2020年09月20日
つくで百話こぼれ話(4) (続 つくで百話)

午後青空になり,晴れて過ごしやすい日になりました。
先日,桜の木に花が咲いていました。この時期に咲いて大丈夫かな…。
『続 つくで百話』(1972・昭和47年11月 発行)の「つくで百話こぼれ話」の項からです。
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つくで百話こぼれ話 峯田通俊
鈴本金七郎の長篠城脱出
前篇に今泉美保子さんの書かれた“鈴本金七郎重正”の項に,“鳥居強右ヱ門勝商とともに,長篠城の重囲を脱出して,岡崎城の徳川家康公に面会して,援軍をお願いした”とありましたが,これは強ち,今泉さんの錯覚というべきものではなく,私たちが,これまで読んだ書物には,このように書いてありましたし,世上一般の人々も,かように信じていたように思われる節がありました。
作手村誌によりますと,鈴木金七郎が,主命によって長篠城を脱出したのは,鳥居強右ヱ門が磔になった後の五月十八日夜で,その目的は,すでに設楽ヶ原に到着しておられた徳川,織田両公に援軍のお礼言上と,戦略上の連絡を兼ねたものとなっております。この点について,鈴本金七郎の末裔にあたる村内田代の鈴木準一先生から,別項の御寄稿がありました。強右ヱ門の最期を見ていた城兵らが,主命に応ずることを躊躇していた際に,率先して,その重大使命に服し,主命を果した後,再び帰城せんとした彼は,豪胆の武士であったに違いありません。私どもは,ここに鈴木金七郎重正を再認識したいと思います。
《小笠原流箸きらい条々》

《立ちふるまい》

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Posted by ガク爺 at 17:00│Comments(0)
│作手
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