2024年04月18日

解散…。 4-6 子供の遊びと植物(2) (作手村誌57)

お好み焼き0418。 天気のよい日でした。
 今日は、二十四節気の一つ「穀雨」でした。春のやわらかく温かい雨が降って、穀類の芽が伸びてくる頃です。この時期に種蒔きをすると作物の生長に欠かせない雨に恵まれと言われます。
 桜をはじめ草花の生長が早くなっており、“穀雨”の似合わない暦の動きとなっています。
 この先は…。



 以前、「新城市老人クラブ連合会は3月末で活動を休止し、2025年3月末に解散する方針を決めた」との報道がありました。
 今週、老人クラブ連合会の総会が開催され、休会及び解散が正式に決定されたそうです。
  ◇新城市老人クラブ連合会の正式解散決まる(2024/04/17 新城・勝手に応援隊)


 社会が“少子高齢化”していくなかで、組織の変革がなされず“これまでのように”運営をしている団体は、継続・維持が難しくなっています。
 一方で、組織に“新たな価値”を生み(付加し)発展・拡大しているところもあります。
 新型コロナ禍の制限がなくなり、「従来のように…」「これまで通りに…」と言っている“ところ”は…。

 例えば、“「不特定多数の人が触れる物」を避ける意識”は、コロナ前とは比べものにならないくらい、今も色濃く残っています。
 生活に“戻ったもの・こと”と“戻らないもの・こと”があり、さらに“戻したくないもの・こと”もあります。そして、“新たに定着したもの・こと”があります。
 それに気づいているのか…。それを意識しているのか…。今、問われている組織が多くありそうです。もちろん個人のありようも。
 いかがでしょう。



 『作手村誌』(1982・昭和57年発行)から「第一編 第三章 自然と人間のかかわり - 第一節 子供の遊びにみる自然物」の紹介です。
 標高500mの高原、素朴な風土で、そこで培われた文化そして子供達の遊びは、自然とともにありました。
 そのような子供の遊びから“ふるさとの自然”の記録です。
 今に残るものもありますが、社会活動などの変化により、失われたものも少なくありません。“”と比べ、調べながら読み、“これから”を考える参考にしたいと思います。
 そして、これらの遊びを知る大人には、今の子供達に楽しさを伝えていただきたいものです。
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    第三章 自然と人間のかかわり
     第一節 子供の遊びにみる自然物

  *子供の遊びと植物
(つづき)
〔チガヤ〕(ツンバ・ツンパ・ツンパラ・ツバナ・ツンパナ)、葉ざやに包まれている若い穂をぬきとって食べると、ぬれたようにしっとりとした甘い味がする。穂よりもっとおいしいのは根で、白い根の途中に赤い輪がある。柔らかいチガヤの根は、穂など問題にならないほど甘くて歯ざわりのよいものである。
 ●ツンバラハジキ〈茎〉=田植のころには暖かい陽ざしをあびて、小さな白い穂がキラキラ光っている。子供たちは穂を何本も抜き取ってきて、ツンバラハジキを始める。お互いに決めた数だけのチガヤを用意し、初めに2~3本出し合い、ジャンケンをする。ツンバラハジキ0418。勝った者から出し合ったチガヤを片手に握って、ひねるようにして地面に撒く。撒かれたチガヤは互いに触れたり、重なり合ったりして三角や四角のマス目が出来る。それが沢山出来たら、その中で最も大きな囲いの中に自分の持っているチガヤを揃えて立てる。うまく入れば入った数だけ相手から取ることが出来るが、マス目が出来なかったり、入れた時にます目に触れたり、はみ出したりした場合には相手にその分だけ取られる。この他にチガヤの穂を取り尽くしてしまった場合とか、チガヤが見つからない揚合には、藤の葉をこいた後の柄を用いた。面白いことにこのツンバラハジキは北陸地方に行くに従って藤が多くなり、反対に中国地方から南ではチガヤが多い。当地は両方用いられている混合地帯である。藤の葉の茎で遊ぶ場合には、大きなマス目になるので数をいちいち数えたりせず、一握りにして根元と根元をつき合わせて目分量で量る。先に無くなった者が敗けとなる。

〔スミレ〕(ジロンボタロンボ・ジロウタロウバナ)、紫色の可憐な花は春の訪れを知らせる。相僕をとる時にはスモートリバナ(スモトリバナ)になる。この花も開発などで年々減少し、探し出すのに苦労するほどである。
 ●相撲〈花〉=カギ型に曲がったスミレの首と首をからませ、引っぱり合うと花が落ちる。先に落ちた方が負けとなる。
 ●指輪〈花〉=爪で茎を少し裂き、根元の茎をそこへ挿してリングを作る。

どこついだ0418。〔ツクシ〕(ツクシンボウ)、スギナよりも早くツクシが出る。ツクシはスギナの胞子茎で、はかまは葉の変形したものである。
 ●どこついだ〈茎〉=ツクシのはかまの部分の茎をはずし、また元のように押し込んでおき、相手に「どこをついだ」かを当てさせる。スギナのほうが分かりにくい。
(つづく)
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 注)これまでの記事は〈タグ「作手村誌57」〉
 注2)本誌の本文内で、縦書き漢数字で書かれている数値は、本稿では横書きに改めて表記している。



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Posted by ガク爺 at 17:00│Comments(0)日記作手
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