戸籍簿のことあるから,そこに二,三年のずれがあったかも知れないし,祐信氏が,養子を四男として届出たり,本名の外に孫太郎という呼び名があったかも判らないと考えられる。
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 注)これまでの記事は〈タグ「続つくで百話」〉で
 注)『つくで百話』の記事は〈タグ「つくで百話」〉で



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Posted by ガク爺 at 17:00│Comments(0)作手
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