2024年02月23日

天皇誕生日。 『墓じまいラプソディ』(垣谷美雨・著)

ラーメン0223。 今日は、国民の祝日「天皇誕生日」でした。そして、日本の「国家の日」「ナショナル・デー(National Day)」です。

 天皇誕生日には、天皇陛下が祝賀を受けられる行事が行われます。
  ◇天皇誕生日祝賀・一般参賀(宮内庁)
 昨年が即位後初めての一般参賀でしたが、新型コロナウイルスの感染対策のため事前抽選で参観者が選ばれました。今年は、申込みや抽選はなく、実施されました。
 気温の低い雨の日でしたが、多くの方が足を運んでいました。

 祝日、いかが過ごされましたk。



 以前(2019年)、垣谷さんの作品の“面白さ”に惹かれ、連続して読みました。
 先日、題名に“墓じまい”の文字を見つけ、近頃気になっている事柄だったので、興味をもって手に取りました。
 表紙に、僧侶や数珠、仏具などが描かれた『墓じまいラプソディ』(朝日新聞出版・刊)で、垣谷さんの本でした。
 本書も、自分の“”と重ねて、楽しめそうです。
 「夫の墓には死んでも入りたくない」義母の遺言から始まった墓問題。それは親類や子供たちを巻き込み、墓の必要性などを考えるきっかけになっていく。
 「遺骨は燃えるゴミで」と言いたくなるほど面倒な、明日は我が身の墓騒動小説。

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 帯に「大事なのは、今、生きている人じゃない?」の言葉とともに、「墓守、夫婦別姓、改葬費用、樹木葬、少子化」の5つが並んでおり、墓じまいにまつわる問題のようです。

 中表紙を開くと、松尾家中林家家系図(家譜・系図)が見開きで載っています。
 両家とも、すでに故人となった曾祖父、祖父母から祖父母世代(兄弟姉妹)、親世代(兄弟姉妹と夫婦)、子世代と4代が記載されています。本書を読みながら、ここを開いて関係を確かめることが多くありました。この家系図をコピーし、横に置いて読むとよいかもしれません。


 出版社の紹介に「義母の遺言から始まった…」とあり、親世代にあたる松尾家の三男の妻 五月 が主人公です。本書に目次はありませんが、見出しを整理(下部のもくじ)すると、松尾五月の語りではじまり何度も登場し、62歳の五月で終わります。でも、人物が入れ替わり、それぞれの"語り”が綴られており、先の“5つの問題”ごとに主人公が違うようであり、登場する全員が主人公のようでもありました。
 母が樹木葬を懇願したことがきっかけで、自分自身の墓のことを初めて真剣に考えるようになった。それまでは夫側の先祖代々の墓に入ることを疑いもしなかったし、それ以外に選択肢があるとは考えたこともなかった。しかしここにきて、もっと自由に考えていいのだと母からヒントをもらったような気がしていた。

 夫と妻、親と子、家庭、そして都会と田舎、世代による“お墓”に対する考え方の違いが、「わかる。そうだよ」と受け入れたり、「そうかなあ。ちがうでしょ」と反発したり、身近(?)に感じられるように描かれています。
 誰かが悪いのではない、善い悪いでもなく、でもすれ違いが生まれてしまう、家族のこと、夫婦のこと、お金のこと、将来のこと…。

 多くの方に読んでいただきたい物語です。
 そして、お墓のこと、家族のこと…、考え話してみませんか。

  
   もくじ

1 松尾五月 61歳
2 松尾詩穂 32歳
3 松尾五月 61歳
4 中林悟 37歳
5 竹村光代 63歳
6 松尾五月 61歳
7 松尾牧葉 38歳
8 中林悟 37歳
9 松尾壱郎 89歳
10 鈴木哲夫 39歳
11 松尾詩穂 32歳
12 松尾五月 61歳
13 中林順子 63歳
14 松尾壱郎 89歳
15 中林順子 63歳
16 松尾牧葉 38歳
17 中林順子 63歳
18 松尾牧葉 38歳
19 松尾五月 61歳
20 中林悟 37歳
21 松尾五月 61歳
22 松尾壱郎 89歳
23 松尾五月 61歳
24 門倉秋彦 66歳
25 中林順子 63歳
26 松尾壱郎 90歳
27 松尾詩穂 33歳
28 松尾五月 62歳

【関連】
  ◇『あなたのゼイ肉,落とします』(垣谷美雨・著)(2019/10/03 集団「Emication」)
  ◇『定年オヤジ改造計画』(垣谷美雨・著)(2019/09/24 集団「Emication」)
  ◇『老後の資金がありません』(垣谷美雨・著)(2019/09/06 集団「Emication」)


【参考:天皇誕生日一般参賀
 天皇陛下の64歳の誕生日を祝う一般参賀が皇居で行われた。午前10時20分、同11時、同11時40分の計3回行われた。
 天皇、皇后両陛下は宮殿・長和殿のベランダに立ち、集まった人々に手を振って応えられた。




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Posted by ガク爺 at 17:00│Comments(0)日記読書
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