2019年01月20日

「大寒」。昔の中学生が綴る「朝」。

鳥0120。 例年なら“雪”でしょうが,冷たい小雨の降る,寒い一日でした。


 今日は,二十四節気の「大寒」です。「小寒」から「節分」までが“寒の内”で,一年の気候のなかで“最も寒い季節”です。

 暦の上での“寒の内”ですが,実際の気温も最も低くなる時期です。
 こうした寒い時期にこそ「稽古を!」と寒稽古に取り組む方々もみえると思います。また,この寒さを生かして,寒天凍り豆腐味噌などが仕込まれます。

 “寒さを生かす”暮らし,してますか。



 年度末が近づくと,いろいろな“まとめ”が作成され,冊子になったりWebで公開されたりします。
 そうした一つに,学校の「文集」があります。
 子供達の「書き溜めた中の一作」や「このための書き下ろし」,「受賞作」など,それぞれ編集方針に合わせてまとめられます。
 「今の子供達の姿」を見ること,感じることができると思います。


 そうした文集に載った“昔の中学生”の文章です。
 大好きな“朝”を描いています。
     (中3 女子)

 「朝」。何と素敵でしょう。夕べまでの汚れた空気が,どこかへ流れ去って。
 私は朝が大好きだ。
 田んぼ,畑あらゆる所に霜がおかれて,眩しいような太陽が上り始める。あちこちの煙突からは,微かに煙が漂ってくる。時々,のら犬が道を横切る。山はいきいきと希望に満ちたまなざしで,平地を見おろしている。
 このような朝,一人で歩くのが私は好きだ。堅く凍った地面を,カラコロと下駄を鳴らし,北風に髪をなびかせながら,一人で学校へ行く。道々会う人の息が白く美しい。
 大分黄くなった夏みかんを眺めながら,耳を澄ますと,遠くから電車の音が響いて来る。話をしている人の声がなぜかはずんで,近くにいるように聞こえて来る。
 桑畑を通りかかると,時々桑の葉がかさかさと,さびしげなリズムで散って行った。
 遠くの丘の上を,早起きの子供が二人手を振りながら,草の葉がくれに見えかくれして走って行った。
 学校へ行く道々,私は毎日この景色を見ずにはいられない。何となくこの大自然が自分だけのもののような気持ちがしてくる。
 「ああ 朝だ」。朝はなんと希望の多いことだろう。
 私は深く朝の空気を吸い込んだ。
 どんな景色が見えますか。


タグ :二十四節気

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Posted by ガク爺 at 17:30│Comments(0)日記教育
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