2025年02月10日

答申。 5-19 木和田古城址 他 (作手村誌57)

古木0210。 今日、新城市国民健康保険運営協議会の代表として、市長より諮問を受けた件について、答申を届けに行ってきました。
 答申内容は、昨年度に続き…。
 そして、付帯事項として…。

 答申後、国民健康保険税に関わるお話をお聞きし、付帯事項から話を広げて意見を伺いました。
 今後、何か変わってくることは…。
 時間をいただき、ありがとうございました



 『作手村誌』(1982・昭和57年発行)から「第二編 歴史 - 第二章 中世」-「第九節 作手の城址」の紹介です。
 「歴史」について、これまでに『作手村誌』(昭和35年版)の記事を紹介しています。
 項目立てを変えて述べられいる本版から、執筆当時の“想い”や“願い”を感じながら、作手の歴史を辿っていきたいと思います。
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    第二編 歴史 - 第二章 中世
     第九節 作手の城址
(つづき)

  *木和田古城址
 〔所在地〕 作手村大字木和田家前山 (図7

 木和田と善夫の境界に当たる標高約700mの城ヶ根山上に、10mに15mほどの小郭があり、その西側に狭い帯曲輪がある。ジョウの名でわかるように南北朝期と推定される山城で、規模は小さいが東麓木和田氏の居館城に対し、その詰の城として、菅沼俊治の本城との間に、物見・狼煙などの情報伝達を司った城のようである。
 城主としては『三河国二葉松』に、「涯田三郎左衛門、次桜井与右衛門」と載せており、「涯田」はキワダと訓ませるのではあるまいか。『菅沼記』では「祖木和田三郎左衛門ここに住し、後菅沼に移る」というが、この山上は水もなく到底人の住居できる所ではない。『南設楽郡誌』は桜井与右衛門を奥平の家老とし、上野国から貞俊に従ってきた桜井刑部大夫の子孫と考えており、『中津藩史』は「河合弥兵衛をして木和田村城ヶ根碧(市場より三里)を守らしむ。支ゆる能わず逃れて田原村牛古屋碧(市場より一里)に入る」と載せている。『二葉松』は「城ヶ根碧、河合八度兵衛」と記し、両者は同一人で、河合村(川合)の住人であろう。1571(元亀2)年武田氏が作手に侵攻したときの話である。


  *杉平城址
 〔所在地〕 作手村大字杉平字登ケ城 (図37

 杉平と田代との間に連互する山脈の一峯(520m)の山上にある。巴川から200mに及ぶが、田代側からは50mしかない。山頂は意外に平坦で、今は若檜林で展望を欠き、下草も茂って城址の確認はできなかったが、地名からして城址であることはまちがいない。『三河二葉松』、『南設楽郡誌』、『旧作手村誌』のいずれにも載っていない城である。後人の研究を待つ。


  *その他の古屋敷
 以上のほか地侍の屋敷址が、『三河国二葉松』、『三河国古今城塁地理誌』等に出ているのでここに集録した。
(1) 北畑村古屋敷 兵藤新左衛門
(2) 川合村古屋敷 奥平伝九郎(「城塁地理誌」)
  二ヶ所在之奥平伝九郎、次に阿知波七兵衛住(『二葉松』)
(3) 野郷村古屋敷 野郷兵蔵 美藤万五郎
(4) 相月村古屋敷 主不知
(5) 市場村刑部屋敷 奥平弥太郎(「城塁地理誌」)
(6) 同村砦 和田和泉守(「城塁地理志」)
(本項 ここまで)
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分布図s-1209。 注)これまでの記事は〈タグ「作手村誌57」〉
 注2)本文内で、縦書き漢数字で書かれている数値を横書きに改めて表記した箇所、年号に西暦を追記したところがあります。
 注3)右図「作手村の城址・古石塔・寺院分布図」をクリックすると拡大表示します。


 《参考》◇「地域の話題」から(リンク集)(2024/10/04)



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Posted by ガク爺 at 19:00│Comments(0)日記作手
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