2025年02月07日
第39条 被害にあった子どもの回復と社会復帰 (子どもの権利条約)
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第38条
締約国は、あらゆる形態の放置、搾取若しくは虐待、拷問若しくは他のあらゆる形態の残虐な、非人道的な若しくは品位を傷つける取扱い若しくは刑罰又は武力紛争による被害者である児童の身体的及び心理的な回復及び社会復帰を促進するためのすべての適当な措置をとる。このような回復及び復帰は、児童の健康、自尊心及び尊厳を育成する環境において行われる。
“子ども発”には、次のようでした。
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第39条「犠牲となった子どもの心身の回復と社会復帰」 どうする、ニッポンの大人たち。
締約国は、ほったらかしにされたり利用されたりいじめられたりした子ども、拷問やその他人間にすべきでなく子どもの品位を傷つける扱いや刑罰をうけた子ども、または武力を使った争いに巻き込まれた子どもが、体や心を回復し、また社会に戻れるようにします。こうした回復は、健康・自分自身を大切にする気持ち・人間としての尊さ、を育てる環境の中で行われます。南部アフリカにあるモザンビークという国の子どもたちが、ものすごくひどい目にあっているということをこの本を書きはじめてから知った。
南アフリカ共和国のアパルトヘイト(人種差別)政策に反対を示しているモザンビークで、南アフリカ共和国が支援している反政府ゲリラが破壊活動をしている。国を混乱させるために鉄道や道路を通れないようにしたり、駅や学校や病院を破壊してそこに住む人たちが生活できないようにしてしまう。そればかりじゃなく、そこに住んでる人たちを無差別に襲ったり、男の人たちを無理矢理にゲリラに入れて働かせようとする。6歳の男の子まで連れていって、村を壊したり人を殺したりするように強制したという。逆らったり逃げたりした人たちは、殺されたり一生残るケガをさせられたりしている。
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とても信じられないことが、同じ地球の中で起こってるんだ。このことを友人から聞かされたときは、頭がかなしばりになってしまった。
どうしたら、子どもたちは元気になることができるんだろう? 心のキズが回復するのにはどうすればいいんだろう?
自分ひとりの力ではどうすることもできない、国や 大人たちっていう大きなカの犠牲になってしまった子どもが世界にはまだまだたくさんいるんだ…。その子どもたちが、自分らしさを取りもどして社会で元気に生きていけるように、国はありとあらゆる努力をしていかなくちゃならない。
その子どもがつらくなってしまう原因を取りのぞくためには 何が必要なのかをよく考えなくちゃいけない。
日本の子どもの場合もそうだ。(略)
モザンビークの子どもたちと日本の子どもたちが置かれる状況を全く同じ次元では語れない。日本の子どもは(ワタシみたいな大人もふくめて)もっと他の国々で犠牲になっている子どもがいるという事実を知った方がいいと思う。それで、自分たちはまだましだなあ、と安心するんじゃなく、同じ子どもとして自分は何ができるか考えることが大事なんじゃないかと思う。
それにしても、日本の国や大人は、恵まれているといわれている自分たちの社会で犠牲になっている子どもたちと、生きていくことすらおびやかされてる子どもたちの状況をどうやって変えていこうと考えるのでしょうか?
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【関連】
◇子どもの権利条約(UNICEF)
◇子どもの権利条約(日本ユニセフ協会)
注)これまでの記事は〈タグ「権利条約」〉で
注2)掲載しているイラストは、日本ユニセフ協会「子どもの権利条約 関連資料」より借用しています。
《参考》◇「先人に学ぶ」に学んで(リンク集)(2024/09/30)
タグ :権利条約