2023年02月03日
今日は「節分」 (備忘録を兼ねて)

暦では、「四季(春・夏・秋・冬)の始まりの日の前日」のことで、年に4回ありますが、特に断りがなければ「立春の前日」を指しています。
旧暦で“立春を新年”とすることから、“節分は大晦日”にあたります。新しい年を迎えるために、前年の邪気や厄病を追い払い、幸福招来を祈願して「鬼遺(や)らい」の儀式が執り行われました。
こうした習わしが、柊の枝に鰯の頭を刺したものを戸口に立て、豆をまいて、邪気を追い払う追儺の行事として続いています。
◇恵方 |
今年の恵方は「南南東」です。

丙・辛の年 丙(巳午の間)≒南南東
西暦年の末尾 1,6
丁・壬の年 壬(亥子の間)≒北北西
西暦年の末尾 2,7
戊・癸の年 丙(巳午の間)≒南南東
西暦年の末尾 3,8
甲・己の年 甲(寅卯の間)≒東北東
西暦年の末尾 4,9
乙・庚の年 庚(申酉の間)≒西南西
西暦年の末尾 0,5
◇おまけ 「恵方巻」についてのメモを掲載。
◇「節分」の話題は,何?(2017/02/01 集団「Emication」)
「巻き寿司の丸かぶり 」が、コンビニ戦略(?)で全国区になり、鰯の頭と柊の葉を門に挿しておくという“こと”を知らない子供が増えてしまいました。
時代が変わったと言ってしまえばそれまでかもしれませんが、古くからの習慣、風習には、生きていく智恵が隠れているものです。“非科学的だ”とされた東洋医学も、西洋医学以上の力を発揮する場面もあります。
新しいもの古いものが“共存・共生”していくことが、これからの生き方に大切だと思うのですが、いかがでしょうか。
◇追儺(ついな)の始まり |
この土牛を使う儀式は、中国の礼記に「土牛を作りて寒気を送る」とあることを参考にしたものと思われますが、陰陽師たちによってやり方が整えられ、平安時代の頃には、次のような形に発達していました。

この5色の配置は,五行の配色となっているそうです。
また、「鬼」という字は、「おに」と読んでいる訳ですが、「おに」という日本語はもともと、「おん」つまり「陰」のことです。目に見えない気、主として邪気のことを「おに」と言ったわけですが、十二支の丑というのも陰陽でいうと陰になります。いろいろと、節分の行事には、符合があります。
ちなみに、鬼が牛の角をつけ虎の皮のパンツをはくようになったのは、後世のことです。このときも、鬼門が丑寅の方角なので、牛と虎に関したものを身につけるようになったといわれます。
◇豆まき |
さて、この大豆ですが、硬く、 硬いものというのは、「木火土金水」の五行では、「金」に属します。この大豆は、最初煎ることによって火気にあてられ、「火剋金」の原理で剋された上に、「鬼は外」といって外にまかれて捨てられたり、「福は内」といってまかれてから人々に食べられたりして、豆はみんな「やっつけられてしまいます」。
古来、疫病や災厄というのも金気に属するものと考えられていました。ですから、豆というのは、鬼をやっつける道具でありながら、実は鬼そのものでもあるわけです。
豆まきというのは、邪気を祓うとともに、「金」の気を剋することで「金剋木」で、金気に剋されるはずの「木」の気、つまり、春の気を助ける行事、春を呼ぶ行事でもあるのです。
豆まきのときに発する声は…
※ 最近は変わったかもしれないけど
○ 仏立山真源寺(東京都台東区) →「福は内、悪魔外」
○ 金峯山寺蔵王堂(奈良県吉野郡吉野町)→「福は内、鬼も内」
○ 大須観音(愛知県名古屋市) →「福は内」のみ
○ 成田山新勝寺(千葉県成田市) →「福は内」のみ
○ 群馬県藤岡市鬼石地区 →「福は内、鬼は内」
○ 宮城県村田町 →「鬼は内、福も内」
○ 鬼頭さん、九鬼さんなど名字に「鬼」のつく家 →「鬼は外」以外の口上が多い
○ 伝統的な商家 →「鬼は内」 など
◇門守り |
にんにくやネギ、髪の毛という地方もあるようです。いづれも邪気を祓うためのものだと思います。
◇「大江山」について |

以下に「大江山」のお話を載せています。
御伽草子に出てくる話ですので、この他にも、いろいろあるようです。
《読み物》 ◇「大江山」(昔の教科書より)
《参考;テキスト版》 ◇『大江山』(漢字に直されています)
【おまけ】
豊川市中央図書館・ジオスペース館の児童コーナーでは、「オリジナルぬり絵」が配付されています。

ぬり絵は、ホームページの〈「とびら」&「しおり」の楽しいぬりえ〉からダウンロードできます。
※ 右の絵をクリックで「2月」へ
あなたもぬり絵をしてみませんか。
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