2019年01月06日

今日は「小寒」。明日は「七草」。

七草0107。 今日は,二十四節気の一つ「小寒」です。今日の「寒の入り」から節分までの30日間が「寒の内」,寒風と降雪の時節となり,寒さが厳しくなる頃です。

 年末から暖かい日を過ごしてきましたが,今日は曇り空で日中も気温が上がらず外気温は3度と,暦に合わせるように“寒~~い日”になりました。
 まだ,“厳しい寒さ”ではありませんが,ここから“冬”になっていきます。

 “冬の観光地”のみなさんにとって,“嬉しくなる天気”となるでしょうか。



 明日は1月7日。五節句の一つ「人日の節句」,「七草」です。
 昔,人日の節句の朝食で,7種類の薬草が入った七草粥)を食べました。
 日本には古くから,年の初めに雪の間から芽を出した若菜を摘む「若菜摘み」という風習がありました。
 また,平安時代には,中国の年中行事である「人日」(人を殺さない日)に作られる「七種菜羹」(7種類の菜が入った吸い物)の影響を受けて,7種類の穀物で使った塩味の利いた「七種粥」が食べられようになったそうです。 その後,七種粥は“若菜摘み”と結びつき7種類の若菜を入れた「七草粥」になったいわれています。
 そして,江戸時代には,幕府が公式行事として「人日」を祝日にしたことで,「春の七草を摘み,これを神前に供えてから食べれば,その年は病気にかからない」と「七草粥」を食べる風習が一般の人々にも定着していったようです。
 君がため 春の野に出でて 若菜つむ 我が衣手に 雪は降りつつ
      光孝天皇(15番) 『古今集』春・21
 せり,なずな,ごぎょう,はこべら,ほとけのざ,すずな,すずしろ,これぞ七草
      四辻の左大臣(源氏物語の注釈書『河海抄』より?)
 これら春の七草が,すべて近くの野で採れるという場所は少なくなってしまいました。
 7種を揃えるには,店頭に並ぶセットのお世話にならないと無理かもしれません。
○セリは,川辺・湿地に生えているのことです。
○ナズナとは,薺と書き,ペンペン草のことです。
○ゴギョウとは,御形や御行と書き,おぎょうと呼ぶのが正しいとの説もあります。4月頃に黄色い花を咲かせる母子草のことです。
○ハコベラは,繁縷と書き,はこべとも呼びます。
○ホトケノザは,仏の座と書き,本来は田平子という黄色い花を付ける植物です。 路ばたで見かける紫色の花をつけているホトケノザではないそうです。
○ナズナは,菘と書き,カブのことです。
○スズシロは,蘿蔔や清白いなどと書き,ダイコンのことです。

 こうした草花が育つ土地であることが,生活の“豊かさ”の指標として価値のあることだと思います。

 あなたの地域では,7種がそろいますか。



【関連】
  ◇「春の七草」と「秋の七草」の違い(江南市立古知野北小学校)
  ◇春の七草(しんしろ助産所だより)
  ◇1月7日に七草がゆを食べる理由と「すずしろ」等の正体(NEWSポストセブン)



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Posted by ガク爺 at 17:30│Comments(0)日記
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