2023年05月21日
例会「亀山城址・古宮城址」。 『爆弾』(呉勝浩・著)
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今日は、二十四節気の一つ「小満」です。「草木が茂って天地に満ち始める」頃です
午後、歴史の見えるまちづくりネットワークの第6回例会で、「亀山城址・古宮城址の縄張り散策、歴史的背景の説明」がありました。
作手歴史案内人の生田智美氏のガイドで、二つの史跡を散策しました。
ネットワークのメンバーは、市内の史跡をガイド(案内)する皆さんです。
生田さんの説明、案内を、自分達がガイドする史跡、情報(記録)と重ねながら、興味をもって聴いてみえ、「○○は、どうなっている?」「どうして武田は…?」など、たくさんの質問が出ていました。
今回も、“新しい発見”のある例会でした。ありがとうございました。
【関連】
◇亀山城址 (作手の名勝と史跡めぐり)(2021/05/12 集団「Emication」)
◇亀山城址 (作手見聞録)(2022/11/11 集団「Emication」)
◇古宮城址 (作手の名勝と史跡めぐり)(2021/05/11 集団「Emication」)
◇古宮城址 (作手見聞録)(2022/11/04 集団「Emication」)
第167回直木賞(2022年上半期)の候補作、そして2023年本屋大賞で4位に選ばれた『爆弾』(講談社・刊)です。
話は、日曜日の秋葉原を歩く「細野ゆかり」の独白(?)から始まります。気の向かない飲み会へ向かっています。
そして、最後に「いま、この街に隕石が落ちてしまえばいいのに。」と、心の暗い部分からの声がします。
続く第一部、野方署で取り調べをしている場面です。
傷害事件で捕らえた「スズキタゴサク、49歳」を、等々力刑事が取り調べています。
「十時に秋葉原で爆発がある」スズキが“予言”した通りに、“爆弾”が破裂します。
犯人は誰か…。
いつ爆発が起きるのか…。
どこで爆発が起こるのか…。
刑事が交代しながら、スズキの取り調べを続けます。
人をくったように喋り続けるスズキ、それを聞く刑事、ゲーム《九つの尻尾》の質問と答え…、その心理戦に翻弄されながら、スズキの“予言”を解いていきますが、そのピースがなかなか揃いません。
スズキが両拳をスチール机に置いて、清宮は息をのんだ。いつのまにか一本、右手の人差し指が立っている。組んだ手に力が入った。指を立てるのはヒントの合図だ。スズキの思わせ振り態度、スズキのゲームに引きずり込まれ、こちらの“思考”が揺さ振られます。
人といふ人のこころに警察は、爆発を止めることができるでしょうか。
一人づつ囚人がゐて
うめくかなしさ
爆発事件はスズキが犯人なんか。別にいるのか。
あなたも、スズキの予言を解いてみませんか。
【関連】
◇本屋大賞
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