2023年01月26日
寒い日が続く。 渥美利夫氏に学ぶ (先人に学ぶ・昭和に生きる)

ただ、当地では、昨日のように雪が積もっていることはなく、道路は乾いており、道路凍結によるトラブルや渋滞は起きずにすみそうです。
明日そして週末、しばらく強い寒波が居座るようです。
“もしも”を想定し、できる備えをしっかりしておきたいと思います。
古い本のなかに『昭和に生きる』(1987(昭和62)年刊)があります。この本は、故・渥美利夫氏が還暦の年に著した、教育論のまとめ・記録です。
渥美氏の教育実践、教育論は、“昔の話”になるのだと思いますが、その“根”そして“幹”となるものは、今の教育に活きるものです。これからの教育を創っていくヒントもあると思います。
本書のなかから、“その時”に読んで学んだ校長室通信を中心に紹介していきます。
「考える」ことが、若い先生に見つかるといいなあと思います。
まず、「まえがき」から。
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まえがき
この三月に還暦を迎えた。還暦はだれでも六十年、年輪を重ねれば自然とめぐりくるものであるが、わたしを含めて同年代の人びとは、昭和世代の還暦の一番手である。
大正と昭和の改元の年に生まれ、昭和八年小学校に入学し、「サイタ、サイタ」の新しい絵刷りの教科書で学び、長ずるにしたがって、世の中はまっしぐらに“戦争への道”をひた走りに走っていた。
(略)
ときに戦中派といわれ、戦後派といわれて、へまをくりかえしながらも誠実に生きながらえて、やっとここに還暦を迎え、そして定年退職になったといってよいかもしれない。
今のわたしにとって「わたしの昭和史」への挑戦は、あまりにも荷が重い。そこで「昭和に生きる」一人の教師の軌跡のなかで、そのときどきに文章にし活字にしたものの一部分をつなぎ合わせて、みずからの歩みをかえりみようと思った。それだけに欠落した時代があるのはいたしかたがなかろう。
その当時に書いたそれらの文章を今読みかえしてみると、たしかにあきたらないところも多いが、反面、今はすでにない若さも感じられて自分としては感慨深いものがある。ささやかにせよ、自分の考えを訴えることができたことは幸せなことであった。それもこれも多くの先輩の方々や同僚のみなさんの心温まるご指導とご鞭捷があったればこそである。いま、ここに心から謝意を表したいと思う。
昭和六十二年三月十九日 還暦の日に
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この『昭和に生きる』の記事は、カテゴリー「先人に学ぶ」として掲載します。
以前、過去の資料から「先人に学ぶ」というタイトルで20本を載せています。
2016/04/28 先人に学ぶ(1) 年度初めに
2016/05/04 先人に学ぶ(2) 意図的に
2016/05/17 先人に学ぶ(3) 校長先生があいさつで
2016/05/21 先人に学ぶ(4) 「先生の一日」
2016/05/31 先人に学ぶ(5) 授業をつくる
2016/06/03 先人に学ぶ(6) 「白雲悠々」(1/4)
2016/06/04 先人に学ぶ(7) 「白雲悠々」(2/4)
2016/06/05 先人に学ぶ(8) 「白雲悠々」(3/4)
2016/06/08 先人に学ぶ(9) 「白雲悠々」(4/4)
2016/06/13 先人に学ぶ(10) 子どもを語ることば
2016/06/18 先人に学ぶ(11) 「先生の一日」(つづき)
2016/06/28 先人に学ぶ(12) 次の活動に向けて
2016/07/09 先人に学ぶ(13) 昭和54年「教育の課題」
2016/08/01 先人に学ぶ(14) 「計画」「本物」
2016/08/16 先人に学ぶ(15) 「次に向けて」
2016/09/04 先人に学ぶ(16) 新学期の生徒指導
2016/09/24 先人に学ぶ(17) 「子供が育つ」
2016/11/08 先人に学ぶ(18) 「考えるには“体験”と“経験”が」
2017/02/02 先人に学ぶ(19) 「学年の修了に向けて」
2017/02/09 先人に学ぶ(20) 「人を“みる”」「人が“育つ”」
また、愛知・東三河地区で指導的立場にあった方が、1977(昭和52)年に配付された資料をまとめた『先生のいろは』も紹介しています。
○昭和の『先生のいろは』 「校門を入って」(2017/02/16)
○昭和の『先生のいろは』 2 「玄関や子供の昇降口に立って」(2017/02/18)
○昭和の『先生のいろは』 3 「校長室や職員室を眺めて」(2017/02/21)
○昭和の『先生のいろは』 4 「廊下や土間廊下を歩いて」(2017/02/23)
○昭和の『先生のいろは』 5 「便所」
○昭和の『先生のいろは』 6 「各種の室(教室を除く)」
○昭和の『先生のいろは』 7 「教室(前半)」
○昭和の『先生のいろは』 8 「教室(後半)」
○昭和の『先生のいろは』 9 「授業(1)~(4)」
○昭和の『先生のいろは』 10 「授業 (5)書くこと」
○昭和の『先生のいろは』 11 「授業 (6)仕事をする」
○昭和の『先生のいろは』 12 「授業 (7)学習形態」
○昭和の『先生のいろは』 13 「授業 (8)先生よ くり返して述べよう」
○昭和の『先生のいろは』 14 「??」
○昭和の『先生のいろは』 15 「あたたかい先生に」
○昭和の『先生のいろは』 16 「おわりに」
それぞれ気になる表現があるでしょうが、「そうした時代であった」と読み進んみ、先に使った表現ですが、述べられていることの“根”そして“幹”を捉えていただければと思います。
【参考;気象情報】
気象庁 最新の気象データ |
◇今日の最低気温(愛知県) |
◇今日の全国観測値ランキング |
◇最新の気象データ |
天気予報・情報サイト |
◇日本気象協会 tenki.jp【公式】 / 天気・地震・台風 |
◇ウェザーニュース - 天気予報(台風・地震情報・雨雲レーダー) |
◇Yahoo!天気・災害 - 天気予報 / 防災情報 |