2021年04月20日

穀雨。『母からゆずられた前かけ』(宮川ひろ・著)

鯉幟0420。 暑~い日になりました。昨日のような冷たい風はなく,気温が上がりました。
 寒暖差の大きさ,この暑さに,体が“弱音”を言いそうでしたが,元気に過ごしました。


 今日は,二十四節気の一つ「穀雨」でした。春のやわらかく温かい雨が降って,穀類の芽が伸びてくる頃です。この時期に種蒔きをすると作物の生長に欠かせない雨に恵まれと言われます。
 桜をはじめ草花の生長が早くなっており,“穀雨”の似合わない暦の動きかもしれません。



 先週も通った道路を,同じ時間帯に通っていて,「あれっ」と感じました。
 行き交う自動車の量や渋滞のようすが違っていました。先週は雨模様で天候の差もあるでしょうが,4月後半になって,出勤する方の“慣れ”が出たのか,“テレワーク”の方が増えたのか…。
 この「どうしてかな?」は,どのようにすれば分かるかな。



 「いい話の図書館」で26冊目の図書『母からゆずられた前かけ』(森の小道シリーズ/文溪堂・刊)です。

 本に恋する小林店長は,「本に恋する店主の呟き新聞」に
 宮川ひろさんは2018年12月に95歳で亡くなられました。30数年前にお会いして,可愛がっていただきました。
 先日,自分の本棚を整理していて,28年前に送っていただいたこの本が目にとまりました。宮川ひろという児童作家の成り立ちがここにありました。すぐに出版社に問い合わせました。28年前の本が,果たしてあるのか──現在の会員様の分だけ,奇跡的に在庫がありました!
 みなさんに知ってもらいたい,遅咲きの作家の人生です。
とメッセージを載せています。

 「宮川ひろ」という名から,すぐに思い浮かぶ作品がありませんでしたが,「これ読んだことがある」「あの本,好きだった」という絵本がいろいろありました。
 なかでも,『びゅんびゅんごまがまわったら』(宮川ひろ・作/林明子・絵/童心社・刊)は,話をしっかり覚えていませんが,子供達の遊びまわる姿,校長先生がびゅんびゅんごまを回しているようすが印象に残っています。


 本書は,小林店長のメッセージにあるように1993年に発行されており,“時代の風景”のあふれる内容です。「親子読書」「ねむりひめ」「日本児童文学」「びわの実学校」「ふれあい倶楽部」「児童文芸」「子どもと読書」…といった雑誌に掲載された“ごく日常のことば”で綴られた文章が,4章にまとめられています。
 わたしが小学校へあがってまもないころのことでした。となりの家に女の赤ちゃんが生まれたのです。
(略) 七日目の夕方のことです。赤ん坊のおばあさんが忙しげに顔を見せて,
「赤っ子のお七夜の祝いだで,ひろ子もきて祝ってくれやい」
 おういってよんでくれました。
 今,赤ちゃんのお祝いに,“隣の小学生”を呼ぶという“ご近所さん”は,どのくらいあるでしょうか。
 本書に綴られた“むかし”を懐かしむ気はありませんが,新型コロナ禍の“今とこれからの暮らし”を創っていくのに真似したい生き方,暮らしがあるように思いました。

 一つ一つの世界を楽しんだり,数点を読んで繋がりや広がりを感じたり,著者のことばを味わって読むことができます。
 ゆったりと“むかし”に浸ってみませんか。



​【「いい話の図書館」
 ◇最近紹介した本
  ◇『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(藤尾秀昭・監)(2021/03/02)
  ◇『おもかげ』(浅田次郎・著)(2021/02/08)
  ◇『仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ』(川上徹也・著)(2020/12/20)
  ◇『未来のだるまちゃんへ』(かこさとし・著)(2020/12/09)
  ◇『リト』(山元加津子・著)(2020/10/27)
 *以前に紹介した本
  ☆カテゴリー「いい話の図書館」から

「いい話の図書館」とは… 本との出逢いは,人生を変えます。辛い時,悲しい時,苦しい時,一冊の本が「生きる希望」を授けてくれます。
 そこで,ステキな本との出会いを提供する「いい話の図書館」を全国津々浦々に作ったら,どんなに素晴らしいだろうと考えて館主を募集しております。「いい話の図書館」の館主のお仕事は,本棚にステキな本を並べて多くの人に自由に読んでいただくこと。そのステキな本は,テレビをはじめ,マスコミでも話題の小林書店のカリスマ店主,小林由美子さんが心を込めて推薦する本です。

  ◇いい話の図書館【申込】
  ◇小林書店さん (@cobasho.ai)(Instagram写真と動画)
  ◇志賀内 泰弘(Facebook)



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Posted by ガク爺 at 17:30│Comments(0)日記読書
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