2022年11月22日
小雪。 3-12 愛知県の教育行政組織 (新しく先生となるみなさんへ)
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寒さ、寒波が訪れるのは、もう少し先のようです。
今年の冬は、どのような気候になるでしょう。暖かいと過ごしやすいですが、自然のためには適度な寒さ、低温も必要でしょう。
平成の頃、新任教員に「学校のこと」「教職のこと」を紹介する冊子『新しく先生となるみなさんへ』が配付されていました。
当時とは教育を取り巻く状況が変わっていますが、若い先生や教職を目指す若者に参考となる部分もあると思います。その冊子(平成19年度)から紹介します。
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教員の知っておくべきこと
12 愛知県の教育行政組織
-公立学校の設置・管理について-
公立学校はだれが設置し,だれが管理しているのか。県立と呼ばれれば県,市町村立とあれば市町村,と思い付くことはできるであろうが,少し補って説明する必要がありそうである。
県・市町村を地方公共団体というが,その県・市町村は,住民の信託に基づいて,小・中学校は市町村が,高等学校,特別支援学校は県又は市町村が設置し管理することになっている。県や市町村の学校の設置・管理等の教育事務は,それぞれの教育委員会が行っている。
教育委員会は5人(町村にあっては3人のところもある)の委員からなる合議制の執行機関であり,その代表者を委員長という。教育委員会に任された学校の管理は複雑で多様である。そこで,教育長を任命して,その事務の処理に当たらせている。また,教育長の下に事務局を置き,その組織に分担させて膨大な事務を処理している。
県の教育委員会は,市町村の教育委員会相互の連絡・調整などの任務のために県内の地区を七つ(内1地区は支所を併設)に分け,それぞれの地区に教育事務所・支所を設置している。名古屋市は指定都市であるため,これとは別の扱いとなっている。
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教育委員会の事務は膨大でかつ広域に及んでおり,多数の学校を直接管理することはできない。そのため,管理の基本方針を明示し,その方針に基づいて校長が管理することが多い。校長は,学校経営の職務を校務分掌という形で,所属する教職員に分担させ,合理的,能率的な教育機関としての学校の機能を発揮させ,教育委員会と一体となって住民の信託に応えるよう管理を全うするのである。
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注)これまでの記事は〈タグ「新しい先生」〉で
注2)掲載しているイラストは、学年通信(1993・1994年度)用に教員が描いたもので、冊子との関連はありません。
【関連】
◇教育委員会制度について(文部科学省)
◇地方教育行政(文部科学省)
Posted by ガク爺 at 17:00│Comments(0)
│教育
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