2021年10月12日
『グラレコで学ぶ経済本』(澤昭人・著)

まだ暑い日が続いており,少し動くと汗が出てきました。週末になって“この時期の気候”となるようです。
先日紹介した『グラレコの基本』(本園大介・著)と一緒に借りた『小学生でも理解できる グラレコで学ぶ経済本』(repicbbk・刊)です。
グラレコは、グラフィックレコーディングの略で、文字や図・イラストを使って、会議やセミナーなどの内容をリアルタイムに可視化する技法です。出版社のサイトでは
小学生でも学べる経済本がついに登場! 苦手な経済用語もグラレコで楽に習得できる新スタイルの決定版。と紹介していました。
ブロックチェーン、量子コンピュータなどの新技術からSDGs、ESGなどの最新経済情報まで72種類の経済用語をイラストや図で分かりやすく解説。小学生でも読めるルビ対応本です。
五十音順に経済用語72個が並び,一項目が見開きになた“用語辞典”となっています。用語をわかりやすい言葉で説明し,それに文字やイラストがグラレコ(風?)に付けられています。見出しの右側に「関連する項目」があり,内容を広げて理解することができます。
さらに,巻末の「索引」が充実しており,理解への助けとなるよう工夫されています。
はじめにで著者は
本書には,小学生からでも学んでほしい経済知識がぎっしりと詰まっています。経済的に豊かな人なら誰でも知っている基礎的な経済用語を直感的に理解できるようにグラレコ(グラフィックレコーディング)で表現しました。と述べています。
(略) 経済を学ぶことは,将来を豊かに暮らすための扉を開くことと同じです。
(略) 実は経済において,「絶対にこれだ!」といえることは少なく,本書ではいろいろな見方を養うために,あえて少数派の意見もたくさん採り入れました。議論のツールとしてご活用ください。
文章だけで長々と説明されても,「あれっ,何だったっけ」と頭の中に残らないことがあります。それがグラレコで「なるほど,そういうことか」と概観やポイントが理解でき,記憶に残ります。
お子さんと一緒に読み,使いたい一冊です。
小学校の図書館,教室にいかがですか。
CONTENTS
はじめに
赤字国債/アジアの世紀/アフリカの時代と人口爆発/ESG/EUとBrexit/AIとビッグデータ/お金と金本位制/為替レート/公的年金/持続可能な漁業/人口ピラミッド/トレーサビリティ/日本の借金/ネットワーク効果/パラダイムシフト/プラットフォーマー/ブロックチェーン/リープフロッグ効果/老後2000万円問題/労働生産性
(など72項目)
索引
参考資料
【関連】
◇澤昭人 (@nazekano)(Twitter)
タグ :読書