2022年01月31日
3(2-6) よごれた水をきれいに (わたしたちの村つくで 改訂版)

一昨日,昨日と王将戦7番勝負第3局が行われていました。
結果はご承知の通り,藤井聡太竜王が渡辺明王将に135手で勝利し,王将奪取に王手をかけました。史上4人目にして最年少での五冠にあと1勝です。
“名人・天才”といった言葉で表現するのは相応しくないように思います。これまでにない「新しい才能・技術」をもった棋士であり,子供達が憧れる「若人」なのです。
今回の開催地 栃木県大田原市は“那須与一”ゆかりの地です。藤井四冠は「扇の的を射るような那須与一の集中力を見習って、全力を尽くしたい」と意気込みを述べたそうです。
同年代そして子供達は,自分の思いを語るとき“那須与一”を引いているでしょうか。知らない子が,調べられるでしょうか。
ふと思いました。
郷土読本『わたしたちの村 つくで』(2004新改訂版発行)の「3 命とくらしをささえる」からです。
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よごれた水をきれいに
わたしたちは毎日の生活の中で,すいじ,せんたくなど,いろいろなことに水を使います。それらのよごれた水は,以前は生活排水としてそのまま川に流され,川がよごれてきました。
作手村でも,各家庭から出るたくさんの生活排水だけでなく,牛しゃやようけい場,工場などから流されるさまざまな水によって,川の水がよごれてきました。とくに,1989(平成元)年ごろからは,三河湖のよごれが大きな問題になってきました。
水源にあたる作手村の川がよごれると,下流に住む人たちは,とてもこまります。やがては,海もよごれます。海がよごれることは,わたしたちもまたこまるのです。
そこで,村では1989(平成元)年から「農業集落排水事業」を始め,下水道工事を進めました。ももこさんたちは,作手村の下水道の広がりについて様子を調べてみました。


おじいさんの話
昔は,川がきれいだったもんでムギクソ(アブラハヤ)がいっぱいいたもんだ。それが,川がよごれるようになって,さっぱりおらんようになってしまった。下水道ができて,また,ムギクソがかえってきたよ。この魚は,きれいな川にしかおらんのだよ。
これからの下水道
今,下水道が引かれている地域は高里から菅沼までと田原・中河内地域(矢作川水系)です。村では今後,巴校区と南部方面(豊川水系)の集落排水しせつの整備も考えているそうです。守義・木和田方面は,今まで通り「合併処理じようかそう」を考えているそうです。
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注)これまでの記事は〈タグ「新わたしたちの村」〉で
注2)郷土副読本は,小学3,4年生に向けて「ふりがな・るび」がたくさん付いていますが,掲載にあたっては省いています。
注3)多くの写真や図版が載っていますが,すべてを紹介(掲載)していません。ご了承ください。
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