2025年02月14日

6-02 中部地区の古石塔(1) (作手村誌57)

カイロ0214。 以前、「強い寒気が…。寒さが増し…。」と予報されたとき、残っていたカイロを出しました。
 それらを見ると、大きく期限が過ぎており…。

 まあ、使えないことはありませんでしたが…。



 『作手村誌』(1982・昭和57年発行)から「第二編 歴史 - 第二章 中世」-「第十節 古石塔」の紹介です。
 城址に続き、作手地区に残る古石塔についての記録です。
 現在では、記事にある状況とは変わってしまっている場所もありますが、石塔が建てられた当時の“想い”や“願い”を感じながら、作手の歴史を辿っていきたいと思います。
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    第二編 歴史 - 第二章 中世
     第十節 古石塔
(つづき)
  *中部地区の古石塔

〔善福寺墓地及び境内地の古石塔〕 大字清岳字池ノ坊 (図24
 善福寺本堂西の山林内の墓地とその周辺及び境内地に多数ある。現在の祭り墓付近には室町前期から中期までのものがあり、中には梵字入りの立派なものもある。骨壺出土地の埋め墓付近には室町後期から江戸初期に至るものまで多様であるがほとんどが砂岩である。
 (墓地)—祀り墓
○ 積石五輪塔(17基) 早いものは室町前期のものがあるが、大部分は室町中期のものである。梵字入りの大形が5基含まれており、村内の積石五輪では規模、形態はもっとも優秀である。
 総高は95.5cmを測り、その各部は地輪の高さ31cm×幅31cm、水輪の高さ23cm×幅29cm、火輪の高さ17cm×下幅21cm上幅13cm、風輪の高さ10cm×上幅16cm、空輪の高さ14.5cm×幅17cmである。
○ 一石五輪(5基) 室町時代から江戸時代初期のものまでがあり、このうち簡略化の比較的少ない(精巧)室町末期のもの2基が含まれている。その規模は総高41cm×幅15cmである。
○ 室篋印塔(3基) 室町中期1基、室町後期2基
善福寺0214。 (旧墓地)埋め墓—骨壺出土地付近
○ 積石五輪塔(11基) いずれも推定室町時代後期
○ 一石五輪塔(5基) 室町後期から江戸時代初期にかけての簡略なもの
○ 宝篋印塔(5基) 室町時代後期と推定されるもの
 (飛び地)—!祀り墓の西南傾斜地から埋め墓の一部
○ 積石五輪塔(4基) 推定室町時代後期
○ 一石五輪塔(4基) 室町時代末期の精巧なもの1基、他は室町中期1基と江戸時代初期2基
 (矢場跡地)—観音堂と同じ平面
○ 積石五輪塔(2基) 室町時代後期から江戸時代初期のもので、いずれも欠損甚大。
○ 宝篋印塔(1基) 上に同じ
 (観音堂境内)
○ 一石五輪塔(1基) 室町時代後期
○ 宝篋印塔(1基) 相輪のみで室町時代後期
(つづく)
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 注)これまでの記事は〈タグ「作手村誌57」〉
 注2)本文内で、縦書き漢数字で書かれている数値を横書きに改めて表記した箇所、年号に西暦を追記したところがあります。
 注3)古石塔の所在記号が付されたものは、前項の分布図に表記されている箇所です。
《参考》
○ 古石塔とは、古くからある石造りの仏塔や石の塔を指します。
○ 石塔の種類?
  層塔、宝塔、宝篋印塔、五輪塔、板碑、笠塔婆、無縫塔、石幢 など
○ 石塔の建立目的
 仏塔は、仏教の開祖であるお釈迦様のお骨である舎利を納め供養する建物であるストゥーパ(サンスクリット語)に由来するといわれてます。
 


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Posted by ガク爺 at 17:30│Comments(0)作手
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