2022年01月20日
大寒。『文系の私に超わかりやすく数学を教えてください!』(西成活裕・著)

気温が低く、雪が降ったり止んだりした,“暦通り”の寒い一日でした。
そして,今日20日は「二十日正月」で,“正月の最後の日”として納めの行事を行います。
また,「大寒の朝の水は,1年間腐らない」といわれ,容器に汲んで保存しておくとよいそうです。
みなさん,どのように大寒・二十日正月の日を過ごしましたか。
電車で移動するときに用意した本を読み終え,kindleにあった『東大の先生! 文系の私に超わかりやすく数学を教えてください!』(かんき出版・刊)を読みました。
はじめにの後,「本書の特徴」があり,「本書は“時間のない大人のための本”」であり,最終ゴール(ラスボス)に最短ルートでたどり着けるように構成したと書かれています。
〈R16指定〉中学生は決して読まないでください!!その最短ルートは“たった3段”というR16指定の禁断の書です。
5~6時間で中学3年分の数学がほぼ終わってしまう「禁断の書」ついに発刊!
思わず,「えっ,そんなに簡単に…」と口に出ます。でも,最短は簡単なのかどうか,それは違うかもしれません。
「教える人 西成先生」が,数学について6日間の授業を進めます。5日目にはHRホームルームもあります。
本書は、中学・高校で数学に挫折してしまった大人のための「最速・最短で数学のやり直しができる本」です。誰にでも必要な数学知識の基礎になる中学数学。教わる人は,生粋の文系人間(聞き手)と数学アレルギーを治したい担当編集者の2名です。
時間がない社会人のために、3年分で学ぶ内容を、ぎゅっと凝縮しました。
本書のために、つくられた「3つのゴール」を目指して問題を解くと、中学数学で習う最重要の単元がほぼすべて学べます。
東大人気教授の数学教室、開校です!
子供達の学習,学力を話題にするとき,「論理的思考力」という言葉を聞いたり,使ったりします。それに関わって,著者は“「頭がいい」=「思考体力がある」”と考えているといい
〈思考体力とは〉の6つに分類しています。
○ 自己駆動力/○ 多段思考力/○ 疑い力/○ 対局力/○ 場合分け力/○ ジャンプ力
そのなかで,“数学は「多段思考力」がガンガン鍛えられるとし,この多段思考力は,複雑な問題を解決するときに絶対に欠かせないものなのです。
この6つの力の詳細は,本書で。
本書は〈R-16〉ですが,中学生にも読んでみてはどうでしょう。
「これで分かった」と思うのは拙いですが,数学を俯瞰的に知っておくことは,これからの学習に役立つでしょう。
そして,習ってない用語,約束が出てきますが,それを学習するとき“大切”であることに気づきやすいと思います。
さて,大人の皆さん,東大人気教授の数学教室をのぞいてみませんか。
読書メモより
○ 数学はそうした日常の「困りごと」をクリアするために進化してきた
○ 今の話って数学の知識やセンスというより,「実生活の課題を,数学で解こうという発想が出てこない」ことがネックなワケですよね。
○ 「同じものをつくれるようになる」という意味では,再現性があるし,「誰が見ても同じ」という意味では,客観性が出てくる。
○ 偉人からのバトンを受け取る行為が「勉強」であって(略) 恥ずかしがらずに,堂々とショートカットしろってことですか?
○ 「それが数学の決まりごとだから」です。
○ 「同じ数のズレ」の式に変形してみよう!
○ 三角形の性質を理解しておくことは超重要
○ 図形の問題は補助線をどう引くかにかかっている。
○ 失敗を恐れないチャレンジ精神が大事。
○ 「自分でも測れる,扱えるレベルまで分解する」という考え方が重要なポイント(略)
○ 数学って理屈で抽象化された学問なのでOKなんです。
目次
はじめに
登場人物紹介
1日目 なぜ,私たちは数学を勉強するのか?
2日目 中学数学を最速・最短で学ぶ!
3日目 いきなり! 中学数学の頂点「二次方程式」をマスターする‼
4日目 サクッと理解! 中学数学の「関数」をマスターする‼
5日目 余裕で! 中学数学の「図形」をマスターする‼
6日目 〈特別授業〉数学の最高峰「微分・積分」を体験してみる!!
おわりに