2025年02月09日
『みえるとかみえないとか』(ヨシタケシンスケ・作/伊藤亜紗・相談)
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宇宙飛行士のぼくが降り立ったのは、なんと目が3つあるひとの星。普通にしているだけなのに、「後ろが見えないなんてかわいそう」とか「後ろが見えないのに歩けるなんてすごい」とか言われて、なんか変な感じ。ぼくはそこで、目の見えない人に話しかけてみる。目の見えない人が「見る」世界は、ぼくとは大きく違っていた!
でも、「ヒト」と「イキモノ」なのかな…。
お話は、“うちゅうひこうし の ぼく”が、いろいろな星の調査に出ているところから始まります。
ぼくの行動や思ったことは、活字で書かれています。星のヒトとの会話は、手書き文字になっています。
ぼくが星に着いて出会ったのは“うしろにも目がある”人達でした。
彼らが言います。
え?! キミ、うしろが みえないの?その人達は、困っているのではと、とても気をつかってくれました。
えー?! ふべんじゃない? かわいそう!
調査を続けて、あるヒトに出逢い…。
“「みえる」とか「みえない」とか”は、視覚障害のことになるのでしょうが、それも視点が変わると、障害なのか普通なのか分からなくなってきます。
“ちがうこと”は、どういうこと。
“あたりまえ”って、何だろう。
“めずらしいひと”だったら、どうしてほしい。
子供といっしょに読んでみたい絵本です。
お薦めの一冊です。
【関連】
◇ヨシタケシンスケ公式web
◇伊藤亜紗 (@gubibibi)( X )
【関連;これまで紹介した本・絵本から】
◇『しばらくあかちゃんになりますので』(ヨシタケシンスケ・著・絵)(2024/11/24 集団「Emication」)
◇『ちょっぴりながもち するそうです』(ヨシタケシンスケ・著)(2024/09/23 集団「Emication」)
◇『なんだろうなんだろう』(ヨシタケシンスケ・著)(2024/05/25 集団「Emication」)
◇『メメンとモリ』(ヨシタケシンスケ・著)(2024/05/04 集団「Emication」)
◇『おしごとそうだんセンター』(ヨシタケシンスケ・著)(2024/04/28 集団「Emication」)
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タグ :読書