2024年08月07日
立秋。 提言8 「中学生にとって」(1)
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今日は、二十四節気の一つ「立秋」です。
暦の上では「今日から秋」ですが、厳しい“残暑”が続きます。一年で最も暑い時期となります。
第106回全国高等学校野球選手権大会が開幕し、今日から17日間の日程で実施されます。
高校野球に限らず、インターハイ(高校総体)の各競技、ダンス選手権、吹奏楽コンクール、演劇…と、高校生が練習を積み、その成果を競い合い、発表する姿に、感動を覚えます。
ただ、猛暑の夏に「熱中症警戒アラート」が発表され、「暑さ指数(WBGT)」が31を超えていて、その環境で行われている“熱戦”を続けさせて…。
高校野球甲子園大会、どのように進められていくでしょう。
『現場からの教育改革21の提言』(2007年)から、内容や活動を承知していたり、関わったものを紹介しています。
“二昔も前”の提言に、今の教育、これからの教育に参考となるモノがあると思います。
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提言8「中学生にとって、何が“手だて”か
*成長の時代を生きる悩み
中学生の時代は、先の見えにくい道を歩くのに似ている。
先が見えないと、この辺りで半分だとか、あと少しだという気持ちの押さえが出てこない。自分なりの見通しがたたないと時間ばかり長く感じて、本来そこにある面白みが消えてしまう。気づかずにすんでしまう。
実際、歩いた経験のない道を行く時は、目的地がどこと教えられても、途中の見当がつかなければ、その道のりはとても長く感じる。反面、帰り道はあれっと思うほど短く感じることが多い。「そうか、こういうコースか!これがわかっていれば」というところがある。
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この「先の見えにくい道のり」を、子供たちはいつの間にか通り過ぎていく。通り過ぎはするが、それは様々なつまずきや失敗を重ねながらである。不安や悩みをかかえたまま越えていく。
ここの「先の見えない」場面での中学生にとって、何がそれを越える手だてなのかコメントは多いが、具体的な手だての提案は少ない。見通しが利かなければ動きようがない。「動きたい」という彼らの内面の声にこたえるとはどういうことなのか、ささやかな歩みの中で取り組んだ事例である。
意図することは、次の2点である。
(1) 先が見えにくいと、当面の目標がつかめない。ここをどうするのか。学ぶ強さはこの点にかかっている。(つづく)
(2) 先が見えないことは、新たな意欲を生むが、一方では不安と隣り合わせである。この不安をどうみるか。
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中学生は「先の見えにくい道…。先が見えないと…。自分なりの見通しがたたないと…。気づかずにすんでしまう…。」としています。思春期の表れともいえます。
これは“すべての子供への教育”で大切にしたいことです。この年(2007年)以降、“特別支援教育”と変わっていく内容(姿勢)と同じです。
次項で、どのような“手だて”を中学生に示して、行動を促してきたのかみてみましょう。
注)これまでの記事は〈タグ「教育改革21」〉で
注2)引用した原稿は、その内容を現在に合わせて省略や修正を加えたところがあります。
注3)掲載しているイラストは、学年通信(1993・1994年度)用に教員が描いたもので、内容との関連はありません。
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